簡単!楽しい!3歳児におすすめの室内遊びと集団ゲーム

簡単!楽しい!3歳児におすすめの室内遊びと集団ゲーム

2017.07.20

3歳児が楽しめる室内遊びやゲームが知りたいという方もいるかもしれません。3歳頃になると、だんだんと友だちへの意識が芽生えはじめ、集団遊びも徐々に楽しめるようになる年齢でしょう。太陽の日差しが強烈な時期や真冬の寒い時期、急な雨の日や、戸外に出られない日など、集団遊びを外で長時間することができず、困っている方も多いのではないでしょうか。今回は室内でも安全にのびのびと楽しめる、3歳児におすすめの室内遊びと集団ゲームをご紹介します。

3歳児の遊びの特徴

3歳になると、手先が器用になり、細かい作業を簡単に行うようになる子もいるようです。たとえば、ブロックや積み木などを使って思い通りの形に積み上げたり、ハサミを使って工作したり、綺麗な図形を書いたりと、遊びの発達が見られるのも3歳児の特徴でしょう。

手先の器用さは、ブロック遊びや折り紙、塗り絵などといった遊びでどんどん発達していくようなので、子どもが興味を持ったら積極的に取り入れるとよいかもしれません。

さらに、からだの発達も顕著な時期のようで、運動遊びやダンス遊びなどが大好きな子もいるでしょう。運動能力は、単にからだの成長だけでなく脳の成長によっても発達するといわれることもあるようなので、からだを動かすことに喜びを感じるこの時期に、どんどん遊びの幅を広げていきましょう。

室内遊びをするときの注意点

このように、心身ともに大きく成長する3歳児ですが、遊びのなかで思わぬ行動をすることもあるかもしれません。どのようなことに気をつけると、安全な室内遊びができるのでしょうか。ママたちに子どもが室内で遊ぶ際に心がけていることを聞いてみました。

おもちゃを点検する

30代ママ
30代ママ

保育園に子どもを預けていたときに、突起があるおもちゃで顔を傷つけたことがありました。それ以降、今まで以上におもちゃに危ないところがないか確認するようにしています。

安全なスペースを確保する

30代ママ
30代ママ

我が家はあまり広くないので、まずは子どもがけがをしないように、障害物や危険だと思うものを片づけています。

子どもから目を離さない

30代ママ
30代ママ

きょうだい同士が遊んでいると、つい興奮気味になって危ないシーンが増えたりします。お互いが安全に遊べるためと、万が一けがをしてしまったときもどのような状態でそうなったのか、きちんと把握するために、できるだけ子どもたちのそばで遊びを見守るようにしています。

子どもたちが安全に遊ぶためにさまざまなことに気をつかっているようです。ほかにも、適度な休憩を取りながら遊びの時間を適切に配分しているという声もありました。

ゲーム形式遊び

3歳児の遊びの特徴と注意点が分かったところで、今度は具体的な遊び方をご紹介していきます。

長時間、外遊びができない暑い夏の時期や寒い冬などに子どもたちが室内で快適に遊べるゲームをママたちに聞いてみました。

遊ぶ子ども
iStock.com/maroke

だるまさんがころんだ

<遊び方>

1.鬼を決めます。最初は大人が鬼になることで、初めての子どももスムーズに遊びに入れるでしょう。

2.鬼と鬼以外の子どもたちはそれぞれ反対側の壁際に立ちます。

3.「はじめの一歩!」で鬼以外の子どもたちは一歩前に出ます。

4.鬼は鬼以外の子どもたちに背を向け、「だるまさんがころんだ!」と言います。

5.鬼以外の子どもたちは、鬼が言い終わるまで鬼に向かって歩きます。

6.言い終わった際、鬼が振り向くので、その場から動かないように止まります。

7.鬼が再び背を向けるまで、鬼以外の子どもたちは止まり続けます。

8.少しでも動いてしまえば、鬼に捕まってしまいます。

このゲームは、充分なスペースが確保できれば、さまざまな工夫次第で室内でも楽しめる遊びのようです。

狭い室内では、人数を分けて行うことで安全に遊べるというママたちのアイデア紹介もありました。例えば、女の子から先に始め、男の子は鬼といっしょに動いてしまった子を見つけるなど、待つことがまだ難しい3歳児に、楽しみながら待つ工夫をしてみてもよいかもしれません。また、「鬼のところには、忍者歩きでいくよ」と伝えることでぶつかり怪我をしてしまうのを防げるという声も聞かれました。

動物じゃんけん(3歳児後半)

<遊び方>

1.じゃんけんに勝つごとに何の動物になるか決めておきます。

例えば…

・最初は全員ネズミ

・じゃんけんに勝ったネズミはネコになる

・じゃんけんに勝ったネコはイヌになる

・じゃんけんに勝ったイヌはライオンになる

といった具合です。

2.同じ種類の動物同士でジャンケンをします。勝った人は次の動物になり、負けた人はそのまま他の相手を探します。

3.相手を探すときはその動物の鳴き声をまねして歩きます。

4.どんどん相手を見つけてじゃんけんをしていって、最後にライオンになれなかった人が負けです。

最初はひとつの動物の鳴き声だったのが、そのうち4種類の鳴き声が入り混じって、相手を探して歩く姿が面白いとの声がありました。

ピアノやCDなど、音楽に合わせて動物のまねをしながら歩くという遊び方もあるようです。例えば、うさぎなら手で耳を作って飛び跳ねてみたり、鳥になって両手を動かしてみたり、子どもは自由にイメージしながら動物になりきり、音楽が止まったら、近くにいる友だちとじゃんけんをするというように、いろいろな方法でルールをアレンジしてみましょう。

じゃんけんは、3歳児前半ではまだ難しい子もいるかもしれません。そのため、3歳児後半頃からチャレンジしてみてもよいでしょう。いろいろな動物に興味を示すようになる3歳児。好きな動物になりきって、思いっきり集団遊びを楽しめるとよいですね。

ハンカチ落とし(3歳児後半)

<遊び方>

1.鬼を一人決め、大きな円を作り内側を向いて座ります。

2.鬼は円の外側を歩き、好きなタイミングで、誰か一人を選び、後ろにハンカチや布を落とします。

3.ハンカチの中には、鈴や音がするものを入れておくとよいでしょう。4.鬼は落とした後すぐに走り、落とされた子は気づいたらすぐにハンカチを持って鬼を追いかけます。

5.鬼は捕まらないように円を一周まわり、ハンカチを落とした子の席に座り、ハンカチを落とされた子は、鬼を捕まえることができなければ、次の鬼になります。

いつ自分のところに落ちてくるかドキドキ感が楽しいゲームですね。ルールが少し難しいため、3歳児後半頃から取り入れてみてはいかがでしょう。ハンカチに鈴を入れると3歳児でもハンカチが自分の後ろに落ちたことに気づけるといった、アイデア紹介もありました。

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チーム対抗戦のゲーム形式遊び

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3歳頃は、友だちといっしょに遊ぶことが増え、遊び方にもバリエーションが増えてくる時期です。そこで、チーム対抗戦の遊びについても聞いてみました。

動物リレー

<遊び方>

1.動物をみんなで一種類決め、2チームに分かれて並びます。

2.スタートラインから、「よーいどん」で動物の動きをしながら競争します。

3.Uターンしたら、自分のチームのところまで戻り、次の子どもにハイタッチをしたら、次の子どもがスタートします。

4.先に全員が終わったチームが勝ちとなります。

このゲームはリレーなので、スタートラインとUターンをする場所を用意しておくことと、チームに分かれた際に人数をしっかり合わせることが大切のようです。

線リレー

<遊び方>

1.動物リレーと同様に、スタートラインとUターンをする場所を用意し、人数をしっかり合わせます。

2.ビニールテープやマスキングテープなどを使い、スタートラインからUターンまで、一本橋のように線を描きます。3.2チームに分かれて並んだら、スタートラインから、「よーいどん」で一本橋のラインの上を歩いて競争します。

4.Uターンし、自分のチームのところまで戻り、次の子どもにハイタッチをしたら、次の子どもがスタートします。

5.先に全員が終わったチームが勝ちとなります。

一本橋を歩く際、「一本橋の下は海になってるよ、気をつけて渡ろうね」などと声をかけるとイメージが膨らみ、楽しみながら競争することができるのではないでしょうか。チーム対抗戦のゲームは、みんなで応援することができ、集団で遊ぶことの楽しさが感じられますね。

伝言ゲーム

<遊び方>

1.2チームに分かれて一列に並びます。

2.お題を先頭の子どもに伝えて「よーいドン!」の合図で後ろに伝えていきます。

3.最後まで伝言を伝えて発表し、正解したチームの勝ちです。

チーム戦で伝言ゲームを楽しんでみてはいかがでしょう。子どもたちにお題を決めてもらうとさらに盛り上がるといったアイデア紹介もありました。3歳児でも楽しめるよう、簡単で身近なお題にすることがコツかもしれません。

知識や知恵につながるゲームや遊び

ゲームをする子ども
iStock.com/ziggy_mars

次に、子どもが楽しみながら知識や知恵を得られるような遊びについて聞いてみました。

色探しゲーム

<遊び方>

1.大人が親になり、部屋の中にあるものの中から1種類、色を選びます。

2.「このお部屋の中で赤い色のものはどれでしょう。よーいどん!」などと言って、子どもたちに指定した色のついたものを探すよう声をかけます。

3.制限時間内に指定した色と同じ色を集めた子の勝ちです。

色に関心をもったり絵を描くことにも積極的になったりする3歳児。遊びながらさまざまな色を知ることができ、自然と学びにつながるのではないでしょうか。色おになどの外遊びにも応用できるというママの声もありました。

ストップゲーム

<遊び方>

1.ピアノの音に合わせて歩き回ります。

2.音が止まったら動きを止めます。

3.再び音が鳴り始めたらまた歩き始めます。

「音楽が終わるまでにお片づけ全部できるかな?」と声をかけ、お片づけをしながらこのゲームをすると、楽しみながらスムーズに片づけられるといった保育士ママのアイデア紹介もありました。ほかにも、園内やお散歩・公園などの外遊びの際に、急に走り出してどこかへ行ってしまうことがないように先生のかけ声でピタッと止まるというアクションを身に着けるためのゲームとして取り入れることもあるようです。

集団遊びの中で、音をよく聞くことで、集中する、話を聞くというような姿勢にもつながりそうです。

メロディ聞き分けゲーム

<遊び方>

1.子どもは大人のかけ声や音楽に合わせて自由に体を動かして表現していきます。例えば、「この音はぞうさんだよ」と動物のぞうをイメージした音楽を流し、子どもの自由なイメージでぞうになりきって体を動かします。

ぞう以外にも、「みんなでお昼寝するよ」とゆったりとした音楽を流したり、「飛行機になってみよう!」とスピード感のある音楽を流したりと、いろいろなものになりきることができる遊びのようです。だんだん慣れてくると大人のかけ声がなくても、音楽を聞いただけで、体を動かすようになるでしょう。からだを動かしながらダンス遊びのように楽しんでいたという体験談もありました。

遊びながら、音に合わせて自由に体を動かすことで、豊かな表現力にもつながりそうですね。

ぬいぐるみ遊び

3歳頃の子どもは、ぬいぐるみや人形などで遊ぶのも大好きでしょう。ママたちのなかには、このぬいぐるみや人形を使ったごっこ遊びを通して、親子遊びを楽しんでいるという声も多く聞かれました。

このような親子遊びが、相手の気持ちを理解する・思いやるというような心の成長だけでなく、言葉を理解し、伝えるといった言葉の発達にもつながっていくかもしれません。

いろいろなものに興味津々な3歳児と室内遊びを楽しもう

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3歳児は心身ともにだんだんとしっかりしはじめ、自分からいろいろなものに興味をもってかかわるようになる年齢です。この時期に室内遊びや集団ゲームのように、楽しんで競い合うなどの経験を少しずつ重ねていけば、さらに意欲的に自分の世界を広げ、成長していくことができるかもしれません。

今回、ご紹介したゲームや遊びを通して、室内遊びや親子遊びをさらに充実させ、楽しくコミュニケーションをとれるとよいですね。

2017.07.20

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