産後の夫婦関係がうまくいかないときに、知っておきたい改善方法

産後の夫婦関係がうまくいかないときに、知っておきたい改善方法

産前と産後で夫婦関係や仲が変わったという方も多いのではないでしょうか。なかには「なんだかうまくいかない」という方もいるでしょう。そこで今回は、夫婦関係が変わったきっかけや、改善するための方法を体験談を交えてお届けします。

うまくいかない産後の夫婦関係

産前と産後で夫婦関係や仲が変わったという人はどのくらいいるのでしょうか。

実は、筆者も産後に夫との仲がぎくしゃくしてしまいました。できれば夫婦の仲を改善したいと思っていましたが、日々の子育てや仕事に追われ、どうしたらよいかわからないまま時間が過ぎてしまったことがあります。

ママ友と話しているときも何度か話題になることもあり、もしかしたら夫婦関係の改善に悩んでいるママは他にもたくさんいるのではないかと考え、複数人のママに話を聞いてみました。


里帰りして戻ったら

「出産前はどこへ行くにも夫といっしょというくらい親密な仲でしたが、子どもが生後6カ月になるまで実家で過ごしたことで仲が激変。

両親にとっては待望の孫だっただけに、実家にいる間私は何もしないでOK。まるで『お姫さま扱い』でした。でも自宅に戻ったところ、親と同じようにサポートできない夫にイライラしてしまうようになってしまいました。

結果、夫が家に寄り付かなくなり、ほとんど会話もなくなってしまいました」
(40代・結婚歴16年・5歳と3歳のママ)


産後に体調が落ち着かず

「出産前は夫とは外食を楽しんだり、旅行に行くほどの仲でした。でも、慣れない育児のせいか体調がすぐれない日が多くなり、生理的に夫に限らず男性に近づくことがダメになってしまいました。

この変化に自分自身が一番戸惑っていましたが、どうしたら夫に理解してもらえるか悶々と考えるうちに、だんだんと溝が開いていってしまいました。

今思えば『メールなどで素直に気持ちを伝えればよかった』と後悔しています」
(30代・結婚歴9年・9歳女児ママ)


他にも産前と産後で夫婦関係が変わったかどうかを聞いてみたところ、


出産直後から6カ月ぐらいまで、関係が少し悪くなった


という人が多いことがわかりました。
なかには「以前と変わらず仲が良い」「生活時間帯が違うため、いっしょにいる時間がほとんどなく出産後もけんかになることがない」という人もいました。

夫婦関係の改善方法

夫と「うまくいかない」と感じる場合は改善したいと思っている人も多いことでしょう。
産後の夫婦関係を改善する方法を考えてみました。


小さなことでも話し合う

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対話の時間を持つことが大切です

慣れない子育てに忙しいと、ついつい夫婦の会話が少なくなります。また、「このくらいのことは話さなくても察してすれるはず」と独りよがりになりがちです。
困っていることや、やってほしいことは、小さなことでも口にして伝えるようにしましょう。

お願いごとだけでなく今日の子どもの様子などをきっかけに、会話してみるのもよいでしょう。

また、産後の体調の変化などは、なかなか理解してもらいにくいこともあると思います。それでもあきらめず素直に話したり、メールで気持ちを伝えてみてください。


相談テイストで

悪気はなくても「〇〇してほしいんだけどっ(怒)!」と強い口調になってしまうことはありませんか?

「〇〇してほしいなぁ~」という相談テイストの口調に意識してみるとよいかもしれません。そうすることで、相手もすんなり受け入れやすくなると思います。


感謝を伝える

どんな小さなことでもやってくれたことに対しては「ありがとう」「助かったよ」など、感謝の気持ちを伝えましょう。

こちらから伝えることで、相手からも「ありがとう」という言葉が増えるようになり、夫婦関係が良好になるかもしれません。

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コミュニケーションで心がけること

夫婦関係を改善するにあたって、もう1つの大きなポイントであるコミュニケーションについて、心がけたいことをまとめてみました。


完璧を求めない

お願いしたことに対して、自分の思った通りの仕上がりや出来栄えでなくても、許容範囲で目をつぶることも大切でしょう。

自分が新米ママなら、パパも新米。お互い慣れない環境で「手さぐり中」ということを忘れないようにしましょう。


時間の余裕を作る

時間の余裕がないと、どうしても相手にあたってしまいがちになってしまうと思います。

家電や子育てサポート、ベビーシッターさんなどを上手に利用して、ママも自分の時間を持つことで、心にゆとりが生まれるかもしれません。


2人きりの時間を楽しむ

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飲みながらなら話が弾むかも

子どもを早く寝かせれば、その後は自由時間になります。その時間を活用して夫婦で晩酌やお互いの趣味の話をするのも、夫婦関係を改善するのに役立つこともあるようです。

週末に子どもを両親に預けられるなら数時間でも預けて、ゆっくり食事ができるとよいですね。


部屋を整理整頓する

筆者の場合、部屋が散らかっていることや必要な物が見つからないことが夫婦げんかのきっかけになることがよくありました。

そこで、家族みんなで協力をし、使ったものは自分できちんと片づけることにした結果、口げんかが減りました。


お金の管理をきちんとする

共働きの場合、ママが産休や育休を取得したり、時短勤務を選択することで一時的に収入が減ることがあります。

それが元でぎくしゃくするご夫婦もいるようです。

いつまで育休を取るか、その間の家計をどうやりくりするかを夫婦で前もって話し合っておくと、お金のトラブルを避けることができるかもしれません。

【体験談】育児参加で、より親密に

「夫とは出産前からよい関係でしたが仕事が忙しいため、産後の育児は私ひとりでがんばっていたら、いつの間にか夫婦の会話がほぼゼロになってしまいました。
会話がなくなった=仲が険悪になったわけではなかったのですが、これはマズイと思い、お風呂の後の着替え、夜中の抱っこなど、


出来る範囲で育児に参加してもらうようにしたところ、


思った以上に積極的に参加。それをきっかけに会話が増え、以前よりも仲が良くなりました」
(40代・結婚歴15年・7歳女児のママ)


育児を通してコミュニケーションをとることで、パパとしての自覚が生まれたり、ママの大変さが実感でき、それが夫婦関係の改善につながることもあるようです。

話し合いと2人の時間を持つことが大切

産前と産後では生活が一変するので今までのような夫婦関係を保つのが難しいこともありますよね。

「最近けんかが多くてうまくいかない」と感じたら、小さなほころびや気づきのうちに、夫婦で些細なことでも話し合うことが大切でしょう。

2017.05.19

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