1歳の離乳食の量は?12カ月頃の赤ちゃんにママができること

1歳の離乳食の量は?12カ月頃の赤ちゃんにママができること

2018.05.26

1歳という節目を迎えた赤ちゃんの離乳食をどのように進めたらいいのか悩むママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、生後12カ月頃の離乳食について、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」をもとに詳しくご紹介します。

1歳0カ月(12カ月)目の赤ちゃんの離乳食

1歳を迎えた生後12カ月頃の赤ちゃんは、離乳食でどういう時期にあたるのでしょうか。


離乳食完了期、パクパク期ともいう

1歳(12カ月)の離乳食
iStock.com/AlenaPaulus

1日3回しっかり食べられるようになる子どももいる1歳頃は、離乳食完了期に入っていきます。パクパク期とも言われ、形のある食べ物でもかみつぶせるようになるようです。栄養のほとんどを母乳やミルク以外で取れるように進めていきましょう。


一口量を覚えていく

1歳頃子どもは、食べ物を詰め込みすぎて口から出したり、食べこぼしたりしがちかもしれません。そのような経験を通して、一口分の量や一口サイズの感覚を養っていくそうです。


道具を使った動き

1歳頃は、手づかみ食べが上手になってくる時期だといわれています。目で見て手でつかみ口に運んで食べる、という一連の動きができるようになると、道具を使って食べるという動きも覚えていくようです。

1歳(12カ月)の離乳食の食材は

12カ月の離乳食に使う食材にはどのようなものがあるのでしょうか。


12カ月頃は、お粥ではなくご飯を柔らかくした軟飯を食べられる子どもも出てきます。米やパンなどの穀類やいも類は、95%以上のママが与えている食材のようです。


野菜・果物

野菜や果物は、全般的にさまざまな種類の食材が使われています。繊維が多い食材も食べられるようになってくる子どももいるので、様子を見ながら取り入れましょう。


お肉

お肉は、鶏肉を使う人が多く見られます。厚生労働省のデータによると、鶏肉は85%の人が与えています。また、豚肉を与える人も増えており、離乳食後期では47.6%の人が、離乳食完了期には、75.3%の人が与えています。


1歳(12カ月)の離乳食で気をつける点

離乳食完了期には多くの食材をあげることができますが、気をつけたいのがアレルギーの問題です。アレルギーが出やすい食材には、発症数が多いものや、健康被害報告が上がっているものがあります。詳しくは厚生労働省のページに記載があるので目を通しておくとよいかもしれません。

出典:「Ⅱ離乳編」/厚生労働省

1歳(12カ月)の離乳食の目安量

離乳食の量
iStock.com/kizilkayaphotos

一回あたりの離乳食の量に迷うママもいるようです。1歳の離乳食完了期の目安量を知っておきましょう。


穀類

ご飯を柔らかくした軟飯は90gから、普通に炊いたご飯なら80g程度が目安です。おかゆを卒業すると、おにぎりにしやすくなるので、手づかみ食べを進めてみるのもよいでしょう。


野菜や果物

野菜や果物の一回あたりの目安量は、40g~50gです。歯ぐきで噛める固さにして、手づかみできる形状にしてあげるとよいでしょう。


魚や肉、乳製品など

魚は、15~20g、肉は、15~20g、豆腐なら50~55g、卵は全卵で1/2~2/3個、乳製品は100gです。赤ちゃんの様子を見ながら、食べる量を調整していくとよいかもしれません。

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1歳(12カ月)の離乳食の食べさせ方

12カ月の離乳食完了期は、食べる楽しさを体験させてあげたいですね。食べさせ方のポイントについて調べてみました。


食事のリズムを整える

離乳食完了期には、1日3回食べるというリズムを中心に、食事以外の生活リズムを整えることも大切です。食事の時間にお腹がすくよう、しっかり遊ぶのも良いでしょう。


食べる楽しみを伝える

離乳食完了期は、手づかみで食べる経験や、さまざまな食材の味、舌ざわりを体験させてあげたい時期でもあります。家族と一緒に食卓を囲み、自分で食べる楽しみを伝えましょう。

ママが支援してあげられること

1歳(12カ月)の離乳食完了期の赤ちゃんに、ママはどのような支援をしてあげられるのでしょうか。


手づかみ食べの経験

1歳の離乳食
iStock.com/kohei_hara

1歳頃は、自分でやりたいという欲求が増えてくる頃といわれています。自分の手で食べる手づかみ食べを十分にさせてあげることは、いずれスプーンやフォークなどの食器を使って食事ができることにつながるそうです。手づかみ食べの経験をできるだけたくさんさせてあげたいですね。


歯ぐきでかみつぶせる固さ

離乳食完了期の調理は、歯ぐきでかみつぶせる肉団子くらいの固さが目安と言われています。赤ちゃんの反応をみながら進めていきましょう。

1歳(12カ月)の手づかみ食べのポイント

離乳食完了期は、つかみ食べの経験をしっかりさせてあげるため、手づかみ食べしやすいように工夫しましょう。


手づかみができる食事

おにぎりやパン、スティック状にした野菜など、手でつかみやすい形にしてみましょう。大きさや切り方を工夫するとより手づかみしやすいようです。


汚れてもいい環境に

手づかみ食べをさせるとあとの掃除がちょっと大変だと思うママもいるかもしれません。エプロンをつけて、服が汚れないように準備しましょう。テーブルの下に新聞紙などを敷くと、後片付けが簡単になります。


食べる意欲を尊重する

赤ちゃんが食べるペースを乱さず、自分で食べるという意欲を尊重して見守ってあげましょう。こぼしたり食べ散らかしたりすることもありますが、自分でやりたい、自分でできたという意欲を満たしてあげることも大切なようです。

1歳児の成長を見守ろう

1歳児の離乳食
ucchie79/Shutterstock.com

生後12カ月になると、離乳食を食べる量が増え、食べられる食材が増えてくる子どももいます。1歳頃は、食べる様子や成長を見守りつつ、自分で食べてみたいという意欲を大切にしたい時期です。つかみ食べで汚したり、食べこぼしたり、ママも大変になるかもしれませんが、優しい気持ちで付き合ってあげましょう。


※記事内で使用している参照内容は、2018年5月24日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.05.26

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