土屋鞄が“鬼退治専用”「カブト鞄」を童具店・広島で期間限定展示
子どもの理想の鞄のアイデアを実現する企画「こんな鞄があったらいいな」の第2弾。「鬼退治に行くために、頭にかぶれる兜のような鞄が欲しい」というアイデアを形にした、世界にひとつだけの鞄
工房系ランドセルメーカーの老舗「土屋鞄製造所」が、いつでも鬼退治に行けるよう、かぶると兜(カブト)に、肩がけするとショルダーバッグになる「鬼退治専用『カブト鞄』」を発表。
11月17日(水)~11月29日(月)まで、ランドセル専門店「童具店・広島」(広島市西区)にて、期間限定で展示する。
「土屋鞄製造所」では、職人の高い技術力と遊び心をもって、「スイカ専用鞄」「雪だるま専用鞄」「水切り石専用鞄」など、数々の〇〇専用鞄を発表してきた。
今回の作品は、子どもの理想の鞄のアイデアを実現する企画「こんな鞄があったらいいな」の第2弾として、5月24日(月)から6月25日(金)まで小学生以下の子どもを対象にアイデアを公募。
応募総数128通の応募のなかから選ばれたのは、広島県在住はるきくん(5歳)の「鬼退治に行くために、頭にかぶれる兜のような鞄が欲しい」というアイデア。
「土屋鞄製造所」のデザイナーと職人が、はるきくんとオンライン会議で打ち合わせをし、何度も試作を重ねてできた世界にひとつだけの鞄だ。
まずはイラストをもとに、「よくする遊びは?」「どんな色がすき?」など、はるきくんの好みをヒアリングするところからスタート。オンライン会議を重ね、「手裏剣や地図が仕舞えるところがほしい」「刀が差せるようにしたい」といったはるきくんの要望を叶えられるよう、機能面にもこだわった。
デザイナーと職人を悩ませたのは、兜型の「帽子」づくりではなく、あくまでも「鞄」をつくるということ。「刀はどこに入れる?」「帽子としても鞄としてもかっこいいデザインは?」と両立に頭を抱えながら、鞄と帽子の理想の2wayを求めて、デザインに落とし込んでいった。
こだわったのは「鞄」でありながら、「カブト」帽子でもあること。普段使いにも、鬼退治用にもなる2way仕様で、日常では肩から掛けられるショルダーバッグとして、鬼がひとたび現れたら、兜(カブト)として帽子に変形する。
鞄でありながら、いつでも戦えるデザインと機能性を両立するため、スリムな見た目ながら、メイン収納部に加えて外ポケットも搭載。手裏剣はいざというときにすぐ取り出すことができ、冒険に必要な地図もすっぽりと収まる。
また、鬼がいつ現れても刃を抜けるよう、刀を差せるデザインとなっている。
今回の制作では、ランドセルやバッグの製造過程で出た余り革を素材として採用。普段のランドセルやバッグ製造では、1枚の革からなるべく余すことなくパーツを切り出しているが、どうしても使用できない端切れの部分を再利用している。
ランドセルではプレミアムカラーシリーズ 牛革 アッシュブルー、ディープブルーなど、バッグではアルマスシリーズ ブラックなど、硬さや色がバラバラな、個性豊かな牛革をパッチワークのように兜型にするのも、難しさの1つだったという。
「絵本に出てくる悪い鬼をやっつけたい!」という強い思いから生まれた、鞄から兜へトランスフォームする「カブト鞄」。ぜひこの機会に、実物を鑑賞してみては。
鬼退治専用『カブト鞄』
展示場所/広島県広島市西区観音町7-29 1F 土屋鞄製造所 童具店・広島
※現在は大人鞄製品を販売している「鞄出張店舗」を期間限定で開催中
展示期間/11月17日(水)~11月29日(月)
営業時間/11:00〜18:00 ※火曜日定休(臨時休業あり)
https://tsuchiya.bz/konnakaban_kabuto
問い合わせ先/土屋鞄製造所 お客様サポート係
tel.0120-907-647(平日10:00~17:00 ※年末年始休業・臨時休業有り)