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【体験談】高齢育児を楽にする方法。30代後半に出産したからこそ「がんばりすぎない育児」を
晩婚化がすすみ、最近は35歳以上で初産を経験する方が増えているとよく耳にします。そんな中、高齢育児が体力的につらいと感じているママもいるのではないでしょうか。そこで今回は、その壁を乗り越える方法や、高齢だからこそ楽しめる育児の体験談をご紹介します。
高齢出産でぶつかる壁とは
筆者は、まさに高齢育児の真っ只中の1人。初産が38歳でした。
若い時に生んだ経験がないのに、子どもが成長し、子育てで行き詰ったりすると「あと10歳若かったら、もっと違ったかも」と年齢のせいにしてしまうことがあります。
そこで高齢育児でぶつかりがちな壁について、考えてみました。
体力がない
走る子どもを3秒くらい追いかけただけで息がかなり荒くなってしまい、電動自転車なのに子どもを乗せて坂道をこぐととてつもない疲労感を感じたことがある人もいるでしょう。
スイスイこいで坂道をのぼっていく若そうなママを見ると羨ましくなってしまったこともあるのではないでしょうか。
疲れがとれにくい
子どもと1日外で遊ぶとクタクタになりますよね。「疲れた」と思って、早めに寝ても、次の日も同じように疲れていることが…。
そこに日々の仕事や生活でたまる疲れも重なり、結局、1週間分の疲れを引きずったまま過ごす、ということがありませんか。
ママ友との年齢差が大きい
保育園や幼稚園のママ友の多くが年下で、なかなか話題が合わなかったり、少し壁を感じてしまうことはないでしょうか。
また、無意識に若いママ友と自分の肌や髪のツヤの違いを認識し、愕然としてしまうことも…。
親も高齢で頼りづらい
自分が高齢なら、その親ももちろん高齢です。
これは筆者の実体験ですが、実母から「子どもの面倒は任せて!」と言われたので、すっかり鵜呑みにし、仕事をガンガン始めました。
でも、親自身も高齢で疲れるため、長時間の託児は体力的に無理。よく考えればわかることなんですが、自分本位で考えてしまったため、親にも子どもにもしんどい思いをさせてしまいました。
老後のお金が心配
出産年齢にもよりますが、子どもの教育費に一番お金がかかりそうな時期に定年を迎えてしまう可能性もあります。
そのため、子どもが一人前になってから自分の定年まで時間がある人に比べて、老後の生活資金などを貯める余裕が少ないという面もあるようです。
がんばりすぎない育児をするには?
筆者と同世代のママやパパは「あるある」と同感していただけた人も多いと思います。
自然の摂理でいたしかたない部分が多いところもありますが、「高齢だから…」と諦める前に、壁を超える方法やきっかけを考えてみました。
移動範囲が狭い遊びを
「体力的にキツそうだな」と思ったら、室内の遊びなど移動範囲の狭い遊びを子どもに提案してみてください。
移動範囲が狭いと、おのずと体力を温存できます。
また、家の中やベランダにテントを出して遊ぶことを、実際にわが家でやってみたところ、子どもたちがとても楽しそうにしていました。
これならママは屋内なので走って体力を消耗する心配がなく、子どもは家なのに外遊びを楽しんだ気持ちになれて一石二鳥です。
週に1~2回は子どもと一緒に就寝
働きながら子育てしていると時間が足りないということがありますよね。
筆者も子どもを寝かしつける際に一緒に1時間程度寝る→夜中に起き、洗濯、残りの仕事などをやる→再度2~3時間寝るという生活をしていました。
そんな生活だとやっぱり疲れはたまってイライラするし、「まとまった時間寝られていない!」と無意識のうちに考えてしまい、ストレスになっていました。
しょう。
そこで1週間のスケジュールを確認し、「この日なら長く寝ても大丈夫」という日を1~2日ピックアップ。その日は子どもと一緒に就寝し、朝まで寝るように心がけるようにしています。
友達作りは先入観を捨てて
筆者は子どもが保育園に入園する際に「年が離れている若いママたちと話が合うだろうか」と心配でした。
でも、園の父母会などで話をしてみると、同じ年代の子どもがいるというだけで、意外と話があったり、盛り上がれるということに気づきました。
大切なのは先入観で壁を作らず、学生時代に友達を作る時のように自然体でいるのが大切のようです。
シッターさんや家電をフル活用
親を頼れない時は、シッターや子育てサポーターの協力も検討してみましょう。多少出費はしますが、必要経費ととらえ、無理をしないことが大切です。
さらに家電を活用して炊事や家事を効率よくこなすのもポイント。時間と気持ちに余裕ができると、日々の疲れも少なくなります。
貯金をする
出産まで長く働いていた分、比較的、お金に余裕があるご家庭もあるのではないでしょうか。そのためさまざまな習い事をさせるなど、子どもに教育費をかけたくなることが多いようです。
でも、自分が定年する時にまだ子どもが成人していない場合もあるので、子どもの将来のことを考えて教育資金を貯めたり、定年後の自分の生活のことなども考えて、計画的にお金を運用するなどしてください。
高齢だからこその楽しみも
こう書いてしまうと高齢出産は大変なことばかりに感じますが、筆者自身「高齢で良かったかも」と感じることもあります。
気持ちに余裕がある
筆者の場合、周りの友人が子どもを出産していた20代後半~30代前半は、仕事のキャリアを積むのに必死でした。
だからその頃に出産をしていたら、「仕事をもっとやりたいのに…」と、思ってしまい、今以上に気持ちにゆとりがなく、子どもと接していたと思います。
だから、自分の子育ては仕事のキャリアがひと区切りついた「今がベストなのかな」と感じています。
周りに頼れる先輩ママが多い
同年代の友達は先に出産、子育てをしている人がほとんど。
だから「遊び食べが激しいんだけど…」など、今、自分が直面している子育ての悩みについてリアルなアドバイスをくれる人が多いのも、大きな特長の1つととらえています。
今が「ベストな子育て期」と思って楽しんで
若いママに比べて体力がない、疲れがとれにくいなど大変なことが多い高齢での育児。
考え方をちょっと変えたり、家電や子育てに役立つサービスなどを上手に活用することで、年齢の壁を超えることができると思います。
「今が自分にとって子育てをするベストな時期」ととらえ、高齢ならではの育児の楽しさ、良さを感じながら、子どもとの日々を楽しく過ごしてみてください。