竹馬に乗るためのコツは?子どもが乗れないときの教え方と練習方法

竹馬に乗るためのコツは?子どもが乗れないときの教え方と練習方法

遊び道具としてだけでなくバランス能力・平衡感覚アップにも

2018.04.21

竹馬に乗るためのコツはあるのでしょうか?何歳くらいから遊びに取り入れるとよいのか、乗れない子どもにどのように乗り方を教えたらよいか迷っている保護者もいるようです。今回の記事では、竹馬を練習する前の準備や、練習方法と教え方、乗り方のコツ、竹馬を使った遊び方などについて、ママたちの体験談を交えてご紹介します。

竹馬の乗り方のコツ

子どもが竹馬に上手に乗るコツにはどのようなことがあるのでしょうか。上手に乗る方法を聞いてみました。


手の位置を決める

30代ママ
30代ママ

竹馬を持つ手の位置がいつも違い、うまく乗れないことがあったので、手の位置を胸辺りにし腕を軽く伸ばして肩幅ぐらい開くようにしたらバランスが取れるようになりました。

手の位置が高すぎたり低すぎたりすると、バランスが取りづらくうまく乗れないこともあるようです。竹馬を持つ手の位置を決めてしっかりと持つことが上手な乗り方のコツかもしれません。


つま先に重心をかける

親子で竹馬
©tatsushi- Fotolia
30代ママ
30代ママ

竹馬の乗り方の練習をしているときに、つま先に重心がかけられず後ろに転ぶことがありました。竹馬を前に傾けた状態で支えて補助をしてあげるとうまく乗れるようになりました。

つま先立ちをイメージしながら先に重心をかけるようにすると、バランスがよくなり一歩ずつ先に進めるようになったという声もありました。竹馬を先に傾け、身体はまっすぐにするとよいかもしれませんね。うまく先に重心をかけられるように補助することも上手に乗る方法のひとつなのではないでしょうか。


遠くを見る

20代ママ
20代ママ

竹馬に乗ると子どもが足元を気にしてバランスをくずしてしまい、すぐに降りてしまいます。前を向くように声をかけながら練習自然と姿勢も良くなり、長く乗って歩けるようになりました。

足元が気になって下を向くと姿勢が悪くなりバランスが取りづらくなるようです。目線は先を向き、遠くを見ることで姿勢もよくなりバランスも取りやすくなったという声もありました。竹馬に上手に乗る方法のひとつとして、遠くを見ることを意識するとよいかもしれません。

竹馬はいつから遊べる?

竹馬は遊び道具として、走ったり公園の遊具を上り下りするなどして足の力や体のバランス能力や平衡感覚が発達してくる4歳頃から楽しめそうです。

外遊びが盛んな幼稚園などでは、遊具のひとつとして取り入れているところもあるようです。

最初はバランスをとって歩くのはむずかしいため、親や先生など大人のサポートを受けながら、徐々に慣れるとよいでしょう。まずは竹馬で歩く姿勢を覚え、少しずつ前にすすめるように練習していきましょう。

自分の足でしっかり歩けるようになってから3歳くらいまでは、竹馬の前段階として缶などで作ったぽっくりなどの遊具で足を安定させて前に出す練習をしておくのもよいようです。市販の遊具も出ているようです。

竹馬を練習する前に

竹馬は、幼稚園や保育園、児童館などで使われていたり、家庭でも遊び道具として取り入れていることもあるようです。子どもが竹馬の練習をするときに気をつけたことや、準備しておくとよいものを聞いてみました。


広く平らな場所を選ぶ

竹馬の練習
majeczka/Shutterstock.com
30代ママ
30代ママ

竹馬に乗るときは広い公園を選び、周りに人がいない場所で練習をするようにしていました。

20代ママ
20代ママ

幼稚園で竹馬をやって「乗れるようになりたい」といっていました。竹馬の練習をするときは、広い場所で地面が平らな場所を選んでいました。

竹馬で足を踏み外したり転んだりしても危なくないようにと、地面が平らな土の上で練習したというママもいました。竹馬に乗るときは、子どもが練習しやすいように周りに人がいないことを確認し、安全な場所を選ぶとよさそうです。


踏み台を用意する

30代ママ
30代ママ

幼稚園で竹馬に乗れなかったのが悔しかったようで、近くの公園で練習しました。子どもが竹馬に足を乗せるのを怖がっていたので、竹馬の足踏み部分と同じ高さの踏み台を用意しました。

30代ママ
30代ママ

子どもが竹馬にうまく足が乗せられずバランスをくずしてしまうことがあったので、踏み台を使って足を乗せる練習をしていました。

まだうまく竹馬に乗れない子どもは、地面から竹馬に乗ろうとするとバランスが取りづらく難しいと感じることもあるようです。子どもが竹馬に乗りやすいように足を補助するための踏み台を用意しておくと練習がしやすくなるというママの声もありました。

竹馬の教え方のコツ

子どもに竹馬の乗り方を教えるとき、どのような教え方をして子どもと練習をしていたのか、保護者に聞いてみました。


手足をいっしょに動かす練習

30代ママ
30代ママ

手足の動きが同時にできるように、片足は踏み台に乗せ、反対側は竹馬に足を乗せた状態で片手で竹馬を持ち上げ、上下に動かす練習をしていました。

最初は一本の竹馬を使い、右足ができたら左足、というように手足をいっしょに動かす練習をすると乗るコツがつかめるかもしれません。慣れてきたら竹馬に両足を乗せて片足ずつ上下に動かしながら乗り方の練習をしたという声もありました。


つま先立ちの練習

竹馬のコツ
Yaoinlove/Shutterstock.com
20代ママ
20代ママ

竹馬に乗ると足のつま先の方向に重心をかけることを怖がってしまいます。前のめりの姿勢に最初に慣れてもらえるように、親が手本を見せながらつま先立ちで歩く練習をしました。

竹馬はつま先に重心をかけて歩くことが上手な乗り方のコツのようです。前のめりの姿勢がうまくできないときは、重心を意識しながら地面でつま先立ちの練習をするとよいかもしれません。つま先立ちで足のかかとを浮かすイメージができるようになると、竹馬に乗ったときもうまくバランスが取れそうですね。

イメージがしにくいようであれば、親がお手本を見せてあげるといいかもしれません。


補助をしながら乗る練習

30代ママ
30代ママ

竹馬に乗っている子どもの前に立って、持ち手を軽く持ち支えながらいっしょに竹馬を動かしてあげると、自分で初めの一歩が出せるようになりました。

親が子どもと向き合うように立ち、前に傾くように竹馬を補助してあげたというママもいました。まだ竹馬にうまく乗れない子どもには、大人が補助をしてあげるとよいようです。歩けるようになったら少しずつ手を離して歩く練習をするとよいかもしれません。

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竹馬の歴史

子どもと一緒に竹馬で遊ぶときに、竹馬の起源や歴史なども伝えられるとさらに楽しめるかもしれません。

竹馬の起源は中国で、日本には平安時代に伝わってきたようです。平安時代の竹馬は竹の先端に馬の頭部、末端に車をつけた「春駒」が主流でした。現在の竹馬は江戸時代以降に普及したようです。江戸時代に竹馬が普及した背景には、竹馬に使われる真竹の自生が増加したこと、小刀を子どもたちが自由に使えるようになって竹馬を自作できるようになったことがあげられるようです。

竹馬は乗れるまでに何度も失敗を重ねて上達します。練習段階の子どもにとっては「本当に乗れるのかな」と感じることもあるかもしれません。

竹馬の練習段階を踏むことで、バランス能力や平衡感覚を鍛えることができます。乗れるようになるまで、子どもと一緒に根気よく練習を続けてみましょう。

竹馬の遊び方

竹馬に乗れるようになると、さまざまな遊び方ができるようです。竹馬に乗ってできる遊び方を紹介します。


かけっこ競争

走って競争するかけっこのように、竹馬でも同じ遊び方が楽しめるようです。スタート位置に竹馬に乗った状態で立ち、スタートの合図でいっせいに走り出し、ゴールを目指します。

長く乗れるようになったら、距離を長くしたりリレーをしたりと遊び方を変えてみてもよいかもしれません。かけっこをする場合は、広くて人が居ない場所で遊ぶとよいでしょう。


竹馬じゃんけん

地面に肩幅くらいの幅で2本の線を長めに引き、端と端に向かい合わせになるようになって竹馬に乗ります。スタートの合図で線からはみ出ないように歩いていき、出会ったところで竹馬から降りてじゃんけんをし、勝った人は竹馬に乗って進み、負けた人はスタートに戻ります。

これを繰り返し、先に相手のスタート位置についたチームが勝ちとなります。人数を増やせばチーム戦での遊び方もでき、大人数でも楽しめそうな遊びですね。

竹馬を使った体力づくり

竹馬は単なる遊び道具としてだけでなく、子どもの体力づくりにも役立ちます。竹馬に乗ることで、バランス能力や平衡感覚、足の筋力、体幹の強化につながります。


バランス能力・平衡感覚の向上

30代ママ
30代ママ

竹馬に乗るのが怖がっていた息子でしたが、毎日少しずつ練習すると、1週間ほどで自信を持って自分で乗れるようになりました。今では公園の遊具でも以前より安定して遊べるようになって、転ぶことも減りました。竹馬のおかげで、全身のバランス能力がよくなったみたいです。

竹馬に乗るには、常に体のバランスを保つ必要があります。これにより、子どものバランス能力・平衡感覚が自然と養われることにもつながりそうです。


脚の筋力アップ

30代ママ
30代ママ

娘が竹馬を始めてから、脚の筋肉がしっかりしてきたのがわかります。特に、ふくらはぎがたくましくなりました。最初は長時間乗るのが大変そうでしたが、今では30分以上も楽しそうに遊んでいます。階段の上り下りも以前よりスムーズになって、脚の力や体力がついた気がします。

竹馬に乗りこなして遊ぶことで、脚の筋肉を使うため、筋力と体力向上によさそうです。特にふくらはぎや太もも、足首などを鍛えることが期待できるかもしれません。


体幹の強化

40代ママ
40代ママ

5歳の息子が竹馬を始めて3ヶ月になりますが、姿勢がよくなったのに驚いています。前は少し猫背気味だったのですが、竹馬に乗るときにまっすぐ立つ習慣がついたようで、普段の立ち姿もキリッとしてきたように感じます。

竹馬は全身運動にも効果があるようです。バランス感覚を鍛えることで体幹の強化にもなることで、姿勢が整い、お稽古ごとや塾でもこれまでより長い時間座っていられるようになったという声もありました。

体幹を鍛えることで、サッカーやバスケットボールといった球技、また陸上競技などの能力向上にも生かすことができそうです。

竹馬に乗ってさまざまな遊びを楽しもう

竹馬遊び
MIA Studio/Shutterstock.com

今回の記事では、竹馬を練習する前の準備や、練習方法と教え方、乗り方のコツ、竹馬を使った遊び方などについて、ママたちの体験談を交えてご紹介しました。

子どもに竹馬に乗るコツを教えたいと思っている大人もいるようです。なかなかうまく乗れない子どもも、補助をしながら練習をしてゆっくりと乗り方を教えてあげると初めの一歩が出せるようになるかもしれませんね。

親子で竹馬の歴史を踏まえて、一緒に取り組むのも楽しいでしょう。歴史や上手に乗る方法がわかると、竹馬に乗ってさまざまな遊び方が楽しめるのではないでしょうか。足を使った遊び道具として楽しむのはもちろん、バランス能力・平衡感覚の向上にもつなげることができる竹馬を、大人との交流や遊びのなかに取り入れてみてはいかがでしょうか。

2018.04.21

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