子どものスポーツの適正は見極められる?【中澤佑二】

子どものスポーツの適正は見極められる?【中澤佑二】

読者からお悩みを募集し、子育て、教育、健康など各分野の専門家にご回答いただく人生相談コーナー。今回は元サッカー日本代表の中澤佑二さんが、「幼少期にどんなスポーツをさせるべきか」というお悩みに答えます。お悩みはオンラインで随時受付中!

中澤佑二
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【お悩み】幼児期にスポーツの適性を見極める方法を知りたい

男5歳、男3歳のパパ
スポーツの種類によって身につく力はさまざままだと思いますが、5歳と3歳の息子に、これからどんなスポーツをさせたらよいのか悩んでいます。

自分の子どもがどんなスポーツに向いているのか、適正を見極めるためには、どんなところに注目してみるべきですか?

また、スポーツの基礎を作りとしてできること、ゴールデンエイジ(9~12歳頃) といわれる時期に入る前にやっておくといいことがあれば教えてください。

【中澤さんの回答】適正を見極めることより、さまざまなスポーツを体験させましょう

幼少期からスポーツをさせること自体は、運動習慣や体作りのためにもよいことですが、この時期はひとつに絞って打ち込むよりも、球技、陸上、体操、水泳、ダンスなど、さまざまなスポーツをさせましょう。

アメリカでは、ひとつのスポーツに特化せず、たとえば冬はサッカーをやりながら、夏はラクロスといった風に、シーズンによってさまざまなスポーツをさせることで、総合的に身体能力を上げることが重視されてます。

また、幼児期に同じ部位ばかりを使うと、その部分が痛みやすくなったり、体のバランスが左右非対称になったりする原因となることも分かっています。

さまざまなスポーツを経験するうちに、いずれ子どものほうから「これを本気でやりたい」と言ってくる時が来るでしょう。どのスポーツをメインにするかはその時に決めても遅くありません。

もしもプロサッカー選手を目指すとしても、子ども時代からサッカー一本である必要はないんです。たとえば、週3でサッカーをさせて、残りはほかのスポーツをさせてはどうでしょうか。

「早い時期に子どもの適正を見極めたい」と考える保護者の方はとても多いですが、それを見極めるのは困難です。

相談者さんのお子さんは、5歳と3歳であれば、まずは特定のスポーツにこだわらず、鬼ごっこやかくれんぼなど、遊びの中でいろいろな体の動きを取り入れるのがよいでしょう。

最近は「ゴールデンエイジ」という言葉も注目されていますが、バランスやリズム感などの基礎的な部分は、それ以前の小学校低学年までに養うことができます。本格的に習わなくても、遊びの延長でいいので、休日の公園で、今日はバスケ、今日はバレー、今日はなわとび…と取り入れてみてください。

そもそも適正というのは、あとあとはっきりしてくるものです。もしも適正があっても本人のやる気がなければ続かないかもしれないですし、保護者は子どもの適正=正解みたいなものを求めるべきではないと思います。子どもの人生は子どものものですからね。

僕自身、親として、娘には僕の好きなバスケをしてほしいなと思っていた時期もありましたが、自分のやりたい道を見つけ、今はアメリカでラクロスをしています。

まずは子ども本人が楽しいと思えることに取り組ませ、「一日の中で自分の時間をどこまでこのスポーツに使えるか」と子ども自ら考え、努力できることが、のちのち伸びていくものです。

今は適正を見極めようとするよりも、子どもが夢中になれるものに気づかせるために、いろいろなことにチャレンジさせてみてはいかがでしょうか。長期的に見て、焦らず親子で一緒に楽しんでくださいね。
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中澤佑二

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1978年2月25日生まれ。埼玉県出身。元サッカー日本代表。三輪野江小→吉川東中→三郷工業技術高→FCアメリカ(ブラジル)→ヴェルディ川崎→東京ヴェルディ1969→横浜F・マリノス。

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2021年10月26日

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