子どもの出産までにかかる費用はいくら?必要な費用と支給されるもの

子どもの出産までにかかる費用はいくら?必要な費用と支給されるもの

2017.11.20

子どもの出産までにさまざまな費用が必要な一方、出産時には、もらえるお金があるのをご存じでしょうか。また、どのような費用がいくら必要なのかを事前に知っておくことで、出産準備における選択肢も広がります。今回は妊娠を知ってから、子どもの出産までの必要な費用ともらえるお金について、具体的な金額をあげてご紹介します。

妊娠中に必要なお金

妊婦検診にかかる費用

母子健康手帳が交付されるまでは費用の補助がなく、妊娠は健康保険の適用外であるため、病院や検査内容にもよりますが、初診で5~6,000円程度かかります。2回目以降は、保険診療であれば1,000円~2,000円程度と言われています。

なお、母子健康手帳が交付されるのは、赤ちゃんの心拍が確認できる妊娠6~10週頃が多いため、それまでは通院ごとに、費用が毎回かかるようです。

母子健康手帳交付後は、体調にもよりますが、臨月までは月1回、臨月からは週1回の検診が行われ、その検診代は1回でおよそ5,000円程度です。

しかし、現在は国の検診費用の無料化の方針を受け、各自治体が14回程度の検診の補助券を配布しており、検診費用は無料となるようです。

その他にも、妊娠中期や後期の必要に応じた検査の補助券がついている場合があります。ただし、補助券の限度額を超えた場合は自己負担となる場合が考えられます。

また、検診にかかる費用が無料なのであって、保険の適用となる薬などが処方された場合は、自己負担する必要があるので、ご自身で確認をしながら検診をしましょう。


母親学級や両親学級にかかる費用

母親学級や両親学級とは、自治体が行っている、これからママパパになる人を対象に、助産師や看護師が沐浴方法や、オムツの交換など、赤ちゃんのお世話に関する知識を講習してくれるものを言います。

基本的には、自治体での開催や、出産を行う病院などで行われていて、ほとんどの場合は無料のようですが、興味のある方は一度確認をしてみてください。


マタニティウェアにかかる費用

マタニティウェアやグッズで必要最低限と思われる品を以下にピックアップしてみました。

マタニティウェアにかかる費用は、選ぶ品や品数によって変わってきますが、自分の好みや新品にこだわる場合は、平均で約2~3万円程度。

お下がりやリサイクルショップなどでそろえる人もいるようです。

・マタニティウェア
・マタニティブラジャー 
・妊婦用ショーツ
・産褥パッド
・母乳パッド


ベビー用品代

ベビー用品
Africa Studio/Shutterstock.com

ベビー用品は、以下のさまざまな種類の準備が必要です。

リサイクルショップで購入する場合を除き、新品購入すると平均で10~15万円程度かかります。

高価なチャイルドシートなどは警察署で無料貸し出しを行っている場合があります。自分の住まいの近くの警察署のホームページをチェックすると良いでしょう。

おしりふきやオムツは、今後も継続的に必要な物品なので、子どもを出産する前に、買いだめしておくのもスマートな節約方法の一つかもしれませんね。


・洋服類
肌着、服、靴下、帽子、よだれかけ

・布団関係
ベビーベッド、布団やカバー類

・オムツ関係
オムツ、おしりふき

・哺乳瓶関係
哺乳瓶、粉ミルク、哺乳瓶消毒セット

・沐浴関係
ベビーバス、沐浴用せっけん、湯温計、ガーゼ、爪切り、入浴後の保湿剤、綿棒

・外出関係
だっこひも、ベビーカー、チャイルドシート


妊娠中に必要なお金の平均値

妊娠中に必要なお金はいくらくらいなのでしょうか。

母子健康手帳交付前の初診費用、2回目以降の検診費用、マタニティウェア代、ベビー用品を合わせて平均で約14万円程度かかると言われています。

なお、検診の病院には徒歩でなく、公共交通機関などで行く場合は、さらに乗車賃が上乗せされます。

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妊娠から出産までの必要なお金

分娩方法や病院によっても違いがある

出産育児一時金:42万円個人病院と総合病院とでは、子どもの出産費用が異なるようです。

一般的に総合病院での出産だと42万円程度、個人病院だと46万程度と言われています。

病室は個室か大部屋かで費用も変わり、病院にもよりますが、個室を選ぶと1泊につき、5,000~10,000円アップする場合が多いようです。

また、無痛分娩や帝王切開など分娩方法が異なると出産費用が異なり、無痛分娩は通常分娩より約5万円程度アップし、帝王切開になると、必要経費を全て合わせて60万円程度かかるケースがあるので注意しましょう。


出産育児一時金を活用しよう

出産育児一時金とは、被保険者の場合、妊娠4カ月以上の出産であれば、42万円が支給される制度です。

なお、産科医療保障制度に未加入の医療機関で出産した場合は、一時金は39万円支給されるようです。

支出(概算)
・母子健康手帳交付までの妊娠中の検診費用:約2万円

・出産費用:約42万円
(大部屋、普通分娩)

・マタニティウェア費用:約2万円
(新品購入で最安値)

・ベビー用品費用:約10万円
(新品購入で最安値)

収入
約56万円-42万円=約14万円
(支出)-(収入)

事前の子どもの出産準備をして、安心して出産をむかえよう

赤ちゃんとママの手
kai keisuke/Shutterstock.com

今回は妊娠から出産までに必要な費用についていくらかかるのかをご紹介しました。

出産育児一時金はもらえますが、一時金以上に、費用がかかる方が多いようです。

お金の準備も必要ですが、子ども用品やママの準備も欠かせません。

人生の一大イベントのである出産にむけて、あわてないよう、事前にしっかり準備を行いたいものですね。

2017.11.20

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