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幼児期におすすめのボール遊び。2歳から5歳の年齢別に合った楽しみ方
子どもの身体能力が向上しそうなボール遊び。家族で楽しみたいけれど「幼児ができるボール遊びはどのようなものがあるのだろう」と悩んでしまいますよね。そこで今回は、2歳から5歳までの身体の特徴をふまえ、親子で家や外で手軽に遊べるおすすめのボール遊びを年齢別にご紹介します。男の子も女の子もきっと楽しんでくれますよ。
2歳におすすめのボール遊び
2歳になると、今までは歩くたびにフラフラしていましたが体のバランスを取れるようになるので、まっすぐ歩き、転んだりすることも減ってくるでしょう。
自分の名前や身体の部分の名称、簡単な単語なら理解できはじめる時期と言われています。ボール遊びを通して積極的にコミュニケーションを取ってみましょう。遊ぶときはやわらかい幼児用ボールを使い、ケガなどに注意しながら行いましょう。
ボール渡し
まずは親子で背中合わせになって立ちます。足の下からボールを渡して、頭の上から相手に渡します。何回か繰り返したら役割を反対にしたり、慣れたらスピードを速めるなどしても楽しめそうです。
うまくできない場合は、股下を転がして相手に渡す遊び方は2歳児にとってもっと簡単にできるかもしれません。この動きを繰り返すことで、体全体を使った動きができるのではないでしょうか。
また、きょうだいも含めて家族で円になって行うことで、ボール回しを楽しめます。
腹ばいになってコロコロ
うつぶせで寝っ転がり、寝っ転がった状態でボールを相手にパスしていきます。
やってみると意外に腕の力が必要になる遊びだと気づくでしょう。慣れてきたら、ぜひ距離を伸ばして挑戦してみてください。
また、2歳の子どもと外に散歩に行くついでにボールを持っていき、公園でボール遊びをしていたというママもいるようです。散歩中に子どもがボールを持っていると危ないので、公園に着くまでは親が持つようにしましょう。
3歳におすすめのボール遊び
3歳になると、2歳までに比べ運動能力はますます成長していきます。簡単なものであれば、ルールを守ってゲーム性のある遊びも楽しむことができるようにもなります。個人差はありますが、3歳は投げる・蹴るなどの動きがまだ難しいところがあるので、ボールを転がす遊びが楽しめるでしょう。
ペットボトルでボウリング
まず、ペットボトルをボウリングのピンにして並べ、ボールを転がしてピンを倒します。ペットボトルの数を増やしたり距離を伸ばしたりして、子どもの姿によって難易度を上げても面白いと思います。家族で盛り上がりそうな遊びです。
ペットボトルではなく、おもちゃの積み木などを使ってもボウリングができるので、アレンジも楽しめそうです。
ボール当てっこゲーム
ボールを2つ用意し、適当な大きさの円を描きます。地面が砂地でなければ、なわとびなどで丸をつくるのもよいでしょう。ボールの1つは、円の中心に置きます。もう1つのボールを転がして中心のボールを外に押し出せたら成功です。
円やボールの大きさを小さくすると、難易度も調整できます。遊びながらレベルアップしていくと子どももゲームを面白がってもっと挑戦していくでしょう。
4歳におすすめのボール遊び
4歳は、用具を使った動きも加わり、投げる・つかむことも上手にできるようになってきます。まだまだ自分でコントロールができない部分もありますが、繰り返し遊んでいくうちにどんどん上達していくでしょう。また、3歳のときより大きく固めの幼児用ボールも扱えるようになってきます。
箱などの入れ物に向けてシュート
幼児用ボールよりも大きめの箱を用意し、少し離れた場所から箱の中を狙ってボールを投げます。はじめはうまくシュートできないこともあるので、下から投げたり、大きめの箱を用意してあげるとよいでしょう。練習を重ねるうちに、ボールをコントロールすることが上手になっていくでしょう。
箱までの距離を変えてみたり、箱の代わりにネットなどを使ってみても楽しそうです。点数をカウントすると、よりゲーム性が増しますよ。
バウンドパス
少し距離をとって向かい合って立ち、バウンドをして相手に投げます。4歳は、ボールを上手につかめるようになってくる年齢なので、まずは、バウンドしたボールをキャッチする遊びからはじめてみてください。キャッチができたら次はノーバウンドでのキャッチを目指してみるなど楽しみながら高めていくと良いでしょう。
このほかにも、座った状態で自分の周りを手でボールを一周してから相手にパスするなど工程を増やし、バリエーションを変えて遊ぶこともできます。ボールが飛んでくる方向に体を向けるなど、体の使い方も教えてあげるとよいでしょう。
足でキャッチ
長座の状態で少し距離をとって向かい合って座り、足首や足裏を使ってボールを挟みます。ボールで挟んだまま相手のところまで進み、パスをします。受け取る側も足でボールを受け取ります。
できるようになったら、足でボールを挟んだままお尻を軸に1周まわってから相手にパスするなど動きを足して工夫していくのも良いでしょう。
5歳におすすめのボール遊び
5歳は、さらに運動能力が向上し、複雑な動きもできるようになってきて動きもなめらかになってきます。ルールを伴う遊びも自分たちで工夫して楽しめるようになってくるので、子どもとルールを決めて遊びを作っていっても楽しいでしょう。家の中だけではなく、外で遊べるボール遊びも増えてくるかもしれません。
投げてキャッチ
2人で向き合い、ボールを投げてキャッチします。単純な動きですが、キャッチボールは幼児期の子どもの運動能力では意外と簡単ではありません。
また、どの辺りに投げたら相手が取りやすいか、相手との距離感や良い位置を考える力が養えるのもボール遊びの良いところですよね。
後ろ投げ
対面に立って1人が後ろ向きになり、後ろ向きの人はそのまま相手に向かってボールを投げます。前向きではないので相手が見えず少し難しいですが、キャッチする方も頑張って拾おうとするところもゲーム感覚で楽しめると思います。上を向いて投げたりキャッチしたりするので、足元によく注意して遊びましょう。
ドリブル
ボールを続けてつきます。幼児期の子どもが連続してボールをつくのは大人が思っているより体の使い方にコツが必要で、レベルが高いです。はじめは続けてつけなくても子どもの様子を見て数を数えたり、続けて遊んでいくなかで、1回でも多くつけたときは褒めてあげてください。大人が少し手を加えたり、支えると子どものやる気を引き立てるかもしれません。
ゲーム感覚で何回ドリブルできたかを数えることで、自然と数字を覚え数感覚を養う子もいるようですよ。
2歳から5歳が行うボール遊びの狙い
2歳から5歳の子どもがボール遊びを行うとき、ママたちはどのような狙いがあったのでしょうか。
「私が子どものときからボールを使った競技が苦手だったので、子どもは小さいうちからボールに慣れ親しんでほしいと思い、ボール遊びはよくしています」(2歳児のママ)
「ボールを使って遊ぶことは、全身運動でもあり、手や指も使うトレーニングにもなるかなと思い、ボール遊びを家族でしています。」(2歳・5歳児のママ)
「ボール遊びを親子ですると楽しいし、コミュニケーションになると思います。子どもの楽しそうな笑顔を見れる大切な時間です。」(4歳児のママ)
子どもとのボール遊びは、運動能力の向上のほか、コミュニケーションを深める狙いで行っているというママもいるようです。
親子でボール遊びを楽しもう!
2歳から3歳、4歳、5歳と年齢別に幼児向けのボール遊びをご紹介しました。ボールの大きさや向かい合ったときの距離を変えるなど、ひと工夫するだけでより楽しめるところもボール遊びの面白いところです。楽しんでいくうちに、子どものさまざまな運動能力を伸ばしてあげられるのもよいですよね。
子どもにとって難しすぎると、ボール遊びが楽しくなくなってしまうこともあるので、子どもの身体能力やレベルに注意しながら行いましょう。おもちゃなどがないときでもボールさえあれば楽しめるボール遊びを、ぜひ家族でいっしょに楽しんでみてください。