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離乳食はいつから?卵の離乳食時期別の進め方とアイディア
離乳食の卵はいつから始めればよいのでしょうか。離乳食初期・中期・後期・完了期別に解説していきます。
離乳食を始めるときに食材別のスタート時期や形状・硬さ、さらに進め方の目安などどう進めていくのか悩むママもいるのではないでしょうか。厚生労働省や自治体の資料を参考にしながら、ママたちによる、いつから離乳食に取り入れたのか、メニュー例や保存方法などの体験談について紹介します。今回は卵です。
卵を離乳食で始める前に
離乳食に取り入れるときは、固茹での卵黄から始め、全卵へ進めていくとよいようです。初めて卵を与えるときには、卵黄を1日1回1さじから与えて様子をみるとよいかもしれません。厚生労働省の資料によると、離乳食完了期には77.6%のママが卵(全卵)を取り入れているようです。
いつから食べさせてよい?
卵(全卵)はいつから離乳食に使用できるのでしょう?厚生労働省の資料によると、離乳食中期の7〜8カ月頃から子どもに与えられるとされています。
離乳食の開始時期の目安としては、
・授乳の間隔があき、タイミングも一定になってきた
・食物に興味を持つようになってきた
・スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
などがあげられるようです。
進め方の目安
離乳食初期(5~6カ月)
食事のタイミングは、体調やご機嫌がよいなど子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始めましょう。厚生労働省の資料によると1.5%のママがこの時期に卵(全卵)を離乳食で与えているようです。
離乳食中期(7~8カ月)
離乳食を開始して1カ月を過ぎた頃から、1日2回食で食事のリズムをつけていくようになるでしょう。厚生労働省の資料によると12.9%のママがこの時期に離乳食で卵(全卵)を与えているようです。
離乳食後期(9~11カ月)
生後9カ月頃から、授乳やミルクがメインではなくなる子が増えてくるかもしれません。1日3回食に進めていくなど、大人と同じ食生活が始まる時期といえるでしょう。厚生労働省の資料によると52.7%のママがこの時期に離乳食で卵(全卵)を与えているようです。
離乳食完了期(12~18カ月)
1日3回の食事のリズムを大切にすることが、生活リズムを整えるきっかけの一つと言えそうです。厚生労働省の資料によると77.6%のママがこの時期に離乳食で卵(全卵)を与えているようです。
目安の量
調理用計量スプーンの大さじは15ml、小さじは5mlです。1mlを約1gとして考えれば、量の目安にできそうです。
離乳食初期(5~6カ月)
調理形態の目安は、なめらかにすりつぶした状態
子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始める
離乳食中期(7~8カ月)
調理形態の目安は、舌でつぶせる硬さ(豆腐くらい)
1回当たりの目安量は卵黄1~全卵1/3個
離乳食後期(9~11カ月)
調理形態の目安は歯ぐきでつぶせる硬さ(バナナくらい)
1回当たりの目安量は全卵1/2個
離乳食完了期(12~18カ月)
調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める硬さ(肉団子や茹で卵の白身くらい)
1回当たりの目安量は全卵1/2~2/3個
卵を使った離乳食のレシピ例
そぼろ入り卵焼き
「離乳食後期の頃、常備菜として作り置きしていたそぼろを溶いた卵に混ぜ、卵焼きにしました。そぼろには味付けもしてあるので、忙しい朝も助かります。卵に包むことで手づかみ食べの時期でも口に運びやすかったようです」(30代ママ)
のりや野菜を入れたり、いつもの卵焼きに工夫をして卵を使ったレシピにバリエーションを増やすという声がありました。
オムレツ
「離乳食完了期の頃に作りました。薄切りにしたじゃがいもと少量の水を耐熱容器に入れて、レンジでやわらかくなるまで加熱し、粗熱が取れたら溶いた卵と混ぜます。
だしと塩で薄味に調味したらフライパンで両面焼きました。ケーキのようにカットして食卓へ出したら、子どもが自分から手を伸ばして食べてくれました」(30代ママ)
オムレツには刻んだ野菜を入れたり、チーズや牛乳を混ぜてに仕上げるという声もありました。卵液にマヨネーズを混ぜることで、時間が経っても硬くなりにくいという工夫をしているママもいるようです。
保存方法
初期・中期
「卵を買ってきた日のうちに固茹で卵を作り、殻を剥かずに冷蔵庫で保存しました。多くは作らずすぐに食べきるようにしていました」(30代ママ)
「1回分の量しか調理せず、残った分は大人が食べていました」(30代ママ)
離乳食が始まる頃の初期・中期は1日の食事の回数や、1回の量も多くないので、まとめて多くは作らなかったという声が多いようです。
後期・完了期
「卵焼きをまとめて作って1回分の量ごとにラップで包みました。冷凍保存で1週間以内に食べきるようにしていました」(20代ママ)
厚焼き玉子のように分厚くしない方が冷凍保存に向いているようです。食事のタイミングに子どもを待たせることなく出せるように、すぐに食べられる状態に調理してから冷凍保存しているママもいるようです。
気をつけていた点
手洗い
「卵の殻にはサルモネラ菌が付着しているようなので、卵を触ったら手をよく洗って調理を再開するようにしていました」(30代ママ)
冷蔵庫の卵ホルダーへ1つずつ移さず、卵をパックに入れたままホルダーへ入れて使うという声もありました。
調理時
「半熟にならないように、きちんと火を通すように気をつけていました」(30代ママ)
離乳食では、卵の中まで火が通るように、しっかり加熱して調理するように気をつけているというママが多いようでした。
卵は離乳食の食事やおやつで取り入れやすい食材のひとつ
卵は離乳食中期・後期・完了期に使いやすい食材のようです。季節を問わずに手に入りやすく、調理したものを冷凍保存しておくこともできるようなので、普段の食事やおやつに取り入れやすい食材でしょう。
離乳食の時期が進めば、卵とじや茶碗蒸しなど大人と同じレシピを使って調理し、取り分けることができるようになるようです。家族と同じようなメニューをいっしょに食べることで食事の楽しさを伝えてみるのもよいかもしれません。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
※記事内で使用している参照に関する内容は、2017年12月20 日時点の情報となります。