授乳中に眠くなるのはなぜ?産後のママたちが実践した対策方法【体験談】

授乳中に眠くなるのはなぜ?産後のママたちが実践した対策方法【体験談】

2018.03.22

授乳中に眠くなるのはなぜなのか不思議に感じたことがあるママもいるかもしれません。他のママたちも眠気を感じているのか、眠気に襲われたらどうしているのか、気になりますよね。そこで今回は、授乳中の眠気について産後のママたちの体験談と、実践した眠気対策についてご紹介します。

授乳中に眠くなるのはなぜ?

授乳中の多くのママから聞かれる、眠気。母乳をあげながら何度も眠気に襲われたという経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。この授乳中の眠気にはなにか理由があるのでしょうか。ママたちに聞いてみました。

「子どもがかかっているクリニックでは、ラクテーションコンサルタントが働いており、病院を受診した際にその方に授乳中の眠気について聞いてみました。すると、眠くなる原因のひとつは、母乳の刺激によって脳から分泌されるプロラクチンというホルモンだと聞きました」(30代ママ)

「夜泣きでまったく眠ることができず、産科の医師に睡眠負債のようになっていることを相談したことがあります。授乳中はホルモンの影響で眠くなるので、からだがつらいときは無理せず赤ちゃんといっしょに寝てくださいとアドバイスされました」(20代ママ)

授乳中になぜ眠くなるのか、授乳に関してのスペシャリスト・ラクテーションコンサルタントや、かかりつけ医などに話を聞いたことがあるママがいました。授乳中は、単なる授乳疲れだけでなく、ママのからだにもホルモンの分量などの影響で変化が見られるときのようです。夜泣きで眠ることができない、夜間授乳や頻繫授乳でからだを休ませることができないというような方も、睡眠負債などの状態に陥らないよう、まずはリラックスして眠気をそのまま受け入れることも大切かもしれません。

授乳中の眠気はみんな感じている?

赤ちゃんが生まれると、ママの一日は大きく変化しますよね。特に新生児の頃は短い間隔で授乳をしなければならないために、しっかり休むことができず、授乳疲れで寝不足になってしまうようです。

産後はママたちの体も普段とは違うため、疲れが眠気となってあらわれることもあるかもしれません。では、ママたちはどのように眠気を感じているのでしょうか。聞いてみました。

いつも眠気を感じる

「子どもが全然寝てくれなかったので、常に寝不足でした」(30代ママ)

「産後間もない頃は体が疲れていたのだと思います。授乳中だけではなく、日中ずっと眠かった記憶があります」(30代ママ)

夜間授乳でまとまった睡眠をとることができず、寝不足の状態が続くと、どうしても授乳中に眠たくなってしまうようですね。

リラックスすることで眠くなる

「子どもが母乳を飲んでいる姿を見つめる時間が、私にとっての癒しの時間でした。リラックスしていると眠たくなってしまいます」(30代ママ)

「子どもの寝息を聞いていると、私までうとうとしてしまいました。赤ちゃんの温かさが眠気を誘います」(30代ママ)

おだやかな表情で母乳を飲んだり、寝息を立てている赤ちゃんの様子を見ると、ママの気持ちもリラックスし、つい眠気に誘われてしまうようです。

夜間授乳はとにかく眠い

「夜中の授乳中は目を開けるのも必死でした。起き上がることができず、なんとか赤ちゃんを引き寄せて授乳をしていました」(30代ママ)

夜間授乳は睡魔との闘いだったというママの声もありました。

夜中に授乳をしなければいけない時期は「一日でもいいから朝までぐっすり眠りたい」と感じているママもいるかもしれません。

哺乳力で目が覚める

「授乳をするとどうしても眠くなりますが、おっぱいが赤ちゃんの哺乳力にまだ慣れていないときは、その強さからくる痛みで目が覚めてしまっていました」(20代ママ)

まだ授乳に慣れていないときは、赤ちゃんの哺乳力で眠気が飛んでしまうこともあるようです。このように、ママたちはいろいろな状況を経験しながらも赤ちゃんのために授乳を頑張っていることが分かりました。

授乳中に眠気に襲われたらどうする?

授乳後
Mitsuo Tamaki/iStock.com

授乳中に眠気に襲われてしまったら、他のママたちはどうしているのでしょうか?

眠たくなったら横になる

「眠くなったら添い乳をして、子どもといっしょにそのまま眠っていました。私が横になっているときの方が子どもも安心するのか、早く寝入ってくれたように感じます」(40代ママ)

「ママ友に、授乳中は眠くなるけど眠いときはしっかりからだを休ませた方がいいよと聞いていました。実際に、産後は自分のからだを休めるときがほとんどなかったので、授乳中は添い乳をしてからだを横にしていました」(30代ママ)

眠たくなったら無理をしないでそのまま横になったというママたちが多くいました。特に産後間もない頃は意識的に横になって寝ていたそうです。

子どももママがいっしょに横になることで、安心して眠れることもあるかもしれませんね。

なんとか我慢

「新生児の頃は眠気に襲われてもなんとか我慢していました。赤ちゃんをつぶしてしまうかもという心配があり、こらえることができていました」(30代ママ)

赤ちゃんが危なくないようにという気持ちから、眠気を必死に我慢したママたちもいるようです。

その他にも、おっぱいの量が足りているのか心配で眠らず見守っていた、というママもいました。

気がついたら寝ていた

「寝てはいけないと思いながらも、寝落ちしてしまったことが何度もあります。私のおでこが赤ちゃんのお腹にあたったことでびっくりして目が覚めました」(40代ママ)

何かの拍子に気がついて、眠っていた自分にびっくりすることもあるかもしれませんね。

夜泣きや頻繁授乳で全く眠れなかった日は、気づいたら眠ってしまっていることがあると、多くのママたちの声がありました。

こちらの記事も読まれています

授乳中の眠気に対するママたちの対策

授乳中に眠気に襲われないように、ママたちがとっていた対策を教えてもらいました。

しっかり体を休ませる時間を取る

「赤ちゃんが寝ている時間にいっしょに寝るなどして、意識的に体を休めるようにしていました」(30代ママ)

「家事の合間でも椅子に座ったり、横になったりしながら、なるべく休憩をとるようにしていました」(40代ママ)

授乳中の眠気対策として多くのママが実践したのは、意識的に体を休めることでした。

しっかり体を休めることで、子どもと向き合う時間は元気に過ごすことができるかもしれませんね。

授乳後の家事の段取りを考える

「夕方の忙しい時間に寝てしまうと家事が滞ってしまうので、授乳後の家事の段取りを頭の中で考えることで、眠気を追い払っていました」(30代ママ)

夕方などゆっくり休むことができない時間には、眠らずに家事を済ませてしまいたいと考えるママもいました。授乳をしながら、家事の段取りを頭の中で考えれば、眠気に襲われることなくその後の家事をスムーズに進められるかもしれませんね。

授乳方法や環境を工夫する

「椅子やソファーに座ると眠たくなってしまうので、立ちながら授乳したこともあります」(30代ママ)

「眠気を覚ましたいときは、少し窓を開けて空気の入れ替えをしました。赤ちゃんは寒くならないように気をつけました」(30代ママ)

「日中の授乳中、どうしても眠くなるときは、カーテンを開けて少し明るくしてからおっぱいをあげるようにしていました」(30代ママ)

ママたちもいろいろな方法を取り入れながら、授乳中の眠気対策をしていることが分かりました。

授乳するときの姿勢や、カーテンや窓の開閉など、部屋の環境を少し変えるなど、ちょっとしたことで眠気を感じなくなることもありますよね。ママと赤ちゃんに負担のない範囲で、授乳方法や環境を工夫してみるのもよいかもしれません。

パートナーに見守ってもらう

「気がついたら、授乳しながら眠ってしまっていたことがよくありました。変な体制になって赤ちゃんに危険があってはいけないので、眠くなったらパートナーに見守ってもらうようにしていました」(20代ママ)

パートナーと協力することも大切でしょう。特に授乳中はママのからだも無理をしがちなので、何事も自分だけで解決しようと思わずに、パートナーと相談しながら進めていけるとよいかもしれません。

産後の眠気はいつまで?

このように、授乳中も眠気と戦いながら赤ちゃんのお世話を頑張っているママたちですが、この産後の眠気は、いつまで続くのだろうと感じている方もいるかもしれません。実際に、いつまで眠気が続くのか、ママたちに聞いてみました。

「ピークは新生児期から生後3ヶ月頃までだったと思います。この時期は頻繁授乳で、赤ちゃんの睡眠サイクルが整っていないことで、私自身もいつも眠かったです。からだも回復途中なのに、育児に慣れていくのにも精一杯で、心身共に疲れがたまっていました」(30代ママ)

「生後半年を過ぎると落ち着いてきたように思います。赤ちゃんの授乳回数や睡眠リズムが整ってきて、授乳回数も落ち着き、夜間授乳がなくなると、まとまった睡眠時間を確保しやすくなりました」(20代ママ)

ママたちによると、産後の眠気は新生児期から生後3ヶ月頃までをピークに、生後半年を過ぎると徐々に落ち着いてくるようです。それには、赤ちゃんの生活リズムが整ってきたり、夜間授乳がなくなってきたりすることも影響しているのかもしれません。

ただし、これには個人差もあるようなので、ママひとりですべてを対応しようとせずに、周りの人と協力しながら育児ができるよう意識することが大切でしょう。

授乳中に眠気を感じたら無理をせずに

赤ちゃんとママ
Yagi Studio / iStock.cm

産後は体が疲れやすかったり、夜間授乳や頻繁授乳などで睡眠が不足し、多くのママたちが授乳中に眠気を感じているということが分かりました。赤ちゃんを見守りたいという思いや、家事を片づけたいという考えから、ママたちもいろいろな対策で授乳中の眠気を乗り越えているようです。

授乳中に眠気を感じたら、まずは無理をせず、しっかり体を休めるよう意識しながら、自分に合った対策が見つけられるとよいですね。

2018.03.22

産後カテゴリの記事

天才はどう育ったのか?幼少期〜現在までの育ちを解明

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。ぜひご覧ください。
夫婦2人で全部は無理?「子育て・家事・仕事」現代子育てに素敵な選択肢を

共働き家庭が増加している昨今、夫婦ともに実家が遠いと、どうしてもシッターが必要になることもあるのではないでしょうか。今回の記事では、共働き家庭のママが有資格者のみが登録できるKIDSNAシッターのサービスをはじめて利用した様子をレポートします。