産後すぐ仕事復帰したいママへ。最短で働くために産休育休中にやっておくべきこと

産後すぐ仕事復帰したいママへ。最短で働くために産休育休中にやっておくべきこと

2017.09.15

育児休業を取っているけれど、産後すぐに仕事復帰したいというママも一定数いらっしゃるのではないでしょうか。最短だと出産日からどのくらいの期間で復帰することが可能なのでしょう?今回はすぐ働くために必要な手続きや申請、労働基準法で決められている復帰までの期間などを調べました。また実際に産後すぐに働きだしたママの体験談や、産後のママが準備しておいたほうがよいことなどもご紹介します。

産後すぐに働くためには

「産後すぐに働きたい」と思っても、自分がよいと思うタイミングから働くことができるのでしょうか。労働基準法で休むよう定められている期間があるのかなどを調べてみました。

労働基準法で定められている期間とは

産後のママの仕事復帰について、実際に労働基準法で定められている期間を調べてみました。

出産日から8週間は女性を就業させられない規定があり、育休取得の必要が定められています。産後6週間を経過した女性が希望して、身体に支障がでないと医師が認めた業務に就くことは許されています。(※労働基準法第65条)

労働基準法における母性保護規定(厚生労働省)

最短でいつ仕事復帰が可能か

労働基準法の通りで考えると最短の仕事復帰は、自らが希望をする場合は産後6週間から就業できることになります。病院で診断書を書いてもらい、会社とも話し合いを行うなど、働くための手続きをきちんと踏む必要があります。

仕事復帰にまつわる体験談

「いざ仕事復帰!」と思ったとき、子どもの預け先はどうするか、仕事と育児、家事を両立させられるかどうかなど、不安はつきものですよね。そこで、産後早い期間で仕事復帰をした方にその時の気持ちや、やっておいたことなどを聞いてみました。

子育てに関する制度や手当をフル活用し、早めに仕事復帰

妊娠中は貯金と主人の収入で家計をやりくりしていましたが、産後は子どもの育児費用も考えてすぐに働きたいと思いました。

貯金する余裕はないかもしれないけれど、少しでも家計を助けたいと考えたからです。職場では出産経験のある先輩ママさんがいたため、理解があり、まわりの協力を得て早く仕事復帰することができました。

また当時は「仕事復帰してせっかく稼いでも、保育料で出ていくお金が増えるので意味がない」と悩む友人の話も聞いていたので、いろいろな情報を集めました。

自身の勤める会社では、育児休業・子育て支援・子育て中の時短勤務などの制度があったので、思い切って利用しました。さまざまな制度を上手に利用して、出費は最小限に抑え、収入を安定させようと思いました。

雇用保険制度から出る育児休業給付金はほぼ受けられませんでしたが、児童手当や乳幼児医療費助成など、自治体の手続きなどもすべて漏れなく申請することで助けられました。(30代ママ)

仕事復帰したいのなら認可外保育園も候補に

仕事復帰をするときに一番悩んだのが保育園問題です。

認可の保育園に入れない場合は、仕事復帰までの期間を最大まで延長して待機児童、という話もたくさん聞き、。いざ自分が保育園を探し始めたときも、ほとんどの保育園に待機児童が数人いる状態でした。

私の場合は、最短で仕事復帰することが最優先だったため、料金が少し高くなってしまいますが、認可外保育園を選択することに決めました。

不安もありましたが、人数が少ないので保育士さんはとても丁寧に対応してくれている印象を受けました。園児が少なく、年齢の違う子どもたちと過ごすことになるので、子どもも楽しんで過ごしてくれたようです。結局子どもが2歳児のときに認可の保育園に転園することができました。(30代ママ)


産後の制度をフル活用

妊娠が発覚する前に会社をやめてフリーランスになっていたため、雇用保険から出る育児休業給付金はもらえませんでした。そのため金銭的に、できるだけ早く赤ちゃんを保育園に入れ、最短で働き始めないといけませんでした。

産後、区の助成でベビーシッター制度をほぼ無料で利用できたので、ベビーシッターさんに赤ちゃんを見てもらっている間に、各種申請や保育園の手続きなどを済ませました。出産日からわずか3カ月での、仕事復帰になりました。(20代ママ)


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育休明けに使える制度

育休から早めに仕事復帰したい人が使える制度には、どのようなものがあるのでしょうか。

時短勤務制度

制度の詳細は会社によって異なりますが、ほとんどの会社では正社員で時短勤務ができる制度があります。時短勤務ができる期間は、子どもが2歳まで、保育園卒園まで、小学校卒園まで、などと会社によってさまざまあるようです。

ベビーシッター利用制度

自治体によっては、民間会社がやっているベビーシッターサービスを利用した際に補助金が出るようです。朝や夜の忙しい時間だけベビーシッターを利用しているというママもいるようです。

ファミリーサポート

多くの自治体では、ファミリーサポート制度があります。民間のベビーシッター制度よりも安価で、保育園までの送迎だけをお願いしたい場合など、短時間の利用にも向いているようです。


最短で職場復帰するために産後ににやっておくとよいこと

産後、早めに仕事復帰を希望する場合、妊娠中や育休取得中にやっておいたほうがよいことはどんなことでしょうか。

保育園申請(出産前から申請できる場合もある)

働き始める時期が決まっていても決まっていなくても、早めに保育園を調べるようにしましょう。

まずは通わせたい保育園の情報を集めます。申し込みの時期や申請方法を把握していないと、希望の保育園に入るチャンスを逃すことになりかねません。

多くのママは4月入園を希望します。基本的には1年を通して申し込みは可能ですが、入園の希望月によって、いつまで申し込んだらいいのか指定がある場合がほとんどなので、あらかじめ確認しましょう。

現在ほとんどの自治体で待機児童の数は減っていますが、確実に保育園に入園できるわけではありません。出産前に申請ができる市区町村もあるので、お住いのの地域の役所で確認しましょう。

認可保育園の場合は、市区町村の役所で申請書類を受け取り、期限までに市区町村へ提出します。認可外保育園の場合は、保育園で書類を用意しているので、園に直接提出します。申請書類の記入漏れや、期日に遅れないように余裕を持って準備しましょう。

子どもが病気をしたときの預け先の確保を

子どもの熱

無事保育園に通い始めたら、次に頭を悩ませるのが子どもの体調不良かもしれません。

保育園の馴らし保育が終わり、やっと1日保育園に通えるようになったと思ったら、さまざまな病気にかかることがあります。初めての集団生活で、いろいろなウイルスをもらって来ることも増えてきます。

入園してしばらくは、子どもの体調不良で、保育園から呼び出しがかかることが多いでしょう。子どもが保育園をお休みするとなると、当然、仕事を休むことになります。

夫婦共働きでフルタイム出勤の場合などは、あらかじめ子どもが病気のとき、夫婦で仕事をどうするかなど、対策案を話し合う必要があるでしょう。有給休暇もすぐに使い切ってしまうかもしれません。

近くに親族がいて迎えをお願いできるのか、また近くに病児保育を行っている施設があるのかどうかなど、保育園以外の預け先を妊娠中に確認しておいてください。


入念な準備が最短の仕事復帰を後押し

働く女性

産後すぐに働きたいママは、産後6週間を過ぎて必要な手続きを済ませていれば、最短で仕事復帰は可能です。そのためには、妊娠中や育休取得中から申請や手当に関する制度の情報を集めて、準備することがとても大切になります。

あとはご自身の体調としっかり相談して、仕事復帰したいものですね。産後早く、子どもを保育園に預けての仕事復帰は、想像以上にママへの負担が大きくなります。まわりの人からの協力を得て、無理のないような働く計画を立てるのが、長く働き続ける秘訣になるかもしれません。


※記事内で使用している参照に関する内容は、2017年9月14日時点の情報となります。

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2017.09.15

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