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幼児食にレバーをおいしく食べられるレシピ。子どもも食べやすくなる調理のポイント
レバーの選び方や血抜きなど下処理の方法を紹介
幼児食にレバーをおいしく食べられるレシピ。子どもも食べやすくなる調理のポイントを紹介します。ビタミンBや鉄分補給ができて栄養が豊富と言われるレバーを、幼児食に取り入れたいと考える保護者もいるでしょう。子どもにおいしく食べてもらうために、下処理の方法やアイデアレシピを知りたい場合もあるかもしれません。今回は離乳食を卒業する1歳~1歳半頃から、小学校入学までの幼児期に食べられるレバーのレシピを紹介します。
幼児食にレバーは使える?
独特の食感や臭いがあるレバーは、大人でも苦手とする人がいるため、幼児食には向かないのではと考える保護者もいるかもしれません。実際に幼児期の子どもにレバーを与えていたママに、どのような理由で取り入れたのか聞いてみました。
30代ママ
30代ママ
離乳食の時期から栄養のために国産鶏のレバーを取り入れていました。ごぼうなどの野菜とあわせてなめらかなペーストにし、パンに塗ったものが好きでした。
30代ママ
私がレバー好きなので、お肉屋さんで新鮮なレバーを見かけたら焼き鳥や甘辛煮を作ります。幼児食を始めたころから取り分けてあげていますが、風味に敏感な子どもには食べにくいようです。
子どものために栄養を考えて、レバーを幼児食に取り入れていたという声が複数ありました。鶏レバーパウダーや国産鶏を使った焼き鳥など、子どもが食べやすい食材やメニューを工夫すれば離乳食の時期から与えられるようです。
また、ベビーフードなどでレバーを食べた子どもの反応として「ほかの食材と同じように普通に食べていた」という声もあれば、「臭いや食感があまり好きではない様子だった」という声もありました。
子どもが苦手意識を持たずに食べられて、食育にもつながるようなレバー料理を作ってあげたいですね。
子どもがレバーをおいしく食べられるポイント
子どもにレバーを与えたことはあるけれど、あまり食べてくれなかったという保護者もいるでしょう。子どもにレバーをおいしく食べてもらうためには、気をつけるとよいポイントがあるようです。
レバーの種類を選ぶ
レバーには鶏・牛・豚レバーなどさまざまな種類があり、それぞれ味や臭いの強さに違いがあるようです。幼児食に使うレバーを選ぶときは、比較的臭いが少ないと言われる鶏レバーから始めて、慣れてきたら豚レバーなどを試してみるとよいかもしれません。
鮮度のよいものを選ぶ
子どもが苦手な臭いや食感を避けるためには、国産鶏などの鮮度のよいレバーを選ぶことも大切なようです。お店でレバーの状態を確認し、鮮やかな色をしていてつやのあるものや、ドリップが少ないものを選ぶとよいでしょう。
しっかり下処理する
幼児食でレバーをおいしく食べてもらうには、調理の前に血抜きなどの下処理をしっかりして苦みを軽減することがポイントです。鶏レバーの下処理の基本的な方法を紹介します。
- 脂肪や筋を包丁や手でとりのぞく
- 流水で洗う
- ボウルにレバーとかぶるくらいの牛乳を入れ、30分ほど浸ける
- 牛乳を水で洗い流す
- 鍋でお湯を沸かし、しっかり茹でて火を通す
血抜きや臭みとりには、牛乳ではなく塩とたっぷりの水に入れて浸ける方法もあるようです。その場合は浸ける間に2~3回水を替え、長時間浸けすぎないようにするとよいでしょう。
下処理で血抜きなどをするとき、レバーの臭いがつかないようまな板にビニールやラップを敷いたり、手袋をして行うなど工夫していたという声もありました。
味や風味の強いメニューにする
レバー独特の味や臭いの印象を薄めるために、料理の味つけや風味を濃くするのも一つの方法でしょう。カレー粉やシナモンなどのスパイスを加えたり、ウスターソースやケチャップをはじめとした調味料を使うなど、工夫するとよいでしょう。
幼児食としては、市販のベビーフードでレバーを使っているものの味付けが参考になるかもしれません。
幼児食でレバーをおいしく食べられるレシピ
血抜きなどの下処理をしっかりしたレバーを使った幼児食を作るときは、初めて食べる子どもや苦手な子どもでもおいしく食べられるよう工夫したいですよね。レバーの味や臭みを軽減できるよう配慮したレシピを紹介します。
【1歳~1歳半】豚レバーのトマト煮
- 下処理した豚レバーを1cm角に切り、小麦粉をまぶす
- 玉ねぎを薄切りにし、オリーブオイルを熱した鍋で炒める
- 2に1を加えて軽く炒める
- 3にトマトの水煮を入れてつぶし、ケチャップとしょうゆを加えて煮る
1歳~1歳半頃は離乳食完了期にあたります。子どもの離乳食の進みにあわせて、この時期から幼児食へ移行するママもいるようです。歯ぐきで噛める固さに仕上がるよう工夫すれば、豚レバーを使った料理も食べることができるでしょう。
鉄分補給に最適な豚レバーのトマト煮は、トマトとケチャップの味が豚レバーの独特の風味を食べやすくしてくれるレシピです。パスタのソースとして味わったり、大人用に取り分けてスパイスを加えて楽しむこともできそうですね。
【1歳半~2歳】トーストのレバーペーストのせ
- 鍋にしょうがの薄切りと水、しょうゆ、みりん、酒、砂糖を入れて煮立たせる
- 牛乳に浸して臭みを抜いたレバーを1に加えて煮詰める
- 2の汁気を切って細かく刻む
- 食パンを食べやすい大きさに切って3を塗る
- 4にチーズをのせてオーブントースターで焼く
幼児食に移行する子どもが多いこの時期は、さまざまな食材や味つけを楽しめるようになるでしょう。歯が徐々に生え揃ってくる時期のため、固さを残した食材に少しずつ挑戦できるようです。
レバー料理のなかでも特にレバーペーストを塗ったトーストは手づかみ食べがしやすく幼児食に向いているのかもしれませんね。パンを星やハートの型で抜けばパーティーメニューにもなるので、子どもが楽しく食べられるでしょう。しょうがを入れた煮汁で煮るので、レバーの臭みもやわらぐようです。
【3歳~5歳】レバーの竜田揚げ
- 下ごしらえしたレバーを食べやすい大きさに切る
- しょうが、にんにく、しょうゆ、酒を合わせたものに1を浸ける
- 2に片栗粉をまぶし、170度~180度ほどに熱した油で揚げる
- フライパンでケチャップ、ウスターソース、砂糖を軽く熱する
- 4に3を入れて絡める
3歳6カ月頃までには全部で20本の乳歯が生えそろうため、食材をしっかり噛めるようなメニューにするとよいでしょう。スプーンや箸の使い方を練習したり食事のマナーを身につけられるように、つかんだりすくったりしやすい食材の大きさを心がけるとよいかもしれません。
レバーの竜田揚げをさらに濃い味のソースに絡めたメニューは、レバー独特の風味を薄めてくれるので子どもも食べやすいかもしれません。ソースの味を子どもの好みに合わせて工夫するのもよいでしょう。
レバーを幼児食に取り入れるアイデア
ほかの幼児食メニューも取り入れて、子どもの食事のバリエーションと栄養を豊かにしましょう。レバーは鉄分補給やビタミンBが豊富なことから、子どもの健康をサポートしてくれそうです。また、食育としても取り入れることも大きな効果がありそうです。
30代ママ
子どもが成長するにつれて、鉄分補給が必要だと感じていました。血抜きを念入りにした国産鶏のレバー料理に挑戦しましたが、最初は匂いが気になるようでした。そこで、鶏レバーパウダーを使ってスープに混ぜてみたら、子どもも抵抗なく飲んでくれるようになり、レバー自体への拒否がなくなりました。
30代ママ
忙しい日には、手軽に使えるベビーフードを利用していました。特に、レバー料理を簡単に取り入れられるので助かっています。ビタミンも豊富で、食事の時間が楽になります。また、焼き鳥風にアレンジしたメニューも作ってみたところ、子どもも大好きになりました。
20代ママ
離乳食の頃からレバーを使った市販のベビーフードをよくあげていたので、幼児食になってからもよく食べてくれます。管理栄養士の友人に教えてもらった国産鶏を使ったレバーペーストが特にお気に入りのようです。栄養バランスもよいので、安心して食べさせられます。
子どものために栄養を考えて、レバーを幼児食に取り入れていたというママの声が複数ありました。子どもが食べやすいように工夫すれば、離乳食の時期から与えられるようです。
レバー料理は血抜きや臭みとりなど手間がかると敬遠しがちな方も多いかもしれませんが、幼児食には鶏レバーパウダーやベビーフードなどを取り入れてみると、忙しい日でも簡単にビタミンなど栄養満点の食事を用意できます。
焼き鳥や豚レバーなどのバリエーションも試しながら、家族全員が楽しめる食事を心がけると良いでしょう。子どもにもなじみやすい味付けや調理法を見つけることで、子どもたちの食事がさらに楽しいものになるでしょう。
管理栄養士など専門家のアドバイスを参考に、さまざまな食材を使った料理を試してみてください。子どもの食育にも考慮したメニューができるとよいですね。
幼児食でレバー料理をおいしく味わおう
子どもがおいしく食べられるメニューに仕上げることができれば、栄養を考えて作りたい幼児食にレバーは重宝するかもしれません。臭みの少ない種類の新鮮なレバーを選び、血抜きなどの下処理をしっかり行いましょう。
今回紹介した竜田揚げやトマト煮は、鶏もも肉などで作ったことのある方もいるでしょう。レバー料理が苦手であれば、鶏レバーパウダーなどから取り入れてみて、徐々に慣れた味のメニューでレバーを取り入れれば、子どももすんなり食べてくれるかもしれません。
管理栄養士などのアドバイスも参考にしながら、子どもも大人も食べやすい味つけを工夫してみるのもよいでしょう。家族でレバーをおいしく味わいながらビタミンや鉄分補給をして食育にもなる食卓が囲めるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2019年11月8日に記事作成、2024年8月6日に更新したものです。
※今回の記事でご紹介したものは、幼児食の一例です。新しい食材・料理を取り入れる際は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
子どもが赤身の魚や貝類が苦手で、鉄分補給に効果的な食材をあまり食べられなかったため、味のくせが強そうで避けていた豚レバーにチャレンジしてみました。濃いめの味つけにして、パサパサ感が出ないようソースを工夫すると食べてくれました。