今夏、フィリップスから米国初で処方箋なしで購入できる家庭向けAEDが登場
自動セルフテストや自動音声ガイダンス機能を完備し、緊急時の使いやすさを追求したコンパクトサイズのAED。音が聞こえにくい状況下での使用を想定したクイック・リファレンス・ガイドを標準同梱するほか、小児モード(未就学児対応)や訓練機としても使用できるオプションも用意
「フィリップス・ジャパン」(https://www.philips.co.jp/healthcare/consumer/aed)が、アメリカで唯一、医師の処方箋なしで購入が認められた初のAEDである、HS1シリーズの家庭向け「ハートスタートHS1 Home」を、今夏に日本市場へ導入する。
「フィリップス」は、世界総販売台数No.1(※1)のAEDメーカー。グローバル市場におけるAED累積販売台数は、200万台を達成している。
※1:2019年6月末時点(Frost & Sullivan)
また、地域全体が一つの「救急チーム」となって命を救う「Heart safe city (ハートセーフシティ)」構想のもと、医療が適切な形で家庭に入り込み、1秒でも早く蘇生が始められ、1人でも多くの命を救うべく共助のちからにフォーカス。いつ、どこでも、誰にでも発生するか分からない心臓突然死のために、必要な機能を備えたHomeAEDとして、1家に1台の普及を目指している。
心肺停止発生から1分経つたびに、救命率は7~10%ほど下がると言われている。自宅で緊急事態が起きた際、まずは救急車を呼ぶことを思い浮かべるが、救急車の平均到着時間は約8.7分、病院収容所要時間は39.5分となり、到着までに応急救護が実施されない場合、救命率は下がるという結果も(※2)。
そのため、救急車の到着を待たず、その場に居合わせた人がすぐに対応することが不可欠となる。また、心肺停止が発生する場所としては約66%が住宅で、その多くが居室となっている(※2)。
※2 出典:総務省消防庁「令和2年版 救急・救助の現況」
国内では約60万台のAEDが公共施設や駅、学校などの公共施設をメインに設置されていると言われているが、家庭内ではほとんど設置されていないのが現状。自宅ですごす時間が増えた昨今、身近な人の命を自分たちでまもるためにも、一番発生リスクが高い場所にAEDを設置しておくことが重要だ。
今回登場の「ハートスタート HS1 Home」は、持ち運びやすい重さで、家庭内でも設置しやすいコンパクトサイズ。重さ1.5kg(バッテリー・パッド含む)、高さ7.2cm、奥行19cm、幅21cmと、HS1シリーズで最軽量となっている。
自動セルフテストや自動音声ガイダンス機能を兼ね備えており、緊急時に誰でも簡単に
操作ができる使いやすさを追求。電源ボタンを押すかハンドルを引くことで“電源ON”になり、パッドに描かれた絵の通りに胸に貼るだけで準備が完了となる。
聞こえが不自由な方や、音が聞こえにくい状況下での使用も想定し、本体アイコンの点滅と本体に付属されているクイック・リファレンス・ガイドが使用手順を案内(※3)。 電気ショックまでの準備状況に合わせて音声ガイドが進むため、焦ることなく落ち着いて実施することが可能となっている。
※3:一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会「耳マーク」を取得 。
また、心臓への負担を考え、日本初のバイフェージック機能による低エネルギー(150J)で除細動に必要な電流を流す技術も搭載。ペースメーカーを使用している場合には、自動的にペーシングパルスというペースメーカーが発する電気信号を除去し、フィリップス独自のSmart アナリシスアルゴリズムによって心電図解析をした上で、必要なひとにだけ除細動を実施する。
小児(未就学児)にも対応しており、小児用のパッド(オプション)へ付け替えるだけで小児モードに自動で切り替わり、小児/成人モードの間違いを減らすことに貢献。
さらに、トレーニング用のパッド(オプション)に付け替えれば、AEDを訓練機(トレーナー)として使用することも。万一、人が倒れた際を想定した、リアルな準備をしておくことができる。
焦ることなく落ち着いて実施することを追求した家庭用AEDを、この機会にぜひチェックしてみては。
問い合わせ先/フィリップス・ジャパン
東京都港区港南2-13-37 フィリップスビル
AEDコールセンター
0120-227-706(土・日・祝祭日・年末年始を除く)