出産後に仕事復帰を考えるとき、育児と仕事が両立できるか不安に思うママも多いのではないでしょうか。仕事復帰するタイミングや、赤ちゃん時期ならではの育児と仕事を両立させる工夫を、出産後に仕事復帰をした経験のあるママたちの体験談と共にご紹介します。
出産後に仕事復帰を考えたきっかけやタイミングを、ママたちに聞いてみました。
「育児にも慣れ、時間や気持ちにゆとりができ、子育てと仕事を無理のない範囲で両立できそうな仕事を探し始め、子どもが1歳3カ月のときに託児所のある職場で働き始めました」(30代2児のママ)
「出産後に育休を取っていましたが、子どもが7カ月のときに夫の転勤が決まり退職しました。もともと1歳頃に仕事復帰をする予定だったため、子どもが1歳2カ月のときに新しい仕事を始めました」(30代1児のママ)
子どもが1歳くらいになり、子育てや家事にゆとりが出てきたタイミングで仕事復帰をするママもいるようです。
「上の子が3歳を過ぎた頃、入園に向けてお金がかかるだろうという理由で、仕事復帰を考えました」(30代2児のママ)
「下の子が幼稚園に入園して、新しい生活にも慣れてきたため、6年ぶりの仕事復帰を考えました」(30代2児のママ)
子どもが入園すると、教育費などのお金の面や、隙間時間の活用を考えるタイミングで仕事復帰をするママも多いようです。
「1歳9カ月の頃に断乳に成功し、昼間少しの時間なら子どもと離れても大丈夫だと思い、復帰を考えました」(30代1児のママ)
筆者は子どもが1歳2カ月の頃、昼間の授乳回数が減ってきたタイミングで、育児と仕事が両立できそうな仕事なら復帰しようと考えるようになりました。
赤ちゃん時期の育児と仕事のバランスを保つためのコツをご紹介します。
「ファミリーサポートセンターに登録しました。仕事の調整がどうしてもつかず、園のお迎えの時間に間に合わない日に依頼しようと思っています」(30代1児のママ)
「子どもの病気は治っていて登園禁止期間中の場合に、どうしても出勤する必要が出てきたときに利用しようと思い、病児保育に登録しました」(20代3児のママ)
子どもが小さい時期は急なお迎えや、看病で仕事の調整が必要になることも多いようです。いざというときの預け先や、支援者を見つけておくと、ママの気持ちが楽になるかもしれません。
ファミリーサポートセンターや病児保育は自治体によって登録方法がさまざまですが、利用する前に事前登録が必要なことが多いようです。出産後、仕事復帰をする前に確認するとよさそうです。
「予防接種の日程はお知らせ機能がついたアプリを活用しました。どの時期にどの予防接種が受けられるか整理でき、病院への予約や仕事の調整がしやすかったです」(30代1児のママ)
「健診日は年度初めに確認しています。自治体のホームページを見たり、子育て支援センターなどに置いてある日程表をもらってきたりしています」(30代1児のママ)
赤ちゃんのときは予防接種や健診の回数が多いようです。うっかり忘れていると、調整が厳しくなるかもしれません。予防接種日や健診日は平日のことが多いようなので、仕事のスケジュールを調整する上で早めに把握できるとよさそうです。
「仕事から帰宅して夕食作りを始めると、どうしても遅くなってしまうので、先に子どものご飯を食べさせられるように、離乳食は週末に作り置きして冷凍保存していました」(30代1児のママ)
「子どもが1歳3カ月で、授乳中の時期から働き始めました。出勤前に授乳し、帰宅後4時過ぎに授乳するというリズムでしたが、子どもは、昼間は母乳のことは忘れて託児所で楽しく遊んでいるようです」(30代1児のママ)
帰宅後にスムーズに離乳食を食べさせられる工夫や、昼間は断乳をしながら仕事をしているママもいました。
出産後に仕事復帰をしたママたちに、育児と仕事を両立するための工夫を聞いてみました。
「出勤時間に家を出られるように、復帰の少し前から朝支度の練習をしました。子どもの食事や着替え、家事をどの時間にどの程度できるかを意識して何日か試しました」(50代3児のママ)
「お弁当や朝ごはんの下準備を夜のうちにしています。お弁当用のおかずは多めに作って冷凍保存しています」(30代2児のママ)
「朝に洗濯を回して干す時間が作れなくなったので、洗濯は夜に行うようにしました」(20代3児のママ)
仕事復帰に向けて、家事ができる短い時間を活用するママが多いようです。子どものご飯やお着替えなどの朝支度は、いつも同じペースでできるとは限らないため、少しでも時間に余裕が持てるとよさそうです。
「休日にパパと子どもでお出かけしてもらい、平日できなかった家事をやっています」(30代1児のママ)
「パパの帰宅が早いときは、子どものお風呂を任せ、その間に家事を進めています」(30代1児のママ)
ママが働き始めると、家事のできる時間も限られてくるようです。家事や育児をパパと分担し、平日できない家事は休日にやったり、手の抜ける家事は手を抜いたりして、無理をしないように心がけているママが多くいました。
「休日は仕事のことを忘れ、家族と思いっきり遊んでいます」(30代2児のママ)
「仕事は時間内に終わらせ、家にいるときは家事育児に専念し、子どもとふれ合う時間を大切にしています」(30代1児のママ)
働き始めると、子どもと過ごす時間は減るかもしれませんが、仕事は家庭に持ち込まないよう時間内に終わらせ、家族と過ごすときは思いっきり楽しもうと、気持ちを切り替えているママが多くいました。
出産後に仕事復帰を考えるタイミングは人それぞれのようですが、赤ちゃんならではの時期や普段の育児と仕事の調整を工夫したり、いざというときの頼り先の確保をしたりして、出産後の仕事復帰に向けた準備をしているママが多いようです。パパとも家事育児を協力しながら、ママも赤ちゃんも無理なく仕事に復帰できるとよいですね。
2018年02月23日
【産婦人科医監修】赤ちゃんの母乳の飲ませ方や授乳時の抱き方
左右の授乳時間や上手に与えるポイント
母乳をあげるときに赤ちゃんが上手く母乳を飲めず、母乳の飲ませ方が下手だと悩むママもいるかもしれません。新生児と月齢が進んだときに適している抱き方についてご紹介します。また、授乳後のゲップのさせ方や左右の授乳時間の目安、母乳を上手に飲ませるためのポイントについて解説します。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
【産婦人科医監修】出産後の生理はいつから開始、再開するのか
生理が再開しないときの受診目安や悪化する?
出産後、生理はいつくるのだろうと疑問に思っている人は多いかもしれません。産後の生理開始時期や産後に生理がこないときの受診の目安、産後の生理は妊娠前の生理より悪化することがあるのかについて解説します。
杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
おくるみはいつまで使う?巻く以外の活用やリメイクのアイデア
基本的な使い方や応用などママたちの工夫
おくるみはいつまで使うのか、いつまで巻くのかといったことが気になることや、いつまで使えるかを知った上で用意する枚数を決めたいと考えることもあるかもしれません。今回の記事では、室内や外出など基本的な使い方の他に、巻く以外の活用方法やリメイクのアイデアについてママたちの体験談を交えてご紹介します。
冬に使う赤ちゃんのおくるみ。ガーゼ素材など選ぶポイントや使う場面
ママたちにきく、使い心地や巻き方の工夫
冬に使う赤ちゃんのおくるみを選ぶとき、ガーゼなどの素材や足つきなどの暖かいデザイン以外にも、新生児の頃はどのように使えばよいのかといったことが気になるママもいるかもしれません。今回の記事では、おくるみを使うシーンや選び方のポイント、巻き方などのコツについてママたちの体験談を交えてご紹介します。
生後8ヶ月の夜泣き。1時間おきなど夜泣きを乗り越えるための対策
ミルクや添い乳など夜の授乳で工夫したこと
生後8ヶ月になり、1時間おきに夜泣きするなど、ひどい夜泣きや泣き方で悩んでいるというママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、生後8ヶ月から夜泣きが急に始まったなどの夜泣きの悩みや対策、夜間断乳やおしゃぶり、添い乳やミルクなど夜の授乳での工夫、夜泣きが辛いときの乗り越え方を、ママたちの体験談をもとにご紹介します。
授乳クッションは必要?選ぶポイントや抱き枕型などの種類
授乳クッションを選ぶときに意識したこと
授乳クッションの購入を考えているママの中には、本当に必要なのか、枕などで代用できないか、いつまで使えるのかなど気になっている方もいるのではないでしょうか。今回の記事では、授乳クッションは必要かどうか、選んだ授乳クッションと使い方、洗濯できるかなど選ぶときに意識したことを体験談をもとにご紹介します。