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離乳食で全卵を初めて食べさせたのはいつ?全卵デビューのポイントやおすすめレシピ
離乳食を進めていく中で、いつから全卵を使ったらよいか考えるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、離乳食で全卵はいつから使えるのか、初めて全卵を使うときのポイントや保存方法、全卵を使った離乳食のおすすめレシピを、ママたちの体験談をもとにご紹介します。
離乳食で全卵はいつから?
離乳食で卵はいつから使うことができるのでしょうか。厚生労働省の資料によると、全卵を離乳食初期に食べさせたママは1.5%、離乳食中期に食べさせたママは12.9%、離乳食後期に食べさせたママは52.7%、離乳食完了期に食べさせたママは77.6%のようです。
タンパク質やビタミンなど栄養価が高いといわれる卵ですが、離乳食で使う際はアレルギーが心配というママやパパもいるでしょう。赤ちゃんの卵アレルギーの多くは、卵白によるものといわれています。そのため離乳食に卵を取り入れる際は、卵は卵黄(固ゆで)から全卵へと進めていくとよいようです。
全卵をあげる目安量は、離乳食中期で卵黄1個から全卵1/3個、離乳食後期で全卵1/2個、離乳食完了期で全卵1/2から2/3個とされています。実際にママたちはいつから離乳食で全卵を使い始めたのでしょうか。
1歳児のママ
11カ月の赤ちゃんのママ
離乳食を始めて1カ月経ったくらいに、ゆで卵の卵黄を小さじ1からあげ始めました。全卵にしたのは10カ月になってからです
離乳食で卵を使うときは、卵アレルギーに考慮して、離乳食中期頃に卵黄から少しずつ始め、慣れてきた頃に全卵にしたというママの声がありました。厚生労働省の資料でも、新しい食品を始めるときにはひとさじずつ与え、乳児の様子をみながら量を増やしていくとされており、離乳食で全卵を使うときは、アレルギー反応が出ていないかなど赤ちゃんの様子や離乳食の進み具合を見ながら、少量ずつ取り入れていくとよいかもしれません。
初めて全卵を離乳食で使うとき、食物アレルギーを発症した場合を踏まえて平日の病院が空いている時間帯に食べさせたというママの声もありました。
離乳食で全卵を使うときのポイント
離乳食で全卵を使うとき、どのようなことに気をつけるとよいのでしょう。離乳食で全卵を使うときのポイントについて、ママたちに聞いてみました。
よく加熱する
1歳児のママ
離乳食期に生ものはよくないと聞いていたので、半熟にならないように、きちんと火を通すことを心がけていました
1歳児のママ
かかりつけの小児科の先生に、卵アレルギーを防止するためにも全卵をよく加熱して食べさせた方がいいといわれたため、よく加熱してから食べさせています
離乳食では、卵の中まで火が通るようにしっかり加熱していたというママの声がありました。炒り卵にして火の通りにムラが出ないようにしたり、ゆで卵であれば通常より長めに茹でたりして、きちんと加熱する工夫をするとよいかもしれません。
間隔をあける
1歳児のママ
少しずつゆっくり進めたほうがよいのかなと思い、全卵をあげ始めた頃は、2日おきにあげたり、3回食のうち1回にしたりしました
赤ちゃんの体に負担にならないよう、全卵をあげるときは間隔をあけるようにしたママもいるようです。離乳食で初めて全卵を使うときは、赤ちゃんの体調や気分が比較的落ち着いている、平日の午前中にしていたというママもいました。
市販のベビーフードやおやつにも気をつける
11カ月の赤ちゃんのママ
ベビーフードを食べさせるときは、卵黄と全卵のどちらがどのくらい使われているのかを確認してから食べさせていました。卵白をまだあげていないときには、全卵使用のものや卵白を使用したものは避けるようにしていました
ベビーフードや卵ボーロ、プリンなどの子ども用のおやつに全卵が使われていることもあるようです。卵白をまだあげていない時期にベビーフードなどを赤ちゃんにあげる場合は、原材料を確認するとよいかもしれません。
離乳食で全卵を使うときの調理方法
離乳食で卵を使うときの調理方法を、離乳食の時期別に見てみましょう。
離乳食初期
離乳食初期の調理方法は、固ゆでした卵黄を裏ごししてなめらかな状態にして食べさせることからはじめます。1さじをお粥やパン粥に混ぜて卵粥にすると、食べさせやすいようです。この時期はまだ卵黄のみ食べさせましょう。
離乳食中期
離乳食中期になり、固ゆでの卵黄が食べられるようになったら、少しずつ卵白単体の離乳食も進めてみましょう。卵白も卵黄と同様、調理方法は固ゆでにして裏ごしたりすりつぶしたものを食べさせます。卵白も1さじから少しずつ量を増やしていきましょう。
離乳食後期
離乳食後期になると、全卵1/2個を食べられるようになります。調理方法としては、3~4㎜のみじん切りにしたり、スープなどに入れてかきたまにすると食べやすいようです。
離乳食完了期
離乳食完了期には、全卵1/2から2/3個を食べられるようになります。この時期にはさまざまな卵料理を試してみましょう。玉子焼きやオムレツ、茶碗むしなどの卵料理から子どものお気に入りが見つかるといいですね。
離乳食で使う全卵の保存方法
離乳食で使うために加熱した全卵はどのように保存をするとよいのでしょうか。離乳食で使う全卵の保存方法についてママたちに聞いてみました。
ゆで卵は細かく刻んで
1歳児のママ
固ゆでにしたゆで卵を細かく刻んで、小分けのフリージングトレーに入れて冷凍保存していました。少量ずつ簡単に取り出せるし、おかゆやスープにポンと入れられるので便利です
ゆで卵は、細かく刻んでから冷凍庫で保存しておくとよいようです。フリージングトレーを使うママのほか、ラップに包んで黄身をさらに揉みほぐしてから冷凍するというママもいました。黄身はそのままあげると赤ちゃんがむせてしまうこともあるので、使うときはおかゆやとろみをつけたスープに入れてあげると赤ちゃんが食べやすいかもしれません。
卵焼きにしてから
1歳児のママ
手づかみ食べができるようになってきたら、卵焼きを作って一口サイズに切って冷凍保存していました。食べるときに解凍するだけなので忙しいときは助かります
赤ちゃんに噛む力がついてきたり、手づかみ食べができるようになってきたら、薄焼き卵や卵焼きにしてから冷凍しておくと便利なようです。赤ちゃんにあわせた薄さや大きさにしておくと、食事の準備の時短になるかもしれません。
冷凍保存した場合でも、赤ちゃんが食べる離乳食に使うことを考え、早めに消費すること、電子レンジなどでよく加熱してから使うことにしましょう。
全卵を使った離乳食のおすすめレシピ
全卵を使った離乳食のレシピにはどのようなものがあるのでしょう。ママの体験談からおすすめレシピをご紹介します。
おすすめレシピ① 野菜と卵の煮込みうどん
11カ月の赤ちゃんのママ
大根やにんじんをやわらかく茹でたところに、うどんとだし汁を入れます。煮立ったら溶いた全卵を2分の1個分回し入れて、火が通るまで煮込んだら完成です
全卵を入れてからしっかり煮込むことで、きちんと全卵に火を通すことができるようです。片栗粉などで汁にとろみをつけてあげると、さらに食べやすくなるかもしれません。
おすすめレシピ② 卵入りポテトサラダ
1歳児のママ
固ゆでにしたゆで卵を細かく刻んで、やわらかく茹でてからつぶしたじゃがいもに混ぜるだけで簡単にポテトサラダができます。子どもの分を取り分けたあと、マヨネーズや塩コショウで味付けをすれば大人のおかずにもなるので便利です
そのままだと食べにくいゆで卵も、じゃがいもに混ぜることで食べやすくなるようです。味が薄く赤ちゃんが食べにくい場合は、牛乳でのばしたり粉チーズやバターを少し入れて味をつけてあげるとよいかもしれません。
おすすめレシピ③ 野菜オムレツ
1歳児のママ
冷凍のミックスベジタブルを解凍してから細かく刻み、少量の牛乳か水を加えてからオムレツにしています。彩りもきれいだし、いろいろな野菜を混ぜこめるのでよく作っています
牛乳か水を少し加えることで、オムレツがしっとりやわらかくなるというママの声がありました。中の野菜を子どもの苦手な野菜やそのままでは食べさせにくいひじきやわかめに変えると、赤ちゃんがいろいろな食材を食べるきっかけになるかもしれません。
おすすめレシピ④ 錦糸卵
1歳児のママ
電子レンジで簡単に作れる錦糸卵を、いろいろな料理にトッピングして使っています。冷凍保存もできるので便利です
油を使わずに電子レンジで錦糸卵を作っているというママの声がありました。トッピングすることで簡単に卵を食べさせられますね。ぼそぼそとして食べにくそうな場合は、うどんやスープに入れたり、卵液に牛乳などを混ぜているというママもいました。
おすすめレシピ⑤ 茶碗むし
1歳4カ月のママ
溶き卵とだし汁を混ぜて卵液を作り、その中にいろいろな具を入れて茶碗むしにしています。電子レンジで失敗なく作れて、具材でアレンジができます
さまざまな具材を入れて、茶碗むしを作っているというママもいました。電子レンジで失敗なく作れるのは、家事と育児で忙しいママにとって嬉しいですね。具材だけでなく、だし汁を洋風のものにするなどのアレンジをしているというママの声もありました。
全卵を離乳食に使うときは赤ちゃんに合わせて
今回の記事では、離乳食で全卵はいつから使えるのか、初めて全卵を使うときのポイントや保存方法、全卵を使った離乳食レシピを、ママたちの体験談をもとにご紹介しました。タンパク質やビタミンなど栄養価が高いといわれる卵ですが、食物アレルギーが起こる可能性があるため、心配なママやパパもいるでしょう。
離乳食で全卵をいつから始めるかは、赤ちゃんの体調や離乳食の進み具合によってさまざまなようです。全卵は手軽に調理ができるので、初めてあげるときの量やあげる間隔、アレルギー反応に気をつければ便利な食材と言えるかもしれません。レシピの幅も広がる全卵を、離乳食づくりにうまく活用できるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2024年7月4日時点で作成した記事になります。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適切な食材・調理法を選びましょう。
7カ月頃からゆで卵の卵黄をおかゆに入れ始めて、慣れてきた9カ月頃からは白身も細かく刻んで、黄身といっしょに少しずつ混ぜていました。卵アレルギーが心配だったため、卵黄も全卵も、初めてあげるときは小さじ1の半分の量からあげるようにしていました