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【体験談】家具の組み立てをお手伝いにして図工や工作のお勉強
Profile
製造メーカーの生産開発部、情報システム会社の開発部で長く勤務。執筆活動としては、育児サイトやITサイトへのコラム執筆や教育関連の電子書籍4冊出版など。プライベートでは4児の父。
通販やホームセンターでは組み立て式の家具が多く売られています。安くて便利なので組み立て式家具は人気がありますが、面倒な組み立てはパパ一人に一任してしまうママも多いかと思います。けれども家具を組み立てるということは子どもにとっては楽しいもの。我が家の体験談をお届けします。
家具の組み立ては一石三鳥
家具の組み立てを子どもにも手伝わせてみましょう。すると子どもが楽しめる、図工や立体図形の感覚を養える、親子のコミュニケーションが取れる、の一石三鳥になります。これを子どもにやらせない手はありません。しなければいけない家の仕事を家庭の楽しいイベントに変えてしまいましょう。
子どもと楽しく組み立てるには
子どもは大人がしていることをやりたがるものです。けれども危険な作業をやらせるわけにはいきませんし、力がいる作業もできません。それでも楽しく参加できるようにするには少し工夫が必要です。ここでは、子どもと楽しく家具の組み立てを行うための3つのコツを紹介します。
係を決めよう
最初に作業の分担を決めておきましょう。小さな子どもに力がいる仕事や危ない仕事をさせるわけにはいきません。部品を雑巾で拭く係とか、言われた番号のネジを探して持ってくる係とか、最後にネジ隠しのシールを貼る係でしたら安全ですし小さな子どもでもできます。
子どもはもっと難しいこと、危ないことをやりたがるかもしれません。そんなときには簡単な係で納得させなくてはいけません。そのために、まずはその係が重要な係であること、難しい作業であることを説明します。そしてできたことを褒めてあげましょう。
以前に私が次男、長女、次女と一緒に机を組み立てたときはこんな感じでした。
「組み立ててからだと奥のほうが拭けないから、最初に板をきれいに拭くことがすごく大切なんだ。きれいに拭くのは難しいけどできるかな?」と小さいころの末娘の四つ美に言ったところ「うん。できるよ」と納得してくれました。
そして作業の途中で「四つ美が拭いてくれたところは、ずいぶんきれいになったね」と褒めるのです。そうしておくことでその係の仕事で満足してくれました。
少し年上の長女の三奈にはネジの仮締め係をやらせました。最後に力を入れて締め上げるのはパパの役目にしました。
さらに年上の次男は説明図を見て次にどの部品をどうつなげるかを判断する係です。説明図はわかりにくいことが多いのでこれが一番難しい役目です。大人でも間違えてしまいますから。ここはパパがしっかり確認しないといけません。けれども説明図を読み解くのは図工や算数の図形の勉強にもなりますから子どもにやらせてみたい役割です。
こういうふうに子どもの年齢に応じて係を決めて、無理なく安全に組み立てられるようにしましょう。
みんなで協力して言葉を交わしながら
初めにネジや小さな部品をなくさないように、袋から出して空き箱などに分けて入れておくといいと思います。そして、ドライバーや六角レンチなど使いそうな道具を用意すれば準備完了です。組み立て作業を開始します。
「この部品はここに付けるのかな?」
「違うよ、こっちじゃないの」
組み立て家具の説明図は難しいですから、子どもに見させるものの、常に大人がチェックしておかないといけません。声をかけて確認しながら進めましょう。
「ドライバー貸して」
「35番のネジをちょうだい」
「ちょっとそっちの板を押さえてて」
など、わいわいがやがやしながら組み立て作業を進めました。子どもたちと一緒にやるとパパも楽しいものです。
メイキング画像を撮っておこう
映画やテレビドラマで撮影中のメイキング画像が公開されることがあります。そのようなメイキング画像を作るノリで家具の組み立ての過程を動画や静止画で残しておきましょう。ママや小さな子どもがカメラマンの係をやってもいいですね。
箱から部品を出した状態、組み立て途中の子どもの様子、完成後の家具と達成感に満ちた笑顔。それを撮っておけば家庭のイベントとしての思い出になります。ブログを書いている人は載せてもいいでしょう。メイキング画像を残すことで、家庭内のお仕事がイベントっぽく思えるようになるのです。
家庭のお仕事を楽しいイベントに変えてしまおう
組み立て式の家具を組み立てる、という家庭でやらなければいけないお仕事も、子どもといっしょにやれば楽しいイベントになります。親子のコミュニケーションもとれますし、子どもにとっては工作や図形のお勉強にもなるのです。
家具の組み立てだけでなく、他の家庭でのお仕事も同じように楽しいイベントにしてしまうこともできます。たとえば大掃除やお料理でも、子どもに役割を分担したりメイキング画像を撮ったりすることで家族の楽しいイベントになるのではないでしょうか。
ライター:四児の父・あべっかん
本職はIT系のエンジニアです。息子二人と娘二人を育てながら教育関係のブログを書いています。