「勉強しなさい」をポジティブに言い換えられるか…大谷翔平選手も活用する“ペップトーク”のすごい効果
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脳は「否定」と「肯定」を判別できない
仕事に家事に忙しくしている横でだらだらと遊んでいる我が子を見ると、つい「勉強しなさい!」と言ってしまう親は少なくないでしょう。しかし、小学校でペップトーク授業を行う二児の母、乾倫子さんは「そのように指示するだけでは、子供は『今からやろうと思っていたのに……』とむしろ意欲をなくしてしまうので要注意です」といいます――。
※本稿は、『プレジデントFamily2023秋号』の一部を再編集したものです。
大谷選手もWBCで活用していた「ペップトーク」術
ペップトークは、スポーツの現場で使われてきた、人を励ますための「短く・わかりやすい」話法です。長年、監督が試合前に、ロッカールームで選手へ言葉がけをする際などに活用されてきました。ペップ(PEP)とは、「元気・活気」という意味で、正しく使えば人のやる気を引き出すことができます。
最近ではWBCで大谷翔平選手が、決勝戦の前にチームメンバーに言っていた「『(世界的に有名な選手と戦うけれど)今日だけは憧れるのをやめましょう。勝つことだけを考えていきましょう』というフレーズが話題になりましたが、これもペップトークの典型的な例です。
この話法はスポーツの現場だけでなく、教育や職場、営業現場などでも活用することができます。