親にも友達にも逆らえなかった不登校の男子高校生が急成長…権威主義的だった父親が息子にしたこと
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メンタルを保つためには賢く助けを使う
子どもの登校しぶりや不登校は親も追い詰められてしまうケースがあります。児童精神科医の齊藤万比古さんは「保護者が役割分担をすることが大事。また祖父母に預かってもらう、専門家に相談するなど外の助けも積極的に利用してほしい」といいます――。
子どもが不登校になったとき、親にできること
子どもが登校しぶりや不登校の兆候を見せたときに、まず絶対的にするべきなのは、両親が支え合うことです。子どもが「学校に行きたくない」と打ち明けられたほうの親が、「あの子は、こういうことに悩んでいる」という事実を、もう片方の親に伝えて、互いに子どものことを話し合うことが大切です。
もちろん学校で犯罪に近いようないじめが起きていたり、教師による体罰が度を過ぎていたりしたら、違う意味で親が手をとり合って立ち上がらなければいけませんが、起きているたいていのことは、そこまでのレベルではありません。夫婦で話し合い、ここは様子を見ようか、相談に行こうか、そういうアイデアが出てくることは、とても健全なことだと思います。