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めかぶは栄養価が高いといわれているため、離乳食に取り入れたいと考えているものの、そのまま与えてもよいかなどが気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回の記事では、ママたちは離乳食のめかぶをいつから取り入れたか、下ごしらえや冷凍保存の方法。アレンジレシピなど、離乳食後期の進め方とあわせてご紹介します。
離乳食のめかぶはいつから?
ママたちに、赤ちゃんにめかぶを与えた時期について聞きました。
30代ママ
30代ママ
初期や中期だと消化によくないと思い、離乳食後期に、たたきめかぶをお粥に混ぜて食べさせました。パック詰めのめかぶを使いました。
40代ママ
離乳食後期に食べさせたところ、歯ごたえがいやだったのかあまり食べませんでした。離乳食完了期にめかぶと納豆を五分粥に混ぜたら、よく食べていました。
離乳食後期や離乳食完了期に、細かく刻んだめかぶを離乳食に取り入れたママが多いようです。スーパーなどで販売されているパックのめかぶを使ったというママの声もありました。
めかぶの栄養価と注意点
離乳食の食材のひとつとしてめかぶを取り入れるとき、どのような栄養があるのか、食べさせるときの注意点を知りたいママもいるでしょう。
それぞれ詳しく見てみましょう。
めかぶの栄養価
めかぶはわかめの一部です。成長したわかめの茎の一番下にあるひだ状の部分をめかぶとして食べています。
めかぶには、アルギン酸やフコイダンが豊富に含まれています。
アルギン酸は水溶性食物繊維で、腸内環境を整える効果が期待できるといわれています。フコイダンは、抗酸化作用や免疫細胞を活性化させる効果が期待できるようです。そのほかにも、カルシウムやミネラル、ビタミンKなどが含まれています。
めかぶは、食物繊維やミネラル、ビタミンKなど離乳食に取り入れたい栄養素がたくさん含まれている食材のひとつです。
注意点
めかぶを離乳食の食材として取り入れる際、注意するポイントは2つあります。
ひとつ目は、食物アレルギーです。めかぶは、まれに食物アレルギーを発症することがあるようです。
そのため、赤ちゃんにはじめて食べさせるときは少量にして、徐々に量を増やしていきましょう。
二つ目は、下ごしらえをしてから料理することです。
めかぶの下ごしらえは、芯を取り除いてひだ状になっている部分のみ食べさせるようにします。芯の部分は歯ごたえがあり硬いので、取り除いて大人が食べるようにしましょう。
下ごしらえのポイントについては、以下で詳しくご紹介します。
離乳食後期の進め方
離乳食後期の進め方と量の目安について、厚生労働省やこども家庭庁の資料を見てみましょう。
離乳食後期はいつから?
厚生労働省の資料(※)によると、離乳食後期の目安は生後9カ月から11カ月頃とされています。1日3回、歯ぐきでつぶせるバナナ程度の固さのものを与え、食欲に応じて離乳食の量を増やしましょう。家族みんなで共に食事をする共食を通じて食の楽しい体験ができるように意識するとよいようです。
また、離乳食後期からは手づかみ食べを積極的にさせるように記載されています。食べ物を触り、固さや食感を体験することで、食べ物への関心や、自分の意志で食べようとする行動に繋がります。
離乳食後期の目安量
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離乳食後期の1回当たり量の目安は、厚生労働省の資料に下記のように記載されています。
- 穀類:全粥90g~軟飯80g
- 野菜果物:30g~40g
- 魚:15g
- 肉:15g
- 豆腐:45g
- 卵:全卵1/2個
- 乳製品:80g
献立を考えるときは、主食となる炭水化物、ビタミンやミネラルを含む野菜や果物類、魚や肉などのタンパク質源食品の3種類の栄養素を組み合わせた食事内容になるように心がけましょう。
ただし、こちらでご紹介した離乳食の目安量はあくまで離乳食後期頃の一例です。離乳食の進み具合には個人差が大きいようです。赤ちゃんの様子を見ながら進めていきましょう。
子どもの離乳食で困ったこと
厚生労働省が出している資料(※)において離乳食で困ったこととして、このような内容が挙げられています。
- 作るのが負担・大変/33.5%
- もぐもぐ、かみかみが少ない(丸のみしている)/28.9%
- 食べる量が少ない/21.8%
- 食べものの種類が偏っている/21.2%
- 食べさせるのが負担、大変/17.8%
- 食べるのをいやがる/15.9%
- 作り方がわからない/5.3%
- 開始の時期がわからない/3.5%
(回答数:1240)
回答内容を見ると、離乳食を作ることを負担に感じたり、食べ物の種類が偏っていることに悩むママが多いようです。離乳食後期になると、手づかみをして自分で食事をしたくなる赤ちゃんも多いので、食べさせるのが大変に思うこともあるかもしれません。
めかぶの下ごしらえと保管について
生めかぶの下ごしらえの方法と、保管についてご紹介します。赤ちゃんが食べやすいよう、生めかぶは下ごしらえしてから料理するようにしましょう。
下ごしらえ
- めかぶを洗う
- 包丁を使って茎とひだ状の部分に分ける
- ひだ状の部分を刻む
- 3.をざるなどに入れて流水で洗う
- 鍋にお湯を沸かして、めかぶを湯通しする
- 褐色から鮮やかな緑色になったら取り出す
- 冷水に入れて、みじん切りにする
離乳食に使うのは、ひだ状の柔らかい部分のみにしましょう。歯ごたえのある芯の部分は取り除きます。
めかぶの葉と葉の間に汚れが溜まっていることがあるようなので、流水でしっかり洗いましょう。
生めかぶは湯通しすると褐色から鮮やかな緑色に変わります。鮮度や色味を長持ちさせるためにも、湯通ししたあと冷水にさらすとよいようです。
パック詰めのめかぶを使う場合、賞味期限がわかりやすいというメリットはありますが、味付けで塩が含まれていたり、添加物が含まれている場合があるようです。購入の際には、塩分無添加など味付けされていないものを選ぶといいでしょう。
冷凍保存方法
めかぶを生のまま保存するときは、洗ってからしっかり水気を切り、保管用密封袋に入れて冷凍すると鮮度を保って保管できるようです。
下ごしらえを済ませためかぶは、タッパーなどの冷凍保存できる容器に入れてストックできます。離乳食に使う場合は、製氷皿に入れて冷凍保存すると使いやすいかもしれませんね。
冷凍保存しためかぶの賞味期限は1カ月程度だという声もありますが、離乳食に使用する場合はできるだけ早めに使い切るようにしましょう。
離乳食後期のめかぶレシピ
離乳食後期のめかぶを使ったレシピにはどのようなものがあるのでしょうか。作り方をそれぞれ見てみましょう。
めかぶの納豆和え
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- 納豆を湯通しして粘りを取り、みじん切りにする
- 下ごしらえしためかぶもみじん切りにする
- 納豆とめかぶを合える
めかぶと納豆を和えるだけの簡単なレシピです。味のついていないパックのめかぶは、味の濃さを調整できて離乳食に使うのに便利かもしれません。
めかぶと納豆はどちらもネバネバの食感で食べやすく、栄養たっぷりのメニューです。おかゆなどに乗せて食べさせているママもいるようです。この時期のごはんは五分粥や七分粥から軟飯など、赤ちゃんの好みによるかもしれません。赤ちゃんが好きな硬さのおかゆに乗せてあげると食べやすいでしょう。
納豆をそのまま食べられる赤ちゃんは、湯通ししなくてもよいでしょう。ほかのネバネバ食感のオクラや長いもなどを合わせてもおいしく食べられそうですね。
めかぶとオクラのスープ
- オクラを下茹でして食べやすい大きさに切る
- 鍋に、水、オクラ、少量の醤油を入れて沸騰させる
- 下ごしらえをして細かく切っためかぶを入れる
こちらはネバネバ食感のオクラと一緒に食べられるレシピです。
醤油のほかにも、だしや少量のめんつゆを使ってもよいですね。スープをベースに、ごはんをいれて雑炊にしたりうどんを作ることもでき、アレンジのしやすいメニューのようです。
めかぶやオクラだけでなく、にんじんなどの野菜を追加したり、卵や豆腐、白身魚を入れてもいいかもしれません。
めかぶおかゆ
- 鶏むね肉を適当な大きさに切り、茹でる
- 茹でた鶏肉を細かく刻む
- 1.のゆで汁に、下ごしらえをして細かく切っためかぶ、鶏肉、ごはんを入れて煮る
- 強火にして溶き卵を加える
- 火を止め蒸らす
ゆで汁が足りないときは水やだし汁を足しましょう。味付けをしたいときは、ゆで汁に少量の醤油や塩を加えるとよいようです。栄養バランスを考えて、にんじんや玉ねぎなどの野菜を入れてもよいかもしれません。
鶏肉の食感が苦手な場合は、豆腐や魚などのたんぱく質を入れてもいいかもしれませんね。
めかぶのねばねばうどん
- うどんを食べやすい長さに切り、茹でる
- 長いも、下ごしらえしためかぶを細かく切る
- 長いもを茹でる
- 茹でたうどんに、長いも、めかぶ、塩抜きしたシラスをかける
- めんつゆを少し加えて味付けする
めかぶや長いもの粘りで、喉ごしのよいうどんができるようです。納豆やオクラ、鰹節、鶏のささみなどを混ぜてもおいしそうですね。さまざまな食材を加えてうどんのアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。
離乳食後期にめかぶを取り入れよう
© UTS - Fotolia
今回の記事では、ママたちは離乳食のめかぶをいつから取り入れたか、下ごしらえと冷凍保存の方法やアレンジレシピについて、離乳食後期の進め方とあわせてご紹介しました。
めかぶは離乳食後期以降から赤ちゃんに与えるママが多く、和え物やスープ、おかゆ、うどんなど、さまざまな料理に取り入れられるようです。離乳食には、パックに入った味付きのめかぶよりも、生めかぶなどの味のついていないものが使いやすいでしょう。
作り方を工夫して、離乳食後期に赤ちゃんがおいしくめかぶを食べられるとよいですね。
※記事内で使用している参照内容は、2019年8月26日時点で作成し、2025年4月24日に更新した記事になります。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適切な食材・調理法を選びましょう。
初めてあげたのは離乳食完了期です。市販のパック詰めになっているめかぶを与えました。