企画のダメ出しに「反論」は絶対ダメ…和田秀樹が教える"攻撃的な人"が静かになる返答フレーズ
「話にならない人」をまともに相手にしてはいけない
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どんな集団にも、独りよがりな言動で周囲を振り回す「困った人」がいる。精神科医の和田秀樹さんは「みなさんにおすすめしている『8つのメソッド』がある。これをマスターすれば、売り言葉を買ってトラブルになるようなケースはぐっと減るはず」という――。(第3回/全3回) ※本稿は、和田秀樹『「困ったあの人」に感情的にならない本』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
「困った人」を受け流す8つのメソッド
どんな人の周囲にも一定数の「困った人」がいます。その人たちの言動は、あなたの心に波風を立て、あなたを感情的にさせているでしょう。
「困った人」の言動を見聞きしたところで、あなたが平穏な心のままに過ごせる方法はないでしょうか。
わたしは、そんなとき、次の「8つのメソッド」をおすすめしています。
①人の言葉を深読みしない
部下のチェックに熱心な小姑タイプの上司が、指示をする際にこう言いました。
「この決算書は部長も目を通すんだから、ミスのないように頼むよ」
言われた部下の側も、それぐらいのことは先刻承知です。「いちいちうるさいなあ、いつまで新人扱いするんだ」と不満に感じました。
しかも、時間がたつにつれ、不満はだんだん膨ふくらんでいきます。
「みんなの前でわかりきったことを言うなんて、まるでわたしが信用できないみたいじゃないの」
「ああいう言い方をされると、しょっちゅうミスしているとみんなに思われる」
実際にあったことは、口やかましい上司がわかりきったアドバイスをしただけです。それなのに、上司の言葉に隠された“悪意”や“意図”まで感じ取ってしまったわけですね。
こうした深読みは、イヤな感情を膨らませてしまいます。「はい、注意します」と返事をして、さっさと自分の仕事に戻ることをおすすめします。