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「だるまさんがころんだ」を子どもと楽しもう。保育で人気の理由と、幼児が楽しくできる遊び方
基本的な遊び方からアレンジ方法まで
「だるまさんがころんだ」は昔から伝わる伝承遊びで保育の場面でも定番の遊びでしょう。そんな「だるまさんがころんだ」を子どもと楽しみたいと考えているママやパパもいるかもしれません。自宅保育中に屋内で楽しんだり、広いスペースが確保できれば、保育園などでも屋内外問わずに楽しめるのもよいところですよね。今回の記事では「だるまさんがころんだ」の基本的な遊び方や、幼児が遊べるアレンジ方法、遊び方を教えるときの工夫などについて、ママたちの体験談を交えながらご紹介します。
「だるまさんがころんだ」とは
子どもの頃「だるまさんがころんだ」で遊んだママやパパも多いのではないでしょうか。「だるまさんがころんだ」は子どもたちがオニの掛け声にあわせて、少しずつオニに近づいていく遊びのようです。
オニが振り向いたときに動いてはいけないというルールがあるため、ちょっとしたスリルを味わうことができ、保育園や幼稚園でも子どもたちが「やりたい」といって人気のある運動遊びだという、保育園の先生たちの声もあります。そのため、幼児クラスの保育実習で遊んだり、親子グループで楽しんだりするのにもおすすめのようです。
では、「だるまさんころんだ」には、子どもたちにとってどのような良い面があるのでしょうか。
「だるまさんがころんだ」のよいところ
「だるまさんがころんだ」で遊んだことがあるママたちに、この遊びのよいところを聞いてみました。
「子どもが小さいときから少し大きくなってからでも楽しめる遊びです。きょうだいで遊ぶときも子ども同士仲良く遊べます」(2歳児と6歳児のママ)
「いろいろポーズを変えてアレンジすることで、体幹が鍛えられます。動きを止めるときに片足立ちになったり、普段しないような位置で手足を止めたり、いろいろな動きができる運動遊びだと思います」(3歳児のママ)
「心身ともに協調性が育まれるのではないでしょうか。子ども同士で声掛けしたりいっしょに動いたり止まったりすることで、子どもたちの笑顔も増えたように思います」(4歳児のママ)
「だるまさんがころんだ」が人気の理由は、子どもたちにとってよいところがたくさんあるということかもしれません。体幹筋が強くなる、バランス能力が向上する、子ども同士に協調性が生まれるなど、さまざまなママたちの声が集まりました。
「だるまさんがころんだ」の遊び方
「だるまさんがころんだ」の遊び方は地域や保育園、幼稚園などによって違うところもあるようです。ここでは保育士の先生に聞いた基本的な遊び方をご紹介します。
オニを決めて位置につく
オニになった子どもが木や鉄棒の支柱などの前に子どもたちと反対側を向いて立ちます。子どもたちはオニから離れた場所に並び「はじめの一歩」と声掛けして全員で一歩前のスタートラインに出てゲームを始めます。
オニが「だるまさんがころんだ」と言って振り向く
オニが「だるまさんがころんだ」と唱えている間に子どもたちがオニに近づきます。オニは最後の「だ」を言った瞬間に振り向いて、動いている子どもがいないか確かめます。
動いたらオニにつかまる
子どもたちはオニが振り向いたとき止まって動かないようにします。動いてしまった子どもはオニにつかまります。初めの子どもがオニと手をつなぎ、その後は順番に手をつないでいくそうです。
オニからみんなを助ける
最後まで残った子どもはつかまった子どもたちを助けることができるそうです。助けるときには「切った」と言いながら手でオニとつながっている子どもを切り離す動作をします。
「ストップ」で止まる
助けられた子どもたちが逃げ出したら、オニは「ストップ」と声を掛けます。「ストップ」が掛かったらみんなはすぐに止まるというルールになっているようです。
オニは3歩で次のオニを捕まえる
逃げた子どもたちが止まったら、オニはその場から一番近い子どもに向かって3歩大きく移動します。オニにタッチされた子どもが次のオニになって再びゲームが始まります。
家庭で幼児と楽しむアレンジ方法
では、家庭で小さい子どもといっしょに「だるまさんがころんだ」を楽しみたい場合は、どのように遊ぶとよいのでしょう。幼児ができる遊び方のアレンジ方法をママたちに聞いてみました。
オニにタッチするところまでの遊びにする
「上の子が『だるまさんがころんだ』の遊び方を保育園で覚えてきたので、家でも家族で遊ぶことになりました。3歳の下の子には全てのルールを理解することが難しいため、オニの声にあわせて近づきオニにタッチするという遊びにしたところ、家族全員で楽しむことができました」(5歳児と3歳児のママ)
年長や年中の幼児と2歳、3歳の幼児がいっしょに「だるまさんがころんだ」を楽しむために、ゲームの前半部分だけを取り入れたママがいました。オニが振り向いたら止まるという動作が難しい場合は、ママやパパと手をつないで遊ぶとよいかもしれません。
「だるまさんがすわった」に変える
「オニの声にあわせて『止まる』ということが2歳の子どもには難しいので、『座る』という動作にアレンジしてみました。室内遊びで楽しめるだけでなく、オニが振り向いたらすぐに座るという遊び方が子どもたちにとってもおもしろかったようで気に入ってくれました。何度もやりたいと言っていたので、私や夫がオニになり、家族全員で繰り返し楽しんでいました」(2歳児のママ)
「だるまさんがころんだ」という言葉や止まる動作が2歳や3歳の幼児には難しいと感じたときは、「だるまさんがすわった」など言葉にあわせた動作を取り入れてもよいかもしれません。他に、「だるまさんがわらった」「だるまさんがねむった」などのアレンジも楽しそうです。
ハイハイで「だるまさんがころんだ」
「我が家では4歳の子どもと2歳の子どもといっしょに『だるまさんがころんだ』を楽しめるように、ハイハイで楽しむ遊び方にアレンジしてみました。私がオニになると2歳の子どもが上の子をまねしてハイハイしたり止まったりして遊んでいます」(4歳児と2歳児のママ)
きょうだいでいっしょに「だるまさんがころんだ」をするときには、どちらの子どもも同じように動けるハイハイなど、ポーズをアレンジして遊ぶと楽しいかもしれません。ルールを理解している上の子がオニになってママやパパがハイハイをすれば、子どもの方がじょうずに動けておもしろそうです。
幼児に教える工夫
「だるまさんがころんだ」の遊び方を幼児に伝えるときは、どのようにしたらよいのでしょう。ママたちに工夫したことを聞いてみました。
ママとパパでやってみせる
「3歳の子どもは言葉で教えてもわからないことがあるので、私と夫で実際にやってみせて『だるまさんがころんだ』の遊び方を教えました。オニが振り向いたら止まることやオニにタッチするまでこっそり進むなどの動きやポーズに興味をもってくれたためか、いつの間にか遊び方を覚えたようでした」(3歳児のママ)
2歳や3歳の幼児に遊び方を教えるときには、ママやパパが実際にやってみせるとよいかもしれません。ママやパパといっしょに遊んでいるうちに、自然に掛け声やルールなどを覚えられそうです。
子どもの様子にあわせて教える
「2歳の子どもには『だるまさんがころんだ』の遊び方を全て教えるのは難しいので、子どもの様子を見ながらできそうなことを少しずつ教えました。最初は動いていて止まるというポーズの練習をしましたが、それだけでも十分に楽しそうに遊べました」(2歳児のママ)
2歳の幼児に「だるまさんがころんだ」の遊び方を教えるときに、子どもの様子にあわせて少しずつ動作の練習をしたママがいました。動いて止まるということができるようになったら、オニにタッチして逃げるという練習に進むとよいかもしれません。
「だるまさんがころんだ」で盛り上がろう
「だるまさんがころんだ」は、保育園や幼稚園でも人気の遊びのようで、先生たちも子ども同士が楽しめるように、いろいろなアレンジをしているようです。家庭で楽しむ場合も、動きや止まるときのポーズ、声掛けなどの遊び方をアレンジしているママがいました。
ルールが複雑で子どもがよく理解できない場合は、子どもの様子にあわせて簡単な遊び方に工夫してみてもおもしろそうです。屋外ではもちろん、充分なスペースがあれば、室内遊びとしても楽しめる「だるまさんがころんだ」を保育園や幼稚園、家庭でもたくさん楽しめるとよいですね。