アイスは何歳からあげられる?幼児期の子どもに与える際に気をつけたいこと

アイスは何歳からあげられる?幼児期の子どもに与える際に気をつけたいこと

2017.05.08

子どもたちにとっておやつの時間は大きな楽しみ。とはいえ、幼児に何歳ごろからアイスをあげてもよいのか悩む保護者もいるでしょう。アイスは冷たく甘いことはもちろんですが、添加物やアレルギーが気になる方も多いようです。ここでは、アイスをいつごろからあげていたか、保護者の声を聞きながら幼児に与えるタイミングや気をつけたいことについて紹介します。

アイスは何歳から?保護者に聞いたタイミング

子どもが好きな夏のおやつといえばアイスを思い浮かべる人も多いでしょう。保護者の中には、子どもがアイスを欲しがったタイミングであげてもよいのか、ほかの保護者は何歳ごろからあげているのか、気になる方もいるようです。

そこで、実際にいつごろからアイスを解禁しているのか、育児中の保護者にきいてみました。

「息子が1歳半の夏、暑さで機嫌が悪かったので、手作りアイスを試してみました。育児用ミルクを凍らせて、アイスキャンディーのように食べさせたんです。とてもおいしそうになめていました」 (30代ママ)

「娘が3歳の誕生日を迎えたとき、初めてアイスを食べさせました。アレルギーが心配だったので、少量から始めました。最初は味に慣れていない様子でしたが、すぐに大好きになってしまいましたね」(20代ママ)

アイスクリームは早くて1歳から、平均で3歳くらいから与え始める親が多いようです。市販のアイスよりも、手作りアイスやヨーグルトアイスから始めるのがおすすめです。またアレルギーが心配な場合は卵や乳製品不使用のものを選ぶといった配慮も必要でしょう。

アイスは必要?幼児のおやつとしての考え方

アイスを食べる親子
※写真はイメージ(gettyimages/yamasan)

アイスなどの甘いおやつについての考え方について、保護者の声を聞いてみました。

おやつの役割と重要性

「息子が離乳食を始めた頃、おやつの必要性について悩みました。栄養士さんに相談したところ、成長期の子どもにとっては適切なおやつが大切だと教わりました」(30代ママ)

幼児期のおやつは単なる嗜好品ではなく、成長に必要な栄養を補う間食としての役割があります。特に、3回の食事だけでは必要なカロリーが足りない場合があるため、おやつで補うことが必要とされています。また、適切におやつをとることで、夜遅い時間の食べすぎ防止にもつながると言われています。

栄養バランスを考える

「娘のおやつは、なるべく手作りのものを心がけています。たとえば、ヨーグルトアイスにフルーツを混ぜたり、育児用ミルクを使ったアイスキャンディーを作ったりしています。市販のアイスよりも糖分や添加物が気にならないですし、栄養もしっかり取れるので安心です」(20代ママ)

理想的なおやつは、単に空腹を満たすだけでなく、必要な栄養素をバランスよく含んでいるものです。アレルギーがなければ牛乳・卵・フルーツを使ったおやつや、手作りアイスなどがよいでしょう。また、おにぎりや野菜スープなどお菓子以外のおやつも栄養バランスの面で推奨されています。

アレルギーに注意

「息子にはアレルギーがあるので、新しいおやつを与える時は特に注意しています。アイスミルクやバニラアイスも、最初は少量から始めて様子を見ました。幸い問題なかったので、今では誕生日のお楽しみとして特別においしいアイスを選んでいます」(30代ママ)

子どもの味覚形成のためには、さまざまな味を経験させることが大切です。ただし、特に赤ちゃんや幼児の場合は、アレルギーに注意しながら新しい食材を導入していく必要があります。

時間と量を決める

「うちでは、午後3時をおやつタイムと決めています。量も決まっていて、たとえばアイスなら小さいカップ1つまでと決めています。こうすることで、娘も『おやつの時間だ!』と楽しみにしているんです」(20代ママ)

おやつは与え方次第で食生活全体に影響を与えます。時間と量を決めることで、子どもの生活リズムを整えるとともに、食べ過ぎを防ぐことができるでしょう。農林水産省の資料「子どもの食育」によれば、おやつは一日200キロカロリー以内を目安にするのがよいようです。年齢や食事のタイミングにもよるので、一応の目安として参考にできるとよいでしょう。

楽しみとしてのおやつ

「息子の誕生日には特別においしいバニラアイスを買って、家族で分け合います。普段はあまり与えない分、とても喜んでくれますね」(30代ママ)

アイスやケーキなど、糖分や乳脂肪分が多いおやつは、誕生日などの特別な日のお楽しみとして位置づけるのもよいでしょう。日常的に与えすぎないことで、特別感も生まれます。

おやつは子どもの成長を支える重要な役割を果たします。栄養バランスや量、与え方に注意しながら、子どもと一緒に楽しむ時間としておやつを活用していくことが大切です。


出典:子どもの食育 おやつの工夫/農林水産省

アイスを与える際に気をつけるポイント

アイスなど幼児期の子どものおやつについて、与える際に気をつけたポイントを保護者に聞いてみました。

回数と時間、量などを決める

「娘のおやつは1日1回、午後3時頃に15分程度と決めています。牛乳やフルーツ、時々はアイスミルクなども組み合わせて、バランスよく与えるようにしています」(20代ママ)

「息子のおやつは1日200kcal程度を目安にしています。バニラアイス半分とフルーツを組み合わせたり、手作りのヨーグルトアイスを与えたりしています」(30代ママ)

幼児期のおやつは、エネルギー、栄養素、水分補給の機会としても大きな役割を果たすことから、子どもにおやつを与える際には、量や時間、品質への配慮が必要と言われています。保護者のなかには、1日の摂取カロリーを考えてあげているという声もありました。

出典:保育所における食事の提供ガイドライン/厚生労働省

組み合わせ

「息子のおやつは、全体のバランスを考えて組み合わせるようにしています。アイスの日はあたたかいお茶やフルーツを一緒に出したりしています」(30代ママ)

1種類のものを集中して食べるのではなく、複数種類を少量ずつ組み合わせるのがおすすめです。味覚のバランスを考えながら、栄養面でも配慮できるとよいですね。

おやつ後の歯みがき

歯みがきする子ども
※写真はイメージ(gettyimages/tatsushi)

「娘がおやつを食べた後は、必ず歯みがきをする習慣をつけています。特に離乳食の頃から続けているので、今では自然と『おやつの後は歯磨き』と言って自分から歯ブラシを持ってきます」(20代ママ)

おやつを食べた後は、歯をみがく習慣をつけることも大切でしょう。歯みがき習慣は虫歯予防だけでなく、おやつの時間の区切りをつける効果もありそうです。


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赤ちゃんから幼児期のアイスについて

アイスを与えるタイミングや注意したこと、気にしたことなどについて、経験した保護者にきいてみました。

アレルギー

「息子が1歳の時、初めてアイスミルクを少量与えました。牛乳アレルギーが心配だったので、最初は育児用ミルクで作った手作りアイスから始めました。幸い問題なかったので、徐々に種類を増やしていきました」(30代ママ)

アイスクリームには卵や牛乳、フルーツなどアレルギー原因となる食材が含まれていることがあります。特に赤ちゃんに初めて与える際は、アレルギー反応に注意しましょう。


糖分と添加物


「娘の味覚形成を考えて、2歳までは市販のアイスは控えていました。代わりに、ヨーグルトアイスや果物を凍らせた手作りアイスを与えていましたね。添加物が気になりませんし、糖分も調整できるので安心でした」(20代ママ)


市販のアイスには糖分や添加物が多く含まれていることがあります。幼児期の味覚形成には、できるだけ自然な味のものを与えることが望ましいでしょう。


手作りアイスの活用


「息子と一緒にバナナやイチゴを使って手作りアイスキャンディーを作るのが楽しみになっています。潰した果物を凍らせてフルーツ氷にするだけなので簡単ですし、親子で楽しめるのがいいですね」(30代ママ)


ヨーグルトアイスやフルーツを凍らせた手作りアイスキャンディーは、添加物が少なく栄養価が高いものを作ることができます。つかって子どもに合わせて製氷皿などで少量から作ることもでき、親子で作る楽しみも味わえるのが魅力です。


離乳食期の工夫


「娘が離乳食期の暑い日に、育児用ミルクを少し凍らせたものを与えてみました。喜んで食べていましたね。その後、ヨーグルトを凍らせたり、野菜ペーストを使った栄養たっぷりのアイスキャンディーも試してみました」(20代ママ)

離乳食期の赤ちゃんには、育児用ミルクやヨーグルトを少し凍らせたものを与えるのもよいでしょう。氷を使ったアイスキャンディーを削ったものも、暑い日にはよろこんでくれそうです。


アイスクリームは子どもたちにとって魅力的なおやつですが、栄養バランスや糖分摂取に気をつけながら、適切に与えることが大切です。乳脂肪分の多いものは控えめにし、手作りアイスなどで工夫を凝らすことで、健康的に楽しむことができるでしょう。


年齢別に適したアイスの楽しみ方

赤ちゃんから幼児期までの子どもたちにとって、アイスは特別な楽しみの一つです。しかし、与え方には注意が必要です。以下に、年齢に応じたアイスの楽しみ方を赤ちゃんの年齢別に紹介します。

離乳食完了期

この時期の赤ちゃんにアイスを与えたい場合は、以下のようなものがよいかもしれません。

  • 育児用ミルクを少し凍らせた手作りアイス
  • フルーツピューレを凍らせたアイスキャンディー
  • 野菜ペーストを使ったアイスキャンディー

この時期はまだ市販のアイスクリームを与えるのは避けるほうがよいでしょう。代わりに、糖分や添加物が少なく、赤ちゃんの味覚発達にもよい影響を与える冷たいおやつで代替できそうです。アイスキャンディーはそのまま与えるのではなく、かき氷のように削ったものを少量にとどめるのがよいでしょう。

1歳〜2歳

この時期から少しずつアイスに慣れさせていくのもよいでしょう。適しているアイスは以下を参考にしてみてください。

  • ヨーグルトアイスやアイスミルク
  • アレルギーに配慮した牛乳や卵を使わない手作りアイス
  • フルーツを使った手作りアイスで自然な甘さを楽しむ

ヨーグルトアイスやアイスミルクなど添加物が少ない優しい味のアイスをを少量から始めていけるとよいでしょう。また、牛乳や卵などアイスに含まれるアレルギー成分には十分な注意が必要なため、無添加の手作りアイスを楽しむのもよいでしょう。フルーツなどの自然な甘みを利用して手作りできるとよいですね。

3歳以降

3歳を過ぎると、市販のアイスを少量ずつ与えてもよいようです。以下のようなアイスの取り入れ方を参考にしてみてください。

  • 誕生日など特別な日のお楽しみとしてバニラアイスを提供
  • 親子で手作りアイスを作る時間を楽しむ
  • アイスの味を楽しみながら親子の会話の時間を持つ

この時期はさまざまな味を楽しめるようになることもあり、与え方には注意する必要があります。アイスは子どもたちにとって魅力的なおやつですが、糖分や乳脂肪分、添加物に注意しながら適切に与えることが大切です。手作りアイスを中心に、時には市販のアイスも楽しむというバランスが理想的でしょう。

アイスを与える際に気にしたいアレルギー成分

アレルギーとは、人体が本来無害な物質に対して過剰に反応する免疫システムの異常反応のことです。

アレルギー反応にはさまざまな症状があり、軽症ではじんましんや湿疹などが一般的ですが、呼吸困難や意識障害など重篤な症状を引き起こす可能性もあります。そのため、アイスを幼児に与える際は、含まれているアレルギー食材に十分注意を払う必要があります。

ここでは、アイスに含まれている可能性が高いアレルギー成分について見ていきましょう。

卵は、アイスクリームやシャーベットなどの製造に多く使用される原材料の一つです。卵アレルギーの子どもにアイスを与える際は、卵がアイス製品に含まれていないか注意が必要です。卵を含む製品は表示されているため、成分表示を確認しましょう。最近では、卵不使用のアイスやスイーツなども多く販売されています。

牛乳

牛乳はアイスクリームの主要原料の一つですが、乳製品アレルギーのある子どもにとっては注意が必要です。乳製品が気になる場合は、ソルベやシャーベットなど、牛乳を使用していないアイス製品を選ぶと良いでしょう。

フルーツ

アイスにはさまざまなフルーツが使用されますが、フルーツアレルギーがある子どもの場合、含まれる種類に十分気を付ける必要があります。特にアレルギーを発症しやすいとされる特定原材料に準ずるものとしては、オレンジ、キウイフルーツ、りんご、ももなどがあります。

またフルーツではありませんが、カシューナッツやマカデミアナッツなども配慮が必要な場合があるようです。表示を確認し、アレルギー食材の有無を確認しましょう。

出典:食物アレルギー表示に関する情報/消費者庁

アレルギーやタイミングに注意してアイスなどのおやつを楽しもう

アイスを含むおやつの与え方は、子どもの成長段階や家庭の方針によって異なります。赤ちゃんの頃から適切な習慣づけを行い、楽しみながらも健康的なおやつの時間を過ごせるようにしましょう。

いつから食べさせていいか気になるアイス。厳密にはいくつからあげられるといった基準はないようですが、離乳食完了期以降から、摂取カロリーや食品の組み合わせ、アレルギーなどにも気をつけながらそれぞれの家庭で判断してあげられるとよいかもしれません。

幼児期のうちに、楽しくおやつを食べられる習慣をつけてあげたいですね。


2017.05.08

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