280万人が行き交う渋谷駅直結なのに人がいない…スタバですら穴場になる「サクラステージ」に足りないもの

280万人が行き交う渋谷駅直結なのに人がいない…スタバですら穴場になる「サクラステージ」に足りないもの

駅近であれば人が来るという時代は終わった

2024年に全面開業した渋谷駅直結の大型複合施設「渋谷サクラステージ」が、「渋谷とは思えない人の少なさ」として話題だ。消費経済アナリストの渡辺広明さんは「駅近の商業施設であっても、目を引くテナントや飲食店がなければ人は来ない。ビジネスパーソンに特化したサービスを提供すれば需要はあるのではないか」という――。

渋谷とは思えぬ「サクラステージ」

渋谷のスクランブル交差点は平日・休日に限らずインバウンド客を中心に多国籍な人でごった返している。ハチ公には写真を撮る人で長蛇の列ができており、あの閑散としていたコロナ禍をすっかり感じさせない。賑わいを取り戻すというよりここ数年で最も活気があると言っても過言ではない状況だ。

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筆者撮影 渋谷サクラステージ

そんな活気あふれる渋谷の中心から歩いて3分ほどのところに、まるで渋谷とは思えない、非常にゆったりした空気が流れている場所がある。それが東急不動産が約2000億円をかけて開発したとされる、オフィス、商業施設、住宅がすべて一体となった大規模複合施設「SHIBUYA SAKURA STAGE」(渋谷サクラステージ)だ。

渋谷は現在、JR渋谷駅の改良工事をはじめとする「100年に一度の大規模再開発」の真っただ中だ。当初は2027年度完成とされていたが、つい先日東急、JR東日本などが2034年度へと7年先送りを発表したばかりだ。

竣工時こそは話題に上がったが…

その再開発の一つとして、代官山エリアとの間に当たる桜丘地区に2023年から順次オープンとなったのがサクラステージだ。23年11月にまずオフィステナントの入居が始まり、24年7月に商業施設が全面開業した。最近の商業施設など街区開発では最初からフルオープンしないのが当たり前で、高輪ゲートウェイなどもそれにあたる。

竣工当初はテレビなど各メディアがこぞって取材し、筆者もその盛り上がりに期待したものだった。一方で、商業エリアが全面開業した際はそれほど大きな話題になることはなかったように思う。

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筆者撮影 イベントスペース「404 Not Found」

筆者が2度目に訪れたのは10月。Tokyo fmでパーソナリティを務める「馬渕・渡辺の#ビジトピ」の公開収録を、サクラステージのイベントスペース「404 Not Found」で行ったときだ。竣工から1年近く経っていて、その時に全面オープンしていることに気づいたぐらいの話題性だったように思う。

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2025.05.24

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