あの激痛から1年…49歳カメラマンが「突然の痛風」から薬に頼らず健康な数値に戻るまで徹底した3つのこと
痛風発症の危険シーズン到来、予防にも最適
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汗をかいた脱水状態の体に冷えたビールがおいしい夏は、痛風発症の危険シーズンでもある。昨年の夏、自覚症状もなく痛風を発症して悶絶の痛みを味わったフリーランスカメラマンが、薬に頼らず日常生活に戻るまで、「痛風病み」として取り組んできた3つの生活習慣をお伝えする――。
痛風発症1年後の新たな生活習慣
去年の夏、痛風を発症した。その激痛や発症の顛末は、ぜひ前回の記事も一緒にご一読いただきたい。
その後、約1年間にわたりいわゆる「痛風病み」として、自分なりに生活習慣を整えてきたわけだが、その中で学ぶことが多くあった。日々口にしてきたものに疑問を投げかけ、その上で無理なく、この疾患のために良い習慣が身につけられたらと思考錯誤してきた結果、3つの大切な生活習慣が身についた。
確かに現在は服薬で、尿酸値を劇的に下げることが可能だ。痛風の創薬は日々進化を遂げ、その薬を飲みながら、尿酸値を安定させつつ「痛風病み」でありながらも、今まで通りの生活をすることも可能であると言える。つまり、魚卵に舌鼓を打ちながら、ビールをあおる「贅沢な」生活を。
けれど、僕はそれでは少し勿体無いなと思ってしまう。なぜなら、痛風発症を機会にして、良い習慣を身につければ根本的に「健康」になれるのだから。薬に頼っていたら、いつまで経っても「病気持ち」のままである。
「痛風病み」は薬に頼らず数値改善した
結果から言うと、僕は発症した1年前から、一度も薬に頼ることなく生活の習慣を一つひとつ見直して、それなりに痛風という病を、自分の中で飼い慣らしたと言える。
直近の血液検査でも、血中尿酸値や、腎臓の機能を図る値(クレアチニン値やeGFR値)なども、「30代の数値」と主治医からお墨付きをもらった。1年前の数値はひどかった。腎臓機能の低下は自覚症状がない分、自分でもびっくりしてしまった。痛風というやつは、風のようにひっそりとおじさんたちの背後に忍び寄るのである。
来るべき夏は、まさに痛風の季節である。汗をかき、脱水気味になると、自然と血が濃くなり、尿酸値が上がる。そしてプリン体を多く含むビールがぐびぐびと美味しい夏は、熱中症の季節であると同時に、痛風の季節でもある。
これは、すでに発症してしまった人のための処方箋であると同時に、痛風予防のための心得としても参考に読んでいただけると思う。痛風以前/以後で、僕がその生活習慣で気にかけているのは、大きく3つ。言うなればそれは「痛風病みのための3箇条」である。もちろんこの3箇条は万能なものではない。ただ自分の経験則から学んだ僕自身に合った習慣である。けれどきちんと3つの生活習慣が揃っていれば、ある程度どんなものを食べても(量を食べすぎなければ)大丈夫なのではないだろうかとも思っている。