授乳中に辛いものや刺激物を食べるとおっぱいにどのような影響があるのでしょうか。授乳中に辛いものを食べてもよいのか気になっているママも多いかもしれません。授乳中のキムチ、にんにく、わさび、カレーなど刺激物の摂取目安量、食べるときの注意点についてお伝えします。
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授乳中にどの程度であれば辛いものを食べてよいのかわからないママもいるかもしれません。キムチやカレー、わさび、にんにくは授乳中にどれくらい食べてもよいのでしょうか。それぞれの特徴と目安摂取量を解説します。
辛いものや刺激物を無性に食べたくなることもありますよね。授乳中に辛いものを食べるときに、気をつけるとよい点をお伝えします。
授乳中は、お腹が空きやすくなることもあるでしょう。辛いものや刺激物を大量に食べると、胃の粘膜に負担をかけることがあるので、食べすぎには注意しましょう。
授乳中は、母乳といっしょに水分も出ていくので水分をしっかり摂ることも重要です。キムチやカレーには塩分が多く含まれ、のどが乾きやすくなったり、塩分の摂りすぎで高血圧やむくみなどの症状を引き起こしやすい場合もあるので、辛いものを食べるときはこまめに水分をとることが大切です。
授乳中は、ママが取り入れた栄養を赤ちゃんに分け与えるため、普段よりもたくさんのカロリー消費します。母乳分泌やママの体力を回復させるためにも、炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラル類、鉄分、カルシウムなどを含むバランスのよい食事を取ることが大切です。辛いものを食べるときは、栄養が偏りすぎないようにバランスよく取り入れましょう。
授乳中にキムチやわさびなどの辛いもの、スパイシーなカレー、にんにくが効いたスタミナ料理を食べたくなることもあるのではないでしょうか。
授乳中は食事内容が気になるママも多いと思いますが、キムチやカレー、わさび、にんにくなど辛いものや刺激物は、食欲増進や疲労回復効果があり、適量であれば授乳中でも食べられる食べ物です。
食べすぎにさえ注意すれば特に心配することはなく、食べたいものを食べずに我慢するよりは、ストレスをかけない食生活を心がけるほうがよいでしょう。
授乳中に辛いものを食べても母乳の成分が変わることはありませんが、辛いものをたくさん食べすぎてしまうと、胃痛や腹痛、下痢や便秘の原因になる場合や香り成分が母乳に移ることはあります。にんにくや香りが強いものを食べたときに赤ちゃんが嫌がるようであれば、食べる量を調節したり、授乳時間の間隔を長くとるようにしてくださいね。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
信州大学卒医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。
患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
2019年10月04日
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