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幼児食に回鍋肉を作ろう!おいしく作るための下ごしらえや炒め方
幼児期の子どもが食べやすいレシピをご紹介
ご飯との相性がよく、肉と野菜をいっしょに食べられる回鍋肉を、幼児食に取り入れたいと考えるママもいるでしょう。たんぱく質やビタミンCが豊富で栄養バランスのとれた回鍋肉は、子どもの成長に欠かせない献立かもしれません。子どもが食べやすい回鍋肉を作るためのポイントや、離乳食完了期を終える1歳~1歳半頃から小学校入学までの幼児期に食べられるレシピをご紹介します。
幼児食に回鍋肉を作りたいとき
回鍋肉とは豚バラ肉や豚ロースとキャベツなどの野菜を炒め、豆板醤や甜麺醤で味つけした中華料理のメニューで、辛味を使わない味つけにすれば子どもも食べられるようです。ママたちはどのようなときに幼児食に回鍋肉を取り入れていたのでしょうか。
30代ママ
30代ママ
子どもが回鍋肉が好きで、ごはんが進むので4~5歳頃からよく作っていました。自分で調味料を合わせたら思い通りの味にならなかったので、それ以降は市販の合わせ調味料を使っています。
30代ママ
冷蔵庫にキャベツと豚バラ肉があると作ることが多いです。大人はちょっと辛口の回鍋肉が好きなので、子どもも食べられるよう甘口で作ったあとに取り分けて辛味を足しています。
野菜が苦手な子どもに食べてもらうためのメニューや、子どもの食がすすむメニューとして幼児食に取り入れているママが複数いました。一般的な回鍋肉の味つけに使われる豆板醤は辛味があるため、取り分けてから大人の分にのみ加える家庭もあるようです。
豚バラ肉や豚ロース、キャベツは一年を通して手に入りやすい食材なので、子どもがおいしく食べてくれる回鍋肉を作れると、幼児食のおかずに活用しやすいかもしれませんね。冷蔵保存も可能なので、作り置きにも向いています。
幼児食は何歳くらいから始めるのか
幼児食は、一般的に離乳食完了期が終わる1歳~1歳半頃から始まります。この時期になると、子どもは徐々に大人と同じような食事を食べられるようになってきます。豚ロースや豚バラ肉などの肉類も、適切な大きさに切って調理すれば食べられるようになるでしょう。
幼児食への移行は、子どもの成長に合わせて個人差があります。特にたんぱく質や脂質、炭水化物などの栄養バランスを考えながら、少しずつ大人の食事に近づけていくことが大切です。野菜が苦手な子どもには、砂糖や甘味料を少し加えた味付けにすると食べやすくなるかもしれません。
幼児食の開始時期を見極めるポイントとして、以下のサインを参考にしましょう。
- 歯が生え始め、食材を噛むことができる
- 手づかみ食べで自分から食べようとする
- ご飯やパンなどの炭水化物をしっかり食べられる
- 離乳食完了期の食事に飽き足らない様子がある
この時期の子どもの胃の容量はまだ小さいため、電子レンジを活用した時短料理や、下拵えをしっかりした消化に良い調理法を選ぶことも重要です。冷蔵保存できる作り置きメニューを上手に取り入れると、忙しいママやパパの強い味方になるでしょう。中華料理のような旨味やコクのある味付けは、子どもの食欲を刺激してくれます。
幼児食の進め方
幼児食を進める際は、子どもの発達段階に合わせた食材選びと調理法がポイントです。1歳頃からは野菜は下拵えをしっかりして柔らかく調理し、肉類は小さく切って提供しましょう。豚ロースは脂質が少なく消化しやすいので初期の幼児食に適しています。たんぱく質源として豆腐や白身魚から始め、徐々に豚バラ肉などに広げていきます。
調理法は、最初は茹でる・蒸すなどの消化に優しい方法から、慣れてきたらサラダ油を使って軽く炒めるなどのバリエーションを増やしていきましょう。電子レンジを使った調理も時短になり便利です。みりんや砂糖などで優しい甘みをつけると、子どもは食べやすく感じることが多いようです。
幼児食を楽しく進めるコツとして、以下の点に気をつけましょう。
- 色とりどりの野菜を使い、見た目を楽しく
- ピーマンなど苦手な野菜は細かく刻んで混ぜ込む
- にんにくなどの香味野菜は控えめに使い、風味づけ
- 水分量を調整して食べやすい固さに
- 取り分け調理で家族みんなで同じメニューを楽しむ
2~3歳頃になると、自分で食べる意欲が高まります。この時期にはご飯と一緒に食べやすいおかずを用意すると良いでしょう。ビタミンC豊富な食材と鉄分を含む食材を組み合わせると、栄養素の吸収率も高まるといわれています。
幼児食は段階的に進め、無理なく大人の食事に近づけていくことが理想的です。市販の幼児食を利用しながら、手作り料理を増やしていくバランスも大切です。レシピのバリエーションを増やしていくことで、子どもの食の好奇心も育まれるでしょう。
幼児食に回鍋肉を作るときのポイント
幼児食の回鍋肉は以下のようなポイントを考えて作るとよいかもしれません。
薄切り肉を使う
本場中国で作られている回鍋肉の豚肉は、塊肉を茹でるか蒸してから食べやすい大きさに切ったものが使われている場合が多いようです。家庭で手軽に料理したい幼児食には、豚バラ肉や豚ロースの薄切り肉を使うとよいでしょう。脂質の少ない豚ロースは、大人も子どもも安心して食べられます。
茹でた豚肉のようなやわらかさに近づけたい場合は、薄切り肉に酒やみりんをもみこんだり、片栗粉をまぶすとよいようです。こうすることで食べやすく、たんぱく質がより摂取しやすくなります。
豚肉をフライパンに広げて炒める
豚肉は加熱しすぎると固くなってしまうため、炒め方に迷うママやパパもいるでしょう。均一に火を通すためには、フライパンの全体に豚肉を広げて炒めるとよいようです。サラダ油を適量使うことで、食材がくっつかず均一に火が通ります。
火が通ったあとにキャベツを加えてさらに加熱すると豚肉が固くなってしまう場合もあるため、豚肉だけで火を通したら一度フライパンから取り出しておくとよいかもしれません。この下拵えのコツが、回鍋肉の仕上がりを大きく左右します。
キャベツを下茹でする
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キャベツを生のまま炒めると、加熱しているうちにキャベツの水分が出て回鍋肉の食感が水っぽくなったり、調味料の味が薄まってしまったりする場合があるようです。
キャベツを炒める前に下拵えとして、沸かしたお湯でさっと茹でるとよいでしょう。下茹でするとキャベツがしんなりしてかさが減るので、家族4人分などたくさんの量を作るときに料理しやすいという利点もあるようです。時間がないときは電子レンジで加熱する方法も便利です。
調味料は先に混ぜ合わせておく
豚肉や野菜を炒めて作る回鍋肉は、加熱しすぎないこともおいしく仕上げるためのポイントのひとつでしょう。炒めている最中に調味料を混ぜ合わせる作業を行うと、フライパンから一度手を離すことになるため、ちょうどよい加熱時間が見極められず長くなってしまうこともあるかもしれません。
調味料は先に混ぜ合わせておくと、途中で手間取ることなくおいしい回鍋肉が作れそうですね。少量の砂糖を加えることでコクが出て、子どもにも人気の味になります。
さまざまな下拵えのポイントがあることがわかりました。下拵えをしっかりとして、サッと調理できるとよいですね。
【年齢別】幼児食に作る回鍋肉のレシピ
幼児食に作る回鍋肉のレシピを年齢別にご紹介します。それぞれの時期に適した栄養と食べやすさを考慮できるとよいですね。
【1歳~1歳半】甘口回鍋肉
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1. 豚ロースの薄切り肉を約1cm角に切り、片栗粉をまぶす
2. 下茹でしたキャベツを約1cm角に切る
3. オイスターソース、甜麺醤、醤油、おろしにんにくを混ぜ合わせる
4. フライパンにサラダ油を引き、1を広げて火が通るまで焼く
5. 4に2を加え、軽く混ぜ合わせながらさっと炒める
6. 5に3を回し入れ、混ぜ合わせる
1歳~1歳半頃は離乳食完了期にあたりますが、子どもの離乳食の進みにあわせてこの時期から幼児食へ移行するママもいるようです。豚ロース肉とキャベツのみで作るシンプルな回鍋肉は、1歳~1歳半の子どもも食べやすいでしょう。たんぱく質や炭水化物、ビタミンCなどバランスよく栄養を摂ることができます。この時期は脂質の多い豚バラ肉ではなく、豚ロースを使うほうが安心でしょう。
回鍋肉の味つけに一般的に使われる豆板醤は辛味があるため、子ども向けに甘口に作りたいときは使わない場合が多いようです。甜麺醤とオイスターソースをあわせたり、味噌と砂糖を使って作るというママの声がありました。
【1歳半~2歳】味噌で作る回鍋肉
1. 豚ロースの薄切り肉を一口大に切る
2. 下茹でしたキャベツを一口大に切る
3. 種とへたを取り除いたピーマンを一口大に切る
4. 味噌、砂糖、醤油、酒、片栗粉、おろししょうが、水を混ぜ合わせる
5. フライパンにサラダ油を引き、1を広げて火が通るまで焼き、一度取り出す
6. フライパンに3を入れて火が通るまで焼く
7. 6に2、4、5を加え、軽く混ぜ合わせながら強火で炒める
中華料理ならではの調味料を買わずに、自宅にある味噌や砂糖だけでもコクがありおいしい回鍋肉を作ることができるようです。酒やみりんを使う場合は、強火で加熱して必ずアルコールを飛ばしましょう。
味噌と砂糖の甘味がある味つけなので、ピーマンが苦手な子どもも食べやすいかもしれません。ビタミンCが豊富なピーマンは子どもの免疫力向上に役立つでしょう。この時期にスプーンやフォークを使えるようになる子どももいるため、食材の大きさや形はすくったり刺したりしやすいものを心がけるとよいでしょう。
大人が食べるにはやや甘口なので、料理中に取り分けて、辛みを足しているというママの声もありました。
【3歳~5歳】具沢山の彩り回鍋肉
1. 豚バラ肉を一口大に切り、片栗粉をまぶす
2. 塩ひとつまみを入れたお湯で下茹でしたキャベツを、約1cm角に切る
3. 種とへたを取り除いたピーマンとパプリカを一口大に切る
4. ネギを1cmの斜め切りにする
5. 椎茸を薄切りにする
6. オイスターソース、甜麺醤、醤油、酒、おろしにんにく、おろししょうがを混ぜ合わせる
7. フライパンにサラダ油を引き、1を広げて火が通るまで焼き、一度取り出す
8. フライパンに再度サラダ油を引き、3、4、5を入れて火が通るまで焼く
9. 8に2、6、7を加え、軽く混ぜ合わせながら強火で炒める
キャベツやピーマンの緑、パプリカの赤や黄色が彩りよく、食欲をそそる具沢山の回鍋肉です。野菜の色どりがきれいなので、見た目も楽しい一品になります。
3歳6カ月頃までには全部で20本の乳歯が生えそろい、食材をしっかり噛めるようになる子どもが多いようです。豚バラ肉やキャベツの他にも椎茸やネギなどさまざまな食材を取り入れて、食感の違いを楽しめるとよいですね。
ご飯など炭水化物とよく合いそうなレシピです。電子レンジを使って野菜を先に加熱しておくと、炒め時間を短縮できますよ。
子どもが食べやすい味つけや食感を工夫して回鍋肉を作ろう
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幼児食に回鍋肉を作っているママたちからは、子どものごはんがすすむおかずとしてや、甘味と栄養があるキャベツを活かせるおかずとして取り入れているという声がありました。
甜面醤や味噌を使って甘口の回鍋肉を作ると、肉やピーマンが苦手な子どもも食べやすいかもしれません。コクのある味わいは子どもにも大人気です。にんにくは摂りすぎると消化器官に負担がかかるので、量に気を付けましょう。
飲食店で作っている回鍋肉や、市販の合わせ調味料には、豆板醤など辛味のある調味料が使われている場合も多いでしょう。今回紹介したような子どもが食べられる味つけを考えながら、家庭でおいしい回鍋肉を作れるとよいですね。調理後は冷蔵保存も可能なので、忙しい日の献立にも活躍することでしょう。
※記事内で使用している参照内容は、2019年11月27日の記事作成時点のものです。
※今回の記事でご紹介したものは、幼児食の一例です。新しい食材・料理を取り入れる際は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
野菜嫌いの3歳の子どもにおいしく食べてほしいと思い、回鍋肉を作りました。味がしっかりしていてキャベツの甘味があるので、パクパク食べてくれました。