ポプラ社から子りすのフウのおわかれと冒険を描いた新刊絵本が登場
大切な誰かを失ったとき、また前を向けるように、そっと寄り添ってくれる1冊。心に染み入るオリジナルソングの楽譜付き
ポプラ社から、「おわかれ」という、大切だけど目をそらしがちなテーマをあたたかく伝える新刊絵本『おやすみ こりす』が、主なネット書店、電子書籍にて発売中。
作者は、2018年に第7回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞作品『セパ!』でデビューした虹山つるみ氏。絵は、生き物を忠実かつ表情豊かに描写する作風で人気の、松山円香氏が描いた。
『おやすみ こりす』は、愛らしい子りすのフウが、大すきなおばあちゃんとの突然のおわかれを体験し、取り返しのつかなさに押しつぶされそうになるも、決死の大冒険を通して前を向くまでをいきいきと描いた物語。
子りすのフウとおばあちゃんは、大のなかよし。
会うときまって、ふたりで歌を歌います。いっしょに歌うひとときが、ふたりとも大すきです。
ところがある日、フウは弟に歌をからかわれてしまい、おばあちゃんに「子守り歌を歌っておくれ」と頼まれたのを、断ってしまいます。
次の日、おばあちゃんは亡くなりました。
突然のおわかれに、傷つき、とまどうフウ。
そんなとき、「死んだりすと話をさせてやる」という不気味なりすがあらわれて──。
生きていれば、いつ訪れてもおかしくない「おわかれ」。それは子どもも大人も同じ。
この作品では、子りすのフウが動物たちの住む森に読者をやさしく誘い、おわかれについて思いをはせるきっかけをくれる。
また、本の巻末には、虹山氏が作詞作曲した、子りすのフウがお話の中で歌っている「おやすみ こりす」と「からす わし たか」の楽譜を掲載。
メロディーをつけて読み聞かせをしたり、子どもといっしょに歌って楽しんだりすることができる。絵本を歌とともに味わえば、物語世界がより奥行きをもって立ち上がる。
さらに、2022年1月8日(土)までの期間中は、松山氏の原画展も開催。
今作の原画が展示されるほか、「はっぱのかくれが」(かがくのとも2021年7月号、文・井上大成/福音館書店)、「Songs 生き物たちの塗り絵」(マガジンランド)といった絵本原画が約40点展示される。
大切な存在とのおわかれを、あたたかく描いた感動作。原画とともに、ぜひ親子で体験してみては。
松山円香 原画展
開催期間/11月16日(火)~2022年1月8日(土)
場所/東京都新宿区西新宿7-22-11 金重ビル1階 Art beansギャラリー
営業時間/11:00~18:00(日曜は17:00まで)
※休廊日:毎週月曜、第2・3日曜、12月31日(金)~1月3日(月)
※詳細はこちらのURLを要確認:https://art-beans.com/
おやすみ こりす
作/虹山つるみ
絵/松山円香
ポプラ社刊 1430円(税込)
問い合わせ先/ポプラ社
tel.070-7537-6576 (担当:榎本)
r_enomoto@poplar.co.jp