教育熱心はどこまで?
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不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
2023.10.31
子どものはみがきがきちんとできているか不安を感じるママやパパもいるのではないでしょうか。今回は小児歯科専門医の朝田先生を招き、子どもの年齢・成長別の正しいはみがき習慣について教えていただきました。さらに、正しいはみがき習慣が子どもの人生に影響することについて詳しい話を伺いました。
幼児期の子どものはみがきがちゃんとできているか心配なママやパパは多いのではないでしょうか。
食後に毎回、はみがきするのがむずかしいです…。
仕上げみがきはいつまで必要なのでしょうか。ひとりだとなかなか集中が続かないようです。
今回、参加してくれたママたちも、子どもの年齢や成長ごとにはみがきへの悩みや疑問があるようです。
ピップ株式会社の調査によると、87.3%の親が子どものはみがきに対して「正しくはみがきができているか」を不安に感じているというデータもあります。
子どもが正しいはみがきができているかの不安を解消するために、今回は小児歯科専門医の朝田先生に、子どもの年齢別にむし歯になりやすい歯や、はみがきの方法、歯ブラシの選び方について教えていただきました。
奥歯までちゃんと磨けているか心配です。
朝田先生
1歳7ヶ月のお子さんということで、ちょうど奥歯が生えはじめる頃ですが、口の中をさわられるのが嫌な時期です。歯ブラシが嫌というより、口の中に何かを入れられることに違和感があるのでしょう。
仕上げみがきを習慣化すると同時に、口の中に指や歯ブラシが入ることに慣れさせることが大切です。指やおもちゃなどを口の中に入れて、大きさや硬さを確かめることで徐々に慣れていくでしょう。
年齢的にむし歯になるリスクはそれほど高くありませんが、フッ素も使いながら歯を丈夫にしていきましょう。でも、奥歯で噛むようになってくると、汚れがたまる可能性があります。
奥歯は、歯ブラシのくぼんでいるところでしっかりキャッチしてよく磨いてください。
1日に何回、はみがきをしたらよいのでしょうか?朝、はみがきをして、そのまま夜までできないこともあります。
朝田先生
毎食後、1日3回のはみがきが理想的ですが、現実的にはむずかしいこともありますよね。それでも、1日に2回ははみがきをしましょう。
特に、夜のはみがきは重要です。というのも、寝ている間は唾液の分泌量が落ちるので口内は乾燥気味。夜ごはんの汚れが残っていると、歯にプラーク(食べ物の残りカスで菌が繁殖したもの)が付着します。そんな状態で朝起きて食事をすると、食品に含まれている糖が口内に広がり、歯に付着したプラークの中に入ってしまい、そこにむし歯菌がいると糖を栄養源にして酸を作ることで、歯を溶かしてしまいます。
日中は活動しているので口内の唾液の分泌が多く、比較的むし歯のリスクは低いですが、お昼ごはんやおやつのあとには必ず水やお茶を飲ませましょう。いちばん大事なのは夜ですので、はみがきでしっかり汚れを落としてプラークの付着を抑えることで菌の繁殖を防いでください。
前歯が黄ばんでいるような気がしていて心配です。
朝田先生
前歯の特に上の歯は、唾液が循環しにくい場所なのでむし歯になりやすく、はみがきもしづらい場所です。うまく磨けていないと汚れが残って黄ばんでしまいますが、これからしっかり磨けば大丈夫です。
フロスははみがきの後がよいですか?
朝田先生
フロスで歯と歯の間をきれいにした後に、はみがきをするとよいです。でも、習慣としてどちらがよいかは個人によって違うので、やりやすい順番でかまいません。
歯ブラシだけだと実は6割くらいしか汚れが取れないといわれていますので、フロスの使用をおすすめします。
最近やっとひとりではみがきができるようになりました。仕上げみがきはいつまで必要でしょうか?
朝田先生
一般的には、9歳くらいになるとひとりではみがきができるようになります。それまでの仕上げみがきは大切なので、大変かもしれませんが続けてあげてください。
4歳くらいの子どもは、誰かに指示されたことに一生懸命取り組むことができる時期です。また、「喜び」や「楽しみ」といった情緒の発達が大きい時期でもあるので、はみがきが上手とか下手ではなく、自分でやろうという姿勢を褒めてあげてください。
奥歯のいちばん大きな歯の周りは、念入りなはみがきが必要です。歯ブラシが歯の表面をすべらないように、溝をしっかりキャッチして磨きましょう。
朝田先生に、幼少期からの正しいはみがき習慣を身につけることの重要性について伺いました。
朝田先生
大人になってから正しいはみがきを習慣づけることはできないというデータがあります。幼少期にしっかり習慣づけることが大切です。
小学校に入るころには永久歯が生えてくるので、それまでに正しいはみがきを習慣化しておかないと、生えたての永久歯をむし歯にしてしまうリスクが高まり、生涯使う歯を失ってしまうことに繋がります。特にむし歯になりやすい歯を守るためにも、幼児期から正しい歯の磨き方を覚え、それぞれの年齢に合った歯ブラシや道具を使ってケアする習慣が大事です。
特に心配なのは生活習慣が乱れがちな中高生です。その時期でも口の中をきれいにする大切さを忘れないためにも、幼少期から習慣づけましょう。
朝田先生
正しいはみがき習慣によって、生涯にわたってむし歯と歯周病の両方を予防できます。歯を大事にする習慣ができていないと40〜50代で歯を失ってしまいます。そのことで将来的にQOL(Quality of life:生活の質)が下がるだけでなく、認知症のリスクが高まるというデータもあります。
永久歯に生え変わる前の幼児期のうちに、正しいはみがきを練習し、習慣づけすることが、子どものその後の人生に大きく影響するのです。
幼少期に子どもの正しい歯みがき習慣を身につけるためにぴったりなのが「はみがき先生シリーズ」です。
朝田先生監修のこのシリーズは、年齢別の歯ブラシだけでなくフロスも揃っています。
朝田先生
先ほどお伝えした年齢別のポイントを押さえた設計になっているので、お子さまの歯の成長に合わせて選んであげてください。
朝田先生とともに開発された「はみがき先生」の歯ブラシは、年齢・成長別にラインナップされています。ブラシのくぼみやネックの曲がり方などの細かい設計により、子どもも親も磨きやすい歯ブラシです。
ブラシで歯をキャッチしているのがわかって、とても磨きやすいです!
さらに、商品についているQRコードをかざすと、親子で楽しく正しいはみがきを学べるARを利用できます。
年齢別の歯ブラシにはちゃんと理由があることがわかったので、次回からちゃんと選ぼうと思いました。フロスは一応やっていましたが、これからは1日2回やろうと思います。
今日はすごく持ちやすくて磨きやすそうな歯ブラシを知ることができたので、これからもぜひこのシリーズを使いたいです!
こんなに子どもの奥歯にぴったり合う感触の歯ブラシは初めてかも。今までは不安でしたが、この歯ブラシなら大丈夫そうです。ARは子どもが夢中になっていて他のママにもおすすめしたいです。
朝田先生のお話から、幼少期から正しいはみがきの習慣を身につけることの大切さがわかりました。
子どもの年齢や成長別の正しい知識を教えてもらったママたちも、さっそく今日から実践するといっていました。
毎日楽しみながら正しいはみがきの習慣が身につく「はみがき先生シリーズ」を、ぜひ使ってみませんか。
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「はみがき先生 2色染めはみがきジェル」は、古い歯垢(むし歯になりやすいところ)を青紫色、新しい歯垢を赤紫色に染め分けます。
視覚的に把握できるので、仕上げみがきの前に使うと便利です。子どもも自分でどこが磨けていないかが理解できるので、正しいはみがきを習慣づけるのに役立ちます。
2023.10.31
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