れんこんを使った離乳食完了期のメニュー。親子で味わえる簡単レシピを紹介

れんこんを使った離乳食完了期のメニュー。親子で味わえる簡単レシピを紹介

れんこんを離乳食に取り入れたきっかけや保存方法も

2019.07.13

れんこんはいつから離乳食に使えるのでしょうか。離乳食完了期の子どもにおいしいれんこん料理を作ってあげたいけれど、れんこんを使った料理はアク抜きなどが面倒と思っている保護者もいるかもしれません。今回はれんこんの下ごしらえの方法や、親子で味わえる離乳食完了期のれんこん料理のレシピを紹介します。

離乳食完了期にれんこんを取り入れたきっかけ

どのようなきっかけで離乳食完了期にれんこんを与えたのか、離乳食にれんこんを取り入れた保護者に聞いてみました。

30代ママ
30代ママ

市販のベビーフードのきんぴらに、れんこんが入っていました。にんじんやごぼうなど他の根菜といっしょに混ざっていて、柔らかめに煮てあったので、特に嫌がることもなく食べていました。

30代ママ
30代ママ

食感を出したいときにれんこんを使っていました。シャキシャキするので、何これーと喜んでいました。

味覚が気になるようなら、ほかの食材に混ぜると食べやすいようです。食感によって調理法を工夫して、れんこん料理をつくってみてはいかがでしょうか。

離乳食完了期でれんこんを使う時のポイント

れんこん
iStock.com/daizuoxin

離乳食完了期ではれんこんをどのように調理すればよいのでしょうか?れんこんの旬についてもお伝えします。



食べやすい大きさに切る

離乳食完了期といってもまだ大人と同じ食事ではありません。子どもの様子を見ながら食材を食べやすい大きさに切ってあげましょう。れんこんも子どもが食べやすいように小さく切って調理しましょう。

食材を混ぜたり潰したりできるブレンダーは普段の料理にも活用できますが、離乳食作りでも調理時間が短縮できるので便利です。ブレンダーを使うことで食材を細かく切り刻む作業が楽になるので上手に活用してみてはいかがでしょうか。




柔らかめに調理する

離乳食完了期の食材の固さの目安は、歯ぐきでかんだりつぶせるくらいといわれています。子どもの様子をみながら固さの調整をしていきましょう。

れんこんを調理する場合は柔らかく煮て与えましょう。れんこん特有のシャキシャキとした食感に子どもも喜んで食べてくれるでしょう。




れんこんの旬の時期

れんこんにはビタミンCや食物繊維、ミネラル分が豊富に含まれているといわれています。子どもにきちんと栄養を考えて離乳食を作ってあげたいと思っている保護者も多いのではないでしょうか。


れんこんはほぼ通年出荷されていますが、れんこんは寒くなり始める11月頃から本格的な寒さを迎える2月頃が旬の食材です。

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れんこんの下ごしらえと保存方法

れんこんはアクが強い食材なので、離乳食にれんこんを使うときはきちんとアク抜きをしましょう。切り口が空気に触れることで酸化して色が変わってしまいます。切ったあとのれんこんはすぐに水にさらし、れんこんの変色を防ぎましょう。


下ごしらえをする

れんこんをよく洗いピーラーなどで皮をむいたあと、れんこんが浸る程度の水に10分ほどさらしてアクを抜きます。水1リットルに大さじ1杯程度の酢を入れた酢水でれんこんのアク抜きをすると、よりシャキシャキとした食感になるようです。


市販のれんこんの水煮を使うと、皮むきやあく抜きなどの下ごしらえが不要なので時短ができるでしょう。水煮になったホールタイプのれんこんや、薄切りタイプなどさまざまな物が販売されているので、作りたいレシピに合わせて選ぶとよいでしょう。


れんこんの保存方法

れんこんをおいしく長持ちさせる保存方法をお伝えします。れんこんを丸ごと一本そのまま保存したいのであれば、新聞紙などにれんこんを包みビニール袋に入れて冷蔵庫で冷蔵保存しましょう。


一度カットしたれんこんを保存する場合には変色を防ぐために切り口をラップで包み、皮をむいたれんこんの場合には黒ずみを防ぐため、水を入れた容器に浸して保存しましょう。


また、れんこんは冷凍保存も可能です。小分けにして冷凍保存しておくと、必要な分だけ解凍して使えて便利です。

離乳食完了期の簡単れんこんレシピを紹介

れんこんきんぴら
iStock.com/hungryworks

離乳食完了期は食べられる食材も増えるため、いろいろな食材を使って子どもがひとり食べができるような料理を作るとよいでしょう。味つけを工夫すると大人もいっしょに楽しめます。



れんこんおやき

  1. 柔らかく煮たれんこんを細かく切る
  2. 豆腐を入れて手でこね混ぜ
  3. 形を作り弱火で両面を焼く

完了期ではれんこんの歯ごたえのある食感を活かしておやきを作ると、手づかみでも食べられるので子どもが喜んで食べてくれるかもしれません。

豆腐の代わりにはんぺんを入れたり挽肉を混ぜたり、アレンジしてみましょう。



れんこんチップス

  1. れんこんを薄くスライスする
  2. 油であげる
  3. 塩を振りかける

スライサーを使うと、薄くスライスできてよりシャキシャキに揚がります。フライパンで揚げる場合は油の量に注意し、小さじ3程度で十分です。冷凍保存も可能で、電子レンジで温めれば手軽におやつとして楽しめます。

味つけの塩は控えめにして、青のりを振りかけると風味が増して味がしっかりします。そのまま食べることでアレルギーなどが心配な方は、れんこんもちやれんこんバーグなどほかの具材とあわせたレシを試してかられんこんチップスに移行してもよいでしょう。


れんこんきんぴら

  1. にんじん、大根を細長く切る
  2. れんこんを薄切りにする
  3. 材料をごま油で炒め、だし汁で野菜に火が通るまで煮る
  4. みりんや醤油を加えて炒める

ごぼうのささがきなど、好みでほかの食材を加えてもおいしくなりそうですね。鶏ひき肉や豚ひき肉を加えれば、れんこんバーグや肉団子風のアレンジも楽しめ、手づかみレシピにも活用できます。

片栗粉でとろみをつけると、スープ仕立てにもなり、しらすを加えることでカルシウム補給にもなるでしょう。また、小さじ1程度のだしを加えるとより深い味わいになります。

れんこんもち

  1. すりおろしたれんこんに片栗粉を加えてよく混ぜる
  2. 小さな団子状に丸める
  3. フライパンに油を熱し、両面をこんがりと焼く
  4. 好みで醤油やきな粉をつける

れんこんもちは、手づかみレシピとして最適です。柔らかい食感と程よい歯ごたえが、子どもの食べる意欲を高めます。アレルギーが心配な場合は、きな粉の代わりに青のりを使用しても美味しくなります。

冷凍保存も可能なので、作り置きしておくと便利です。電子レンジで温めれば、忙しい時でも簡単に提供できるのがうれしいですね。

れんこんバーグ

  1. みじん切りにしたれんこんと鶏ひき肉または豚ひき肉をよく混ぜる
  2. 小判型に形を整え、フライパンで両面をこんがりと焼く
  3. 電子レンジで加熱して中まで火を通す
  4. 好みでしらすや青のりをトッピングする

れんこんバーグは、栄養バランスに優れた手づかみレシピです。れんこんの食感と肉の旨味が合わさり、大人も一緒に楽しめます。

油の量は控えめにし、フライパンで焼いた後に電子レンジで加熱することで、余分な油を使わずに調理できます。しらすや青のりをトッピングすることで、風味と栄養価がアップします。冷凍保存も可能なので、まとめて作っておくと便利です。


れんこんのとろみスープ

  1. れんこんをすりおろし、だし汁で煮る
  2. 塩、小さじ1の醤油で味を調える
  3. 片栗粉でとろみをつける
  4. 仕上げに青のりを散らす

れんこんのとろみスープは、れんこん特有の風味を活かしつつ、飲みやすい仕上がりになります。だしの量を調整することで、スープの濃さを変えられます。

とろみをつけることで、スプーンですくいやすくなり、自分で食べる練習にも適しています。青のりを加えることで、彩りと栄養価がアップします。寒い季節には温かく、暑い季節には冷やして提供するのもおすすめです。

アレルギーが心配な場合は、だしの種類を変更するなどの工夫ができます。


れんこんの肉団子

  1. れんこんをすりおろし、ボウルに入れる。
  2. すりおろしたれんこんに鶏ひき肉、豚ひき肉、しらす、片栗粉を加えてよく混ぜる。
  3. 手に油をつけて、混ぜた材料を一口大の団子状に丸める。
  4. フライパンに少量の油を引き、団子を中火で焼く。表面がこんがりと色づいたら、だし汁を加えて煮る。
  5. 団子に火が通ったら味を調える、

れんこんの肉団子は、れんこんの風味を活かしつつ、手づかみレシピとしても最適です。とろみがあり、子どもでも食べやすく家族みんなで楽しめる一品です。鶏ひき肉、豚ひき肉はどちらかのみでも作れます。

また、好みで青のりを散らしても風味豊かになりそうです。最後の味つけをせずにスープに入れるなどのアレンジもできます。


離乳食完了期にれんこんで食べる意欲を育てよう

離乳食を食べる赤ちゃん
© ucchie79 - Fotolia

れんこんをいつから離乳食に与えてよいか悩む保護者もいるようですが、離乳食後期から徐々にレシピに加えているという声が多くありました。市販のれんこん水煮やブレンダーを使えば面倒なアク抜きやすりおろしなどの行程が時短になるので、上手に活用してみてはいかがでしょうか。

今回紹介した離乳食レシピはひとり食べがしやすく、豆腐や野菜など混ぜ合わせる食材を工夫することでいろいろな味覚が楽しめます。離乳食完了期にれんこんを使ったレシピを取り入れてみてはいかがでしょうか。

また、れんこんには独特の風味があるため、最初は少量から始めて徐々に量を増やしていくことをおすすめします。れんこんの食感や風味に慣れてきたら、肉団子に混ぜ込んだり、スープの具材として使ったりと、さまざまなアレンジを楽しんでみてください。


※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

※記事内で使用している参照内容は、2019年7月12日時点で作成、2024年8月2日に更新した記事になります。

2019.07.13

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