幼児と体育館での室内遊び。年齢別のおすすめの運動遊び14選を紹介

幼児と体育館での室内遊び。年齢別のおすすめの運動遊び14選を紹介

2017.11.24

雨の日や真冬など公園で遊べない日には、家族や友だちと体育館などで体を動かす運動遊びができたらいいですよね。今回の記事では、幼児が親子や友だち同士で楽しめて、思いきり体を動かせる体育館でできるおすすめの室内スポーツをについて年齢別14選をご紹介します。ママやパパの運動不足解消、体力づくりにもおすすめです。

【年齢別】室内スポーツでできること・取り入れたいこと

年齢別に運動遊びのなかでできること・取り入れたいことについて、厚生労働省の資料をもとにママたちの体験談も交えてご紹介します。それぞれの年齢で取り組める具体的な運動遊びもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

2歳児向けの運動遊び

2歳になると、いわゆる「イヤイヤ期」になり「自分でやりたい」という気持ちが強くなる時期です。両足でジャンプができるようになったり、運動の幅も広がります。この時期には、室内で身体を動かすことの楽しみを知ることができるゲームや、簡単なルールのあるゲーム性のある運動遊びがおすすめです。

20代ママ
20代ママ

保育園の体育館で遊ぶ機会がありました。2歳になってからごっこ遊びをしたがるようになったので、親子で電車ごっこをして楽しみました。

以下で、2歳の子どもが取り組める室内の運動遊びをご紹介します。


しっぽとり

走る子ども
© kai – Fotolia

なわとびやヒモをしっぽのようにズボンにはさみ、取り合うゲームです。あらかじめ逃げても良い範囲を決めておき、その範囲内で自分のしっぽを取られないよう逃げながら相手のしっぽを狙います。しっぽを取られた人は、場外へ。制限時間内に一番多くしっぽを取った人の勝ちです。

幼児がしっぽをズボンの中に入れ込みすぎないよう、大人がはさんであげてもよいですね。


ダンボールで電車ごっこ

ダンボールの上下をくりぬき、それをいくつかヒモで連結させます。そこに入って、体育館内を歩き回る遊びです。単純な遊びですが、幼児には人気です。車掌や運転手になりきって、動き回りましょう。持ち手を付けてあげれば、2歳児でも充分に楽しめます。

ひとりずつ名前を呼んで乗り込んだり、駅を作ってみたり、さまざまなアイデアで楽しめる遊びです。線路や踏切を作って、交通ルールを学びながら遊ぶのも良いですね。

3歳児向けの運動遊び

3歳頃には友だちの名前を言える子どももいて、子ども同士で話したり一緒に遊ぶことが増えてくる時期です。そのため、この時期には自分と他者がいるということを意識できるようなゲームがおすすめです。つまり、簡単なルールがある運動遊びがいいでしょう。

30代ママ
30代ママ

雨が続いて公園であそべないときに、友だち親子と一緒に近くの体育館に遊びに行きました。簡単なルールを取り入れた鬼ごっこをしてとても楽しんでいました。ルールを守って遊ぶことの楽しさも学べた気がします。

以下で、3歳の子どもが取り組める室内の運動遊びをご紹介します。


お尻歩きで鬼ごっこ

お尻歩きとは、座った状態のままお尻を動かして前や後ろに進む動作。エクササイズに用いられることもあるほど、想像以上にハードな運動のため、親子での体力づくりにつながるかもしれません。この動きを遊びに取り入れて、みんなで鬼ごっこをしてみましょう。

小さい赤ちゃんがいっしょにいる場合は、ママのひざに乗せてお尻歩きをするのもおすすめです。ママのひざから伝わる振動で、小さな赤ちゃんもいっしょに楽しめます。


ころがしドッジボール

ボールを投げずにドッジボールをするのが、ころがしドッジボール。通常のドッジと違うところは、ボールを投げないことと、内野はボールに触らないこと、内野と外野の勝負になることです。ボールを投げて当てるわけではないので、親子で一緒に楽しめます。

外野がボールを転がし、内野に当てていきます。内野は、ひたすら逃げに徹するのみ。制限時間終了まで内野に人が残っていたら内野が勝ち、時間内に内野が全滅したら外野の勝ちです。

そのため普通のドッジのようにボールを当てられた内野が、外野に加わることはしません。なかなか全滅しないときは、内野と外野を交代してみましょう。同じ時間で、より多くの内野が残っていたチームの勝ちです。


フルーツバスケット

まずひとりが鬼になり、鬼役以外はみんなで円になって座りましょう。座った人それぞれに果物の名前を割り当てておき、鬼がその中から好きな果物の名前を呼びます。

鬼に呼ばれた果物の名前が付いている人は、座っている場所を交換するのがルール。その隙に、鬼も開いた場所に座ります。そのとき座れなかった人が、次の鬼役です。鬼がフルーツバスケットと言ったときは、全員が今座っている場所を交換しなければなりません。


じゃんけん列車

歌をうたいながら動き回り、歌が終わったとき近くにいる人とじゃんけんをします。負けた人は勝った人の後ろに回り、肩に手を置いて電車のように連結するという、幼児に人気の遊びです。これを、1つの列になるまで繰り返して、最後に一番先頭にいた人が優勝です。

4歳児向けの室内遊び

4歳頃には簡単なゲームをすることができるようになり、社会性やルールへの理解がより深まります。子ども同士でお互いの気持ちを伝えることもできるようになる一方、伝え方などによって友だちとぶつかることもある時期といえます。

この時期には、友だちと意見交換をしたり、協力しながらできるゲームがおすすめです。

40代ママ
40代ママ

降園後に公園で遊ぶことが多いので、ほかのママたちとスケジュールを組んで体育館に遊びに行きました。チーム制のドッジボールでとても盛り上がりました。

以下で、4歳の子どもが取り組める室内の運動遊びをご紹介します。


命令ジャンプ

リーダーをひとり決めて、他の人はリーダーを囲むように手をつないで円形になります。リーダーが前と言ったら、みんなは手をつないだまま前にジャンプ。右と言ったら、右にジャンプします。

だんだんスピードを早めたり、右・右・左といくつか連続で動かす指示を出すなどのゲーム性を追加すると難易度も上がり盛り上がるかもしれません。


片足相撲

腕を組んで片足でケンケンしながら、肩や体を使って相手と押し合う遊びです。先に転んだほうが負け。体育館にある道具を使えるなら、土俵のように範囲を決めて土俵から出たときも負けといったルールを追加してみましょう。

より安全に遊ぶには、手を使って相手を押したり、足で蹴ったりするのはルール違反とするのがよいかもしれません。 また、壁から離れたところで行ったり下にマットを敷いたりするなど、事前に安全な環境を整えておきましょう。サッカーの練習に取り入れられることもある運動遊びです。


忍者ごっこ

体育館のどこかに隠された巻物を探したり、敵から隠れながらゴールを目指したりと、体と想像力を使う遊びです。的をめがけて手裏剣を投げるコーナーや、新聞でつくったチャンバラで大人と戦闘ごっこをする場所、あらかじめ教えておいた忍者の呪文を唱えると開く扉などを作り、クリアできたら次に進んでいきます。

全身黒い服で忍者になりきって、思いっきり楽しみましょう。

事前に準備が必要なため、家族やママ友などとさまざまなアイデアを出し合うのも面白いかもしれません。

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5歳児向けの運動遊び

5歳頃になると自分の身の回りのことができるようになったり、数字や言語への理解が進む時期です。単語の定義づけができるようになり、友だちとさまざまなコミュニケーションがとれるようになるでしょう。この時期には子ども同士で話し合って問題解決をすることができるようになるため、子どもたちでルールを決めることのできるゲームがいいかもしれません。

30代ママ
30代ママ

保育園のクラスの友だちと体育館で遊んだときにけいどろをしました。どこをろうやにするか、つかまった仲間を助け出す方法などのルールを子どもたちに決めてもらいました。

以下で、5歳の子どもが取り組める室内の運動遊びをご紹介します。


色鬼

色鬼は鬼ごっこのひとつです。鬼がいった色を触っていれば、鬼にタッチされないというルールがあります。色の名前を知っていなければできない鬼ごっこなので、言語の発達が進んでいる5歳の子どもだと、スムーズに取り組むことができるでしょう。鬼ごっこなので、参加人数が多くても楽しく取り組むことができます。


宝探しゲーム

宝探しゲームは、おもちゃやカードなどをいろいろなところに隠して子どもたちに探してもらうゲームです。宝探しゲームは3歳頃から遊ぶことができますが、5歳の子どもの場合はチーム制にする、宝物の場所のヒントを暗号で伝えるなどルールを設けることができるでしょう。

6歳児向けの運動遊び

6歳はいよいよ小学校入学を控えた時期で、5歳のころよりもさらに子ども同士で話し合って、さまざま問題を解決しようとする姿勢が見られます。この時期には、親は子どもに誘われない限り、子どもたちがやっていることを見守るようにしましょう。文字がかけるようになっていたり、言語の理解も進んでいるため、伝言ゲームなど言語に関するゲームや友だちと一緒にできる競技性のあるゲームなどがおすすめです。

40代ママ
40代ママ

小学校入学前に、友だちと体育館で思いっきり遊ぶ機会がありました。鬼ごっこやマット遊びも盛り上がりましたが、試しにやってみた伝言ゲームがとても楽しそうでした。

以下で、6歳の子どもが取り組める室内の運動遊びをご紹介します。


ジェスチャーゲーム

大人がお題を出して、そのお題を言葉ではなくジェスチャーで次の人に伝えていくゲームです。最後の人がどんなお題だったかを答えます。参加人数が多い方が、なかなか最後まで伝わらず盛り上がるかもしれません。ただ、参加人数が少ない場合でも、お題の内容によって親子で楽しむことができるでしょう。6歳の子どもは言語の発達がとても進んでいますが、ジェスチャーゲームはその言語を身体でいかに表現できるかのゲームです。


大縄跳び

大縄跳びは5歳頃からチャレンジすることができますが、6歳の子どもが大縄跳びをする場合、さまざまな跳び方、ルール決めをして競技性のある運動遊びを行うことができるでしょう。

大縄を準備することが難しい場合は、通常の縄跳びを何本かつなげることで大縄跳びとして遊べるようです。大人は大縄を回してあげるようにして、子どもたちにアイデアを出してもらってどのような遊び方にするのか話し合うのも楽しいかもしれません。

なお、大縄跳びをするときはフード付きの服などは引っ掛かりやすいようなので、服装に注意して遊びましょう。


フリスビーを使ったドッジボール

6歳になると、さまざまな道具を使って遊ぶことができるようになります。ボールを使ったドッジボールだと当たったときに痛い思いをするかもしれないので、柔らかい素材のフリスビーを使ったドッジボールがおすすめです。このときも子どもたちのアイデアでルールを決めるといいかもしれません。ママたちに聞くと、途中からフリスビーを2枚にしたらとても盛り上がったという声がありました。

出典:「子ども家庭総合評価票」/厚生労働省

年齢にかかわらず安全対策を行う

体育館では足元が滑りやすいなど、外遊びとは違った危険があるようです。親子ともに動きやすい服装にして、体育館で使用できる靴を事前に確認しておきましょう。

また、壁や設置されている器具にぶつかってケガをしないよう、スペースを広く活用しましょう。

安全対策をして親子で室内遊びを楽しもう

室内で遊ぶ子ども
GOLFX/Shutterstock.com

今回の記事では、幼児が親子や友だち同士で楽しめて、思いきり体を動かせる体育館でできるおすすめの室内スポーツ年齢別14選をご紹介しました。

普段、外でしているような体を動かす運動遊びを、室内でも楽しんでみませんか。ママやパパの運動不足解消、体力づくりにもつながるかもしれません。走って良い範囲を決めたり、ボールは投げずに転がす、マットを敷くなど少し工夫すれば楽しめます。参加人数が少なくても多くても楽しめる運動遊びはたくさんあります。

ただし、室内遊びには外遊びと違った危険があるようです。幼児が室内遊びをするときは、動きやすい服装で滑らないよう裸足ですごすなどケガをしないように気をつけながら楽しみましょう。

2017.11.24

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