「なぜ2人で月34万円も食費が…」懲りない"浪費バカ"50代夫婦にFP「老後は貧困でも幸せになれる」太鼓判のワケ

「なぜ2人で月34万円も食費が…」懲りない"浪費バカ"50代夫婦にFP「老後は貧困でも幸せになれる」太鼓判のワケ

子供のいない、ある50代共働き夫婦の世帯年収は1300万円に達する。だが、食関連費は月34万円超で、賃貸マンションの家賃の支払いもあり、月の赤字は平均12万円。FPの横山光昭さんは「修正したほうがいい家計費目は多いが、この夫婦なら老後にたとえ貧困にあえぐことになったとしても、一蓮托生で添い遂げられそうだ」という。なぜそう言えるのか――。

今回は、世帯年収が1300万円ありながら、定年間際で総資産が250万円程度の子ナシ・アラ還夫妻の家計改善事例をご紹介します。坂元太郎さん(仮名・59歳・出版)、真理子さん(仮名・56歳・医療)夫妻は共に東京23区内の人気エリアに住む会社員。最初のご依頼は夫の太郎さんで、妻の真理子さんを連れて2人で来社されました。

家計に興味がない妻に危機感を持たせるには

相談内容は、ともに定年間近なのに預貯金残高が常時250万円程度しかなく、老後資金が全く貯まっていないこと。現在のわが家の支出が一般世帯と比べてどれほどズレているのか、そして各費目をどれくらい削減したらよいのか教えてほしい――ということでした。

坂元家の世帯月収は、手取りで68万円。それに対し、ここ数カ月の平均的な支出は80万1000円で12万1000円の赤字です。家計簿はつけているかと聞くと、夫の太郎さんがExcelでしっかり管理。その方法を、こう説明してくれました。

「家計管理は、僕と妻とで完全に割り勘。食費などの変動費は、それぞれがいったん立て替えて、後でレシートを見て、多く出している方に、そうでない方が差額を払う形で精算しています。唯一、各自3万円の小遣いだけは割り勘にせず、3万円の範囲で自由に使うルールです」(夫・太郎さん)

ちなみに、月の手取り収入は太郎さんが42万円、真理子さんは26万円と、夫婦で1.5倍以上の差があります。真理子さんのみ年100万円のボーナスがありますが、それを足しても夫の手取り年収には遠く及びません。そのため真理子さんの方は月の手取りだけでは精算できず、やむなくボーナスや独身時代の貯金から補填しているそう。

こう聞くと、前提条件が異なるのに、5:5で折半するのは不公平な気もしますね。しかし、それを指摘しても真理子さんは特段気にしていない様子。むしろ夫の太郎さんが、そんな妻に危機感を持っていました。

「妻は、僕がいくら頼んでも家計のExcelに目を通してくれないんです。お金のことには本当に興味がないみたいで」と苦笑する太郎さん。その隣で真理子さんは頬杖をついて「だって面倒くさいんだもん」。夫がしっかりしているからこそ、家計を任せても大丈夫。自分は大船に乗った気で、言われた差額を払うだけでよい。そう考え、家計は一切気にしてこなかった妻に夫がしびれを切らし、今回の家計相談に踏み切ったというわけです。

このように夫婦で家計に対する危機感に温度差がある場合、無頓着な方に現状を把握してもらうことが家計改善の初手になります。

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2025.12.08

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