指先の器用さや表現力、思考力がアップ!子どもの知育に繋がるホワイトボード活用法

指先の器用さや表現力、思考力がアップ!子どもの知育に繋がるホワイトボード活用法

2024.01.15

Profile

武田 澄子

武田 澄子

フォレスト幼児教室 室長

「フォレスト幼児教室」は、丁寧な指導と、出題問題のデータベース化により、有名国立。私立小学校へ毎年高い合格率を誇る幼児教室。お受験をする子どもだけでなく、保護者もサポートする“かかりつけの医者”のような指導で定評がある。「この一冊で小学校受験のすべてがわかる!」、こども知能パズルプラスシリーズ「きりがみワーク 3~4歳」「きりがみワークj 4~6歳」「きせつワーク 3~4歳」「きせつワーク 4~6歳」(以上Gakken)他、著書や監修をつとめる書籍が多数。

スケジュール管理など色々な場面で役立つホワイトボード。最近では、子どもの知育アイテムとして指先のトレーニングに活用したり、表現力、思考力のアップに繋がるという目的で家庭で取り入れているママやパパもいます。今回は、ホワイトボードを使った知育について何歳からできるか、ホワイトボードの選び方や遊び方、注意点、ママたちの体験談をご紹介します。

ホワイトボードは知育におすすめ?

※写真はイメージ(iStock.com/Catherine Costa)
※写真はイメージ(iStock.com/Catherine Costa)

家庭でのスケジュール管理や、職場でのタスク管理などさまざまな場面で役立つホワイトボード。

子どもがお絵描きなどに使えば指先のトレーニングにつながり、器用さが増すなどのメリットがあるようです。また、表現力や思考力が向上することもあるため「知育アイテムとして使える」とSNSでおすすめする方もいます。

選び方や設置方法、取り入れる年齢の目安などホワイトボードを知育に活用するには、具体的にどのようにしたらよいのでしょうか。

ホワイトボードの知育は何歳からできる?

ホワイトボードで知育ができる一般的な年齢の目安としては、お絵描きに興味をもち始めたり、点や線のなぐり描きをしたりするようになる1歳頃からでしょう。

ただし子どもがペン先を舐める心配がある場合は、無毒な成分でできたインクのペンを選ぶか、保護者が口に入らないように見守りましょう。

書かずにマグネットを貼るだけであれば、0歳でも手で物をしっかりつかめるなら遊べそうです。この場合の注意としては、ちいさなマグネットを口にいれたりしないような注意が必要です。

知育向けホワイトボードの選び方

※写真はイメージ(iStock.com/shih-wei)
※写真はイメージ(iStock.com/shih-wei)

ホワイトボードや専用のペンには、さまざまな種類があります。

有名な文房具メーカーのものなど質が良いものを選ぶと、インクのもちが良い、ペン先がしっかりしていて書きやすいといった細かな機能が充実していて、子どもが遊ぶ時の集中力が変わることも期待できます。

大きめのホワイトボードであれば、ノートやスケッチブックに書くよりものびのびと使えるため、より一層、子どもも楽しめるでしょう。

かばんに入る小さめサイズのものは、外出時の遊び道具として持ち歩きやすいのがポイント。

イーゼルや脚付きタイプのものは、倒れると子どもにぶつかってしまう可能性があるため、壁掛けタイプやシートタイプのものを選ぶというママの声もありました。

また、ホワイトボードにはマグネットを貼れるものが多くありますが、中には貼れないタイプのものもありますから、よく素材を調べましょう。貼れるものの方が楽しみ方の幅が広がりますので、購入する際は目的によって選ぶのがおすすめです。

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知育向けホワイトボードの遊び方

知育向けホワイトボードの遊び方についてご紹介します。


お絵描き

お絵描きは、ホワイトボードの定番の活用方法です。

小さい頃のお絵描きはとにかく描きなぐりたいだけのこともあり、紙だと消費も激しく、片づけも大変。その点、ホワイトボードであれば好きなだけ描き直すことができます。

ホワイトボード用のペンは、黒・赤・青・緑など3~4色で使うのが一般的ですが、お絵描き向けに12色セットで売られている商品もあります。

書いたものを消す時は指やティッシュでも拭き取れますが、専用のイレイサーがあった方がきれいに消しやすいでしょう。

細かいところが消しやすいペンと一体型になっているものと、広い面を一気に消せる大きめのものを両方用意しておくと子どもも使いやすいかもしれません。

また、ホワイトボードには一般的にスチールタイプとホーロータイプがありますが、たくさんお絵描きをする場合は、ホーロータイプの方が耐久性があって適しているようです。


マグネット遊び

※写真はイメージ(iStock.com/wonry)
※写真はイメージ(iStock.com/wonry)

マグネット遊びも、ホワイトボードの定番の遊び方です。

マグフォーマーやマグビルド、ピタゴラスといった磁石でくっつく組み立ておもちゃは、立体図形学習にも役立つでしょう。

100円ショップのマグネットシートを使って、手作りのタングラムパズルを作るママもいるようです。


文字や数字、算数の練習

4~5歳頃など、子どもがひらがなや数字に興味を持つ時期には、ホワイトボードに書いて練習するのもおすすめです。

大きなスペースに書くことで文字が見やすくなるので、書き順やトメハネの確認もしやすいでしょう。

黒板に見立てて学校ごっこをしたり、ペンとマグネットを併用して「〇の中に何個入っているか」など数をかぞえる遊びをしたりするのも楽しいのではないでしょうか。数の勉強にも役立ち、楽しく学べます。


作品や自由研究などを発表

絵や折り紙など子どもがつくった作品をマグネットで貼ってホワイトボードに飾ったり、自由研究で調べた内容をホワイトボードに書いたりして、人前で発表する遊びもおすすめです。

小さい頃から人前で発表することに慣れておくと、小学校の授業など後々役立つこともあるでしょう。


お仕度(おしたく)ボード

子ども用のTODOリストとして、ホワイトボードを使って「お仕度ボード」にすることもできます。

保育園や幼稚園、小学校で使う持ち物の名前をマグネットに書いたり、準備することをスケジュール欄に書いたりして、身の回りのことができるようになるのを目指します。

マグネットの表面には持ち物の名前、裏面には「できた!」 と書いておくと、裏返して遊び感覚でできるので小さいお子様でも楽しめると思います。


ボードゲーム

〇×ゲーム、迷路、あみだくじ、絵しりとりなど、ホワイトボードを使って、書くだけでできるゲームもたくさんあります。

マグネットシートで目や口などの体のパーツを作り、手作りの福笑いで遊んだというママの声もありました。

知育でホワイトボードを使う際の注意点や対処法

知育でホワイトボードを使う際の注意点や対処法をご紹介します。


ホワイトボード以外への落書き対策をする

※写真はイメージ(iStock.com/Koh Sze Kiat)
※写真はイメージ(iStock.com/Koh Sze Kiat)

ホワイトボードで集中してお絵かきをしていると、ボードの外まではみ出して書いてしまう場合もでてきます。

その際、壁や床が汚れないようにあらかじめ大きい模造紙などを貼っておき、落書き対策をしているママもいるようです。

ホワイトボードのフレーム部分も汚れやすいため、事前に包装用の半透明テープ、もしくはラップなどを貼っておくとよいでしょう。


マグネットが散乱しないようにする

子どもがお絵かきに集中したい時、貼ってあるマグネットを邪魔に感じ、外して散らかってしまう場合もあるかもしれません。

そのような時の片づけにおすすめなのが、四角くて浅めのクッキーやキャンディなどが入っているお菓子の缶です。中に入れた時にマグネットがある程度くっつくので、散乱しにくく片づけにも便利。

ホワイトボードの知育についてママたちの体験談

※写真はイメージ(iStock.com/anurakpong)
※写真はイメージ(iStock.com/anurakpong)

ホワイトボードの知育についてママたちの体験談をご紹介します。

 
 

100円ショップのホワイトボードと、ハサミで切ったり書いたりできるマグネットシートを使い、朝のお仕度ボードみたいなものを作ったことがあります!

例えば、シートに歯磨きのイラストを描いて、実際に歯みがきできたら裏返しにするとニコニコのイラストに変わる、といったものです。

子どもが自分で触れるよう、冷蔵庫の下のほうに設置しており、この使い方では書き直すこともなかったので、特にホワイトボード消しなどは準備しませんでした。

 
 

5歳の娘とケーキ屋さんごっこや学校ごっこをする時にホワイトボードを使いました。

保育園の先生が普段ホワイトボードを使うので、娘も使ってみたかったようです。

ケーキ屋さんごっこでは、3段重ねのケーキの絵を大きく描いてトッピング代わりにかわいいマグネットをたくさんつけて遊びました。

学校ごっこでは、ひらがなや簡単な計算の問題を書いて子どもに答えてもらい、赤色のホワイトボード用ペンで花丸をつけてあげるととても喜んでいました。ホワイトボードのペンはいろんな色があると楽しいと思います。

 
 

子どもが小学校低学年のときに、ホワイトボードにその日のメニューや食材を書いていました。子どもが食べたいものを書いてリクエストしてくれて、よいコミュニケーションになっていました。

ちなみに息子たちが中学生になった今でも、ホワイトボードに数日間の夜ごはんのメニューを書いています。好きなメニューや名前がおもしろいエスニックメニューの日は案外楽しみにしてくれているみたいです! 私も献立に悩むことがなくなって楽になりました。

ホワイトボードを知育に活用しよう

※写真はイメージ(iStock.com/Sasiistock)
※写真はイメージ(iStock.com/Sasiistock)

ホワイトボードには、さまざまな種類や使い方があり知育にも役立ちます。子どもの好みや大人にとっての扱いやすさなどを考慮しながら、家庭にあったものを選びましょう。

長く愛用するために、あらかじめ落書き対策やマグネットの散乱防止対策をしておくことも大切です。

未就学の時期から知育に活用し、子どもが成長してからも家族で楽しくホワイトボードを使いこなせるとよいですね。


監修

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武田 澄子

武田 澄子

「フォレスト幼児教室」は、丁寧な指導と、出題問題のデータベース化により、有名国立。私立小学校へ毎年高い合格率を誇る幼児教室。お受験をする子どもだけでなく、保護者もサポートする“かかりつけの医者”のような指導で定評がある。「この一冊で小学校受験のすべてがわかる!」、こども知能パズルプラスシリーズ「きりがみワーク 3~4歳」「きりがみワークj 4~6歳」「きせつワーク 3~4歳」「きせつワーク 4~6歳」(以上Gakken)他、著書や監修をつとめる書籍が多数。

2024.01.15

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