子どものスキーは何歳から?初心者の子どもが楽しめるターンの教え方や工夫

子どものスキーは何歳から?初心者の子どもが楽しめるターンの教え方や工夫

冬のスポーツといえば、スキーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。「子どもの初めてのスキーは何歳から?」「教え方やストックの有無は?」など、知りたいこともあるかもしれません。スキー歴22年の筆者の経験やスキースクールの体験も交え、初心者の子どもが楽しめるターンの教え方や工夫を紹介します。

スキー場へ行く前に

スキーは何歳から?

ママたちに、子どもが何歳からスキーを始めたのかを聞いてみました。

「親自身が幼稚園のときに始めたので、息子も4歳でスキーを始めました。予想以上に早く滑れるようになり、驚きました」

「スキースクールの対象年齢になった5歳でスキーデビューしました」

筆者の娘が4歳で参加したスキーレッスンには、3歳の子もいました。

しっかりと歩け、指示がある程度理解できるようになると挑戦しやすいかもしれません。


道具を揃えよう

スキーに必要な道具は、スキー板、ストック、ウェア、手袋、ブーツ、ゴーグルのようです。寒さ対策に、ニット帽やセーターを着用するとよいかもしれません。スキー用ヘルメットがあるとより安全でしょう。

道具はスポーツ店などで購入するほか、スキー場でレンタルできる物もあるようです。


スキー場の選び方

子連れでスキーに行く場合、キッズパークやキッズエリア、キッズスクールのあるスキー場がおすすめと言えそうです。

筆者は子どもの頃、スノーボーダーと衝突した経験があります。スキーヤーだけで滑るのと、スキーヤーとスノーボーダーがいっしょに滑るのでは滑走の軌道が異なり、衝突しそうになる場面が多く見られたので、心配なうちはスキーヤー専用のスキー場を利用するのもよいかもしれません。

スキー初心者の子どもへの教え方

スキーブーツや板に慣れる

スキー道具
CK Ma/Shutterstock.com

スキーが初めての子どもはまずスキーブーツに慣れるため、スキー板を履く前に雪遊びをして雪上を歩いたり、駆けたり、ジャンプしたりするとよいでしょう。

娘がスキースクールでレッスンを受けたときは、雪遊びの後に片足だけスキー板を履いて歩き、スキー板に慣れることから始まりました。


ストックを持たずに始めてみる

初めてのスキーでは、ストックを持っていると転倒した際のケガに繋がるかもしれません。初心者の子どもはストックを持たずに始めるとよいでしょう。

ストックを持たない練習方法として、膝に両手を当てて前傾姿勢で滑ることや、「前ならえ」をして前方を見て滑ることはいかがでしょう。

筆者の娘も、初めはストックを持たずに練習しました。滑ることに慣れてきてストックを持って練習し始めたときは、持ち手ではなくストックの半分ほどの位置を掴ませると持ちやすいようでした。


ハの字を覚えるために

スキー初心者は「ハの字」に足を開くとよいようですが、小さな子どもは「ハの字」を頭に思い描けないかもしれません。

筆者が娘に教えるときは「三角のお山にするよ!」と声を掛けたり、左右のスキー板の先端にキャラクターのシールを貼って「(キャラクター同士を)ごっつんこしよう!」と声を掛けたりしました。

他にも、スキー板の先端に取り付けるとハの字の状態で固定ができる補助具を利用していた子もいました。


スキースクールでレッスンを受ける

教え方に自信がないパパやママは、スクールを利用するのもよいかもしれません。キッズレッスンやファミリーレッスン、マンツーマンレッスンがあるようです。

筆者の娘がレッスンを受けたスキースクールには幼稚園教諭の資格を持った講師がおり、スキー場のマスコットキャラクターが登場するなど、子どもの興味とやる気を引き出すプログラムになっていました。

スクールの対象年齢や料金は、スキー場によって異なるようです。

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ターンの教え方

スキーが初めての子どもにターンを教えるとき、遊びの要素を加えると楽しく練習ができるかもしれません。筆者が娘とゲーム感覚で行ったターン練習を、3つ紹介します。


タッチゲーム

目印になるものを用意しましょう。キッズスクールのレッスンでは、ベルのついたコーンやフラッグを利用していました。

筆者が娘に教えるときはパパやママが立ったり、鈴を付けたストックを雪に立てたりしています。スタート地点から目印に向かって真っ直ぐ滑り、目印に「タッチ!」すると1ポイント獲得です。

スキー板で滑ることが難しいときやスキーに飽きてしまったときは、スキー板を脱いで走ってタッチすると楽しいようです。


バランスゲーム

まずは平地でターンの姿勢を覚えます。足を肩幅に開いて立ち、両膝に手を添え腰を落とした状態でスタートします。

親が右と言ったら子どもは右手で右足首を掴み「1、2、3、4、5!」とカウントしている間、姿勢を維持します。膝の外側から足首を掴むことがポイントです。左側も同じように行います。

何回成功したら1ポイント獲得になるかは、子どもの集中力に応じて決めるとよさそうです。片方の足が浮いてしまったり倒れてしまったらアウトにすると、スリルを感じて面白いようでした。

「右と左」が言葉で伝わらないときは、親が向かい合って鏡のように動くと楽しく遊べました。


ターンゲーム

平地でターンの姿勢が保てるようになったら、ごく緩斜面でターンの練習をしてみましょう。

ハの字で膝に手を当て滑り始めたら、バランスゲームと同じように片足を掴みながらターンをします。親がシューレン(逆ハの字)で子どもと向き合い誘導してあげると細かい指示ができ、スピードの出過ぎを防ぐこともできました。左ターン、右ターンと行い、ターンの回数を少しずつ増やしていくとよいでしょう。

斜面下にたどり着いたらゴールで、ターンができた回数分のポイント獲得です。

成功体験の積み重ねで楽しいスキーに

画像

初心者の子どもが楽しくスキーを続けられるように、教え方を工夫して小さな成功体験をたくさん経験させてあげるとよいかもしれません。

何歳からでも、初めてスキーに挑戦する子どもをパパやママが上手にサポートして、親子でウィンタースポーツを楽しめるとよいですね。

2017.10.21

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