5割以上が不妊治療の知識差を感じている!男女300人を対象にした不妊治療意識調査
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医療法人浅田レディースクリニック理事長
医療法人浅田レディースクリニック理事長
日本でも有数の体外受精成功率を誇り、愛知・東京でクリニック展開する「医療法人浅田レディースクリニック」の理事長を務める。海外での体外受精研究実績を持ち、顕微授精の第一人者。妊娠という“結果”を重視した「浅田式」不妊治療を行っている。
2022年4月、保険適応範囲の拡大で不妊治療に注目が集まっている。そこで不妊治療専門のクリニック「医療法人浅田レディースクリニック」が全国の20代から40代の男女、300人を対象に「不妊治療に関する知識差の意識調査」を実施した。
不妊治療に関する男女間の知識差について
Q 不妊治療について、パートナーと知識の差を感じることはありますか。(N=300)
男女共に、5割以上がパートナーとの間で不妊治療の知識差を感じている事がわかった。
Q どういった点で知識の差を感じますか。当てはまるもの全てをお答えください。(複数回答可)(n=176)
最も多かったのは男女ともに「不妊の原因やメカニズム」について。これらの内容が理解できていないと「治療の選択肢や治療方針」にも影響が出てくることだろう。
また、男女間で差が開いたのが「治療におけるリスクや身体的負担」と「国や自治体の支援制度」。
女性からは、長期間の治療やそれに伴う心身のストレスが男性から理解されないといったこと。男性からは、経済的な負担など金銭面に対する不安が目立つ結果となった。
Q 不妊治療に関する情報は主にどこで学んでいますか。当てはまるもの全てをお答えください。(複数回答可)
男女共に多かったのは「ネット記事やWEBサイト」。続けて「クリニックの勉強会やセミナー、治療を通じて」。
女性は友人間での情報交換やSNSによる情報収集が目立つ一方、男性はテレビや本、Youtubeなど比較的にマスメディアを通じて情報を得ている傾向があり、得られる情報の量と質に差が出ていることがわかる。
また、不妊治療を行っている男性を対象に以下のようなアンケートも行った。
Q 治療を継続する上で、当てはまる課題を教えてください。(複数回答可)(N=150)
最も目立ったのは「男性不妊に関する正しい知識を得られる機会が少ない/ない」こと。
また「周囲の理解を得られにくい」といった声もあり、まだまだ男性不妊が社会的に認識されていないことや、勤務先などで理解を得ることが難しいといった状況も想像がつく。
パートナーとの知識差がストレスにつながることも
Q 知識の差があることで、治療の継続において心理的負担・ストレスに繋がっていると感じたことはありますか。(N=176)
ストレスを感じる割合は、男女ともに8割を超えた結果に。さらに、どういった点にストレスを感じているかを尋ねたら、以下の回答がかえってきた。
・検査結果を見た時に、パートナーがことの重大さに気がついていない
・検査結果が出るまでの不安感を共有できない
・身体的負担を軽視しがち
・どちらにも原因が見つからないときでも、やはり女性に原因があると思っていること
Q 不妊治療を継続していく上で、ご夫婦・パートナーとの知識差を埋めることは重要だと感じますか。(N=300)
治療を継続していく上で知識のギャップを埋める事が重要だと感じる人は9割を超える結果に。パートナー同士、妊活の情報を共有していれば、避けられるトラブルや衝突もたくさんあるだろう。
Q パートナーとの知識差を埋めるために取り組んでいることはありますか。(N=300)
前向きに治療を継続する上で、約5割の人が知識の差を埋めるための取り組みをしている事が分かった。
Q パートナーとの知識差を埋めるために具谷的に取り組んでいることして、当てはまるものを全てお答えください。(複数回答可)(N=137)
最も多かった具体的な取り組みは「お互いに話し合う時間を設ける」こと。続けて「一緒に動画を見る」「同じ本や雑誌、記事を読む」など。治療を進めるにおいて知識に差が生まれないよう、積極的に情報共有している事も分かった。
精神的、肉体的、経済的にも負担の大きい不妊治療。パートナー同士が互いのストレスを軽減するためにも、同様の知識を得ることがいかに大切か理解しておきたい。