ひな祭りと桃の節句の由来について。子どもといっしょにお祝いをしよう

ひな祭りに食べる料理に込められた意味とは

ひな祭りと桃の節句の由来について。子どもといっしょにお祝いをしよう

ひな祭りと桃の節句の由来や、お祝いのときに食べる料理にはどのような意味があるのか気になることもあるかもしれません。桃の節句とは何か子どもに質問されたとき、わかりやすく伝えたいですよね。ひな祭りの由来や、ちらし寿司などの食べ物に込められた意味についてご紹介します。

ひな祭りと桃の節句の由来

桃の花
Vasilius/Shutterstock.com

桃の節句とはどのような日なのかや、ひな祭りの由来について知りたいというママやパパもいるのではないでしょうか。

子どもに「ひな祭りって何?」と聞かれて、答え方に迷ってしまうこともあるかもしれません。

ひな祭りと桃の節句の由来についてご紹介します。


ひな祭りの由来

ひな祭りの由来は諸説ありますが、古代中国の風習が始まりだと言われています。

ひな祭りは上巳(じょうし)の節句とも呼ばれています。上巳とは、3月上旬の巳の日という意味があり、中国ではこの日に厄払いの行事を行っていたそうです。


ひな祭りが日本で広まった歴史

中国の風習が日本に伝わったのは、平安時代だと言われています。

ひな祭りの「ひな」は「ひいな」という人形を指しており、「ひいな」を使って上巳の節句に厄払いの行事を行ったり、貴族の子どもたちが遊んだりしていたようです。

一般の人々がひな祭りをお祝いするようになったのは、江戸時代の中期頃からと言われています。女の子が生まれると、無病息災を願ってひな人形を飾っていたようです。

江戸時代の後期頃からひな人形の飾りが増えていき、明治時代になると、三人官女や五人囃子などが増えたそうです。


桃の節句と呼ばれる由来

本来のひな祭りは旧暦の3月3日のため、現在の新暦では4月中旬に当たる時期に行われていたようです。

4月頃に咲く桃の花を飾っていたことから、桃の節句と言われるようになったと考えられています。

桃の木は聖なる木とされており、魔除けの意味や長寿の願いを込めて、桃の花をひな祭りに用いるようになったようです。

ひな祭りに込められた願い

ひな人形には、子どもの厄を引き受ける役割があると考えられており、子どもに災いが降りかからずにのびのびと成長するようにという意味が込められているようです。

ひな祭りは、ひな人形を飾って子どもが元気にすごせるように願う行事です。ひな祭りの意味について家族で話しながら、お祝いできるとよいですね。

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ひな祭りと桃の節句のお祝いとして用意する料理の意味

ひな祭りといえば、ちらし寿司やひし餅などの料理や食べ物をイメージするママやパパもいるのではないでしょうか。ひな祭りに味わう料理に込められた意味についてご紹介します。


ちらし寿司

ちらし寿司に使われる食材にはさまざまな意味が込められているようです。

エビには、背中が丸くなるまで長生きできるようにという願いがあると言われています。

穴があいたれんこんは見通しがきくという意味があり、子どもが将来を見通せるようにという願いが込められているようです。

豆には、元気にまめに働けるようにという意味があるとされています。

縁起のよい食べ物をたくさん使ったちらし寿司は、ひな祭りにぴったりかもしれませんね。


ひし餅

ひし餅は、ピンクと白、緑のひし型の餅が重なったお菓子です。緑の餅は、厄除けや健康という意味が込められており、新緑がモチーフになっているようです。

白い餅には、子孫繁栄や長寿という意味があり、清浄や純白の雪がモチーフになっているそうです。

ピンクの餅は、魔除けという意味があり、桃の花がモチーフになっていると言われています。

3色のひし餅には、子どもが健やかに成長するようにという願いが込められているようです。

自然がモチーフになっていることから、雪の下に新芽が芽吹き、桃の花が咲いているという春らしい情景も表現されているそうです。


ひなあられ

米を膨らませて砂糖で味つけし、食紅を使って色づけしたものをひなあられと言います。ひなあられは、関東と関西で作り方が異なるようです。

関東はうるち米から作られるポン菓子で、関西はもち米から作られたものが代表的なひなあられのようです。

ひなあられのピンク、緑、黄、白の4色は四季を表しており、1年を通して子どもの幸せを祈るという意味が込められているそうです。


桜餅

ひな祭り 桜餅
optimarc/Shutterstock.com

桃の節句であるひな祭りと、ピンク色の桜餅の雰囲気が合うという理由から、ひな祭りに食べる定番の和菓子になったようです。

桜餅には、長命寺と道明寺の2種類があります。薄く伸ばした餅に餡を包み、桜の葉を巻いたものを長命寺と言います。

道明寺粉で作った皮で、餡を包んだおまんじゅうのような形をしたものが道明寺です。関東では長命寺が食べられることが多く、関西では道明寺が主流と言われています。

ひな祭りについて子どもに伝えながら桃の節句のお祝いをしよう

家族
Monkey Business Images/Shutterstock.com

今回の記事では、ひな祭りの由来や意味についてご紹介しました。桃の節句のお祝いとして食べるちらし寿司や、ひし餅などの食べ物にはさまざまな願いが込められているようです。

ひな祭りとはどのような日なのか、子どもに聞かれることもあるかもしれません。「みんなが元気にすごせるように、幸せを願う日なんだよ」とわかりやすく伝えられるとよいでしょう。

子どもといっしょに華やかな料理を味わいながら、ひな祭りを楽しめるとよいですね。

2020年02月29日


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