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お宮参りの着物の着付け方。祝い着の選び方や母が着物を着るときのポイント
お宮参りで着る着物の着付を知りたいというママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では、男の子女の子それぞれの着物の選び方や、赤ちゃんの着物の着付け方、ママやパパ、祖父母が着物を着るときのポイントについて、ママたちの体験談を含めてご紹介します。
お宮参りの服装
お宮参りは、神様に赤ちゃんが生まれたことを報告し、今後の健やかな成長を祈願するための行事と言われています。節目の日となるお宮参りに、ママたちはどのような服装で行ったのでしょうか。
「男の子だったので、子どもには夫が子どもの頃にお宮参りで着たという着物を着せました。授乳がしやすいように私はフォーマルなワンピースを着ました」(20代ママ)
「子どもには袴のようなデザインのロンパースを着せて、その上から着物を掛けました。お宮参りはお祝い事だし、普段なかなか着物を着る機会がないので、私も着物を着ました」(30代ママ)
ママたちは授乳のしやすさやTPOにあわせて、赤ちゃんや家族の服装選びをしているようです。よい機会なので普段あまり着ることのない着物を選んだというママの声もありました。
赤ちゃんの着物の選び方
お宮参りで赤ちゃんに掛ける着物は、祝い着や産着、掛け着などと呼ばれるそうです。男の子、女の子それぞれの代表的な色や、柄に込められた意味などをご紹介します。
男の子の着物
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男の子の着物には、「たくましく元気に育つように」との願いを込めて、鷹や兜、龍や昇り鯉などの柄が使われるそうです。色は黒、紺、白などが一般的なようです。
女の子の着物
女の子の着物の柄には、「やさしく美しく育つように」との願いを込めて、牡丹や桜などの花や、花車、毬などが使われるようです。色はオーソドックスな赤、ピンクの他、水色や黄色、オレンジなど、さまざまなものがあるそうです。
昔は赤ちゃんの母方の実家が祝い着を準備して贈るのが習わしとされていましたが、現代ではパパやママが気に入ったものをレンタルするということもあるようです。また、赤ちゃんは祝い着の下に白羽二重と呼ばれる内着を切るのが正装とされていますが、近年はベビードレスやロンパースの上に祝い着を羽織るのが一般的となっているそうです。お宮参りに着た赤ちゃんの着物は、七五三を迎えるときに身上げ加工して活用する方法もあるようです。
赤ちゃんの着物の着付け方
お宮参りで着る赤ちゃんの着物は、どのように着付けるとよいのでしょう。着付け方の手順をまとめてみました。
1.赤ちゃんに帽子とよだれかけをつける
赤ちゃんを寝かせるか抱っこをした状態で帽子をかぶせたら、縦結びにならないように注意しながらあごの下で蝶々結びにします。帽子の紐が隠れるようによだれかけをつけ、首の後ろで結びます。
2.着物に襦袢を重ねる
赤ちゃんの着物に襦袢を重ね、それぞれの紐を内側から袖に通します。2本の紐を強めに引っ張ながら袖の端を持ち、着物の柄がきれいに見えるようにします。
3.赤ちゃんを抱いている人の肩に着物をかける
赤ちゃんを横抱きにしたら、赤ちゃんの足側の肩に着物と襦袢をかけます。
昔は赤ちゃんを抱くのは父方の祖母とされていたようですが、現在では母方の祖母やママになることもあるようです。誰が参加するかや赤ちゃんの様子によって決められるとよいかもしれません。
4.小物をつけて紐を結ぶ
お守り袋や縁起物の小物があれば紐に通し、着物と襦袢の紐をまとめて蝶々結びにします。よだれかけを着物の外に出したら完成です。
縁起物の小物には、「太鼓のように裏表がない子に育つように」という願いを込めたでんでん太鼓や、「お金に困らないように」という意味の紐銭、末広がりの扇子などがあるようです。
ママやパパが着物を着るときのポイント
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お宮参りという節目の日に、着物を着て参拝をしたり記念写真を撮りたいと考えるママやパパもいるのではないでしょうか。ママやパパが着物を着る場合のポイントをママたちに聞いてみました。
着物の選び方
「お祝い事には訪問着を着るとよいと言われたので、お宮参り当日は母の訪問着を借りました。柄も裾に控えめに入っているものを選びました」(40代ママ)
「お宮参りでは、実母、義母、私でそれぞれ違う色の着物を着ました。お宮参りは赤ちゃんが主役なので、私は淡いピンク色で無地の訪問着をレンタルしました」(30代ママ)
お宮参りで着物を着る場合は、結婚式やパーティーでも着ることができる訪問着などを着るとよいようです。赤ちゃんの祝い着より控えめな色や柄を選ぶようにするとよいかもしれません。
着付けの方法
「着付け方がわからなかったので、着付けは義母にお願いしました。私たちの自宅で着付けをしてもらったのですが、子どもを近くに寝せておけるので安心してお願いできました」(30代ママ)
「記念写真を撮るためにフォトスタジオを予約していたので、私と夫の着付けもフォトスタジオでやってもらいました」(20代ママ)
着付け方がわからないので、実母や義母にお願いしたというママもいるようです。着付け以外にへアセットもしてもらえることから、美容室やフォトスタジオで着付けをしてもらったというママの声もありました。
授乳対策をしておく
「着物だと授乳ができないので、お宮参りには哺乳瓶とミルクを持参しました。子どもが泣いてもすぐにミルクをあげることができて便利でした」(30代ママ)
「お宮参りが終わったらすぐに授乳ができるように、授乳ワンピースなどの着替えを持参しました。すぐに着替えたかったので、着替えができる場所があるかどうかを事前に神社に確認しておきました」(20代ママ)
赤ちゃんがおっぱいを欲しがったときのために、授乳対策をしたというママもいるようです。また、お宮参り中は授乳ができないため、母乳パッドやタオルを肌着の下に入れて母乳が着物に染みないようにしたというママもいました。
着物の着付け方を事前に練習しておこう
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お宮参りで使う着物は、男の子か女の子かによって柄や色が異なるようです。当日の赤ちゃんの負担が少なくなるように、着付け方は実家のお母さんなどに聞くなどしながら事前に練習しておけるとよいかもしれません。赤ちゃんの節目の日であるお宮参りに、着物で華を添えられるとよいですね。