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2017年05月14日

室内でもできる。跳び箱の簡単練習法を、週末の遊びに取り入れよう

跳び箱が苦手な子どもをフォローする方法はあるのか…と悩むパパやママもいるのではないでしょうか?今回は、跳び箱が飛べない理由や練習方法、跳ぶための補助運動をご紹介します。

跳び箱が跳べない理由

筆者は、出産前までは小・中学校で教師として働いていて、専門は保健体育でした。

私たちが子どもの頃と現代とでは、子どもを取り巻く環境が大きく変わってきました。

環境の変化に伴って、子ども達の「遊び」もまた変化してきました。子ども達は遊びの中で様々な運動経験を積んだり、基礎的な感覚を身につけることが望ましいとされています。しかし、

「遊ぶ場所が少なくなってしまったり」

「あれは危ないこれも危ないと運動の制限がかかってしまったり」

……と、自由に遊べる環境ではないという現状です。

跳び箱が苦手な子の共通点

小学生の跳び箱運動を見てみると、苦手な子にはいくつかの共通点があります。それらを挙げてみましょう。

1.強く踏み切れないこと。

2.跳び箱の手前に手を着いてしまうこと。

3.跳んでいるときに、頭の位置が着いた手より後ろにあること。

4.自分の体を手で支えられないこと。

5.リズム感がないこと。

跳び箱運動の動きや感覚は、現代っ子の遊びの中ではなかなか培うことができません。

自分の体を自分で支える要素を持った遊びをする機会はなかなかないように思います。また、高さに対する恐怖心も原因のひとつです。

跳び箱運動の本格的な学習はいつから?

実は、「◯段を跳ぶ」「開脚跳び・閉脚跳びなどの技に取り組む」と、

授業で本格的に跳び箱運動がスタートするのは小学校3年生からです。

1・2年生のうちは、跳び箱を踏み越して跳んだり、またがって乗ったり……と、跳び箱やマットを使い、

跳び箱運動に繋がる動きや感覚を習得することが目的になっています。

家庭で練習する場合には、しっかりと手を着いて体を支えることに重点を置いて補助練習をしてみましょう。

体を支えるための練習が必要

跳び箱運動で大切なのは、

自分の体を両腕でしっかりと支えることです。

ここでは、自分の体を支えるための運動をご紹介します。

クマ歩き・カエル歩き

クマ歩きとは、高ばいのことです。ハイハイの状態から、床につけた膝を離して歩きます。

この時、両手・両足でしっかりと体を支えてください。

慣れてきたら、更に片足を床から離し、両手・片足の状態で歩くのも良いトレーニングになります。この時も、膝は床から離した状態のままにしましょう。

カエル歩きは、「歩く」というよりも「跳ねる」運動です。

手足は同時には動かさず、手を着いてから足を着きます。

ポイントは、着地する足の位置です。手より前に着地できるようにしましょう。

カエルの足打ち

両手を床に着けて、カエルのポーズを取ります。両足で床をしっかり蹴りジャンプをし、

足が空中にある間に足の裏を合わせて音を鳴らします。

低いジャンプから始め、できるようになってきたら少しずつ高くしていきましょう。高く飛べるようになると、

足打ちの回数も増やすことができます。

高く跳ぶというよりも高くお尻をあげる感覚で取り組みましょう。

床に着いた、手と手の間に目線を落とすことが大切です。

逆立ち練習の補助運動にもなります。

手押し車

2人組で取り組む運動です。両腕を伸ばして床に着け、両足はパートナーに持ってもらい、そのまま手を使って前へと進みます。

誰もが小さい頃に取り組んだ経験のある運動です。

手で体を支える良い運動になります。

馬乗り

馬跳びの前段階として、まずは馬乗りをしてみましょう。

パパやママが馬になって、その上に子どもが跳び乗るイメージです。馬跳びと同じ要領ですが、

跳び越すのではなく跳び乗ります。

いきなり跳び越すことにチャレンジさせると、着地が上手くいかずに落ちてしまう恐怖心だけが残ってしまうケースもあるので、

「跳び乗る→腕で押して跳び下りる」

と、動作を2段階に分けてあげると良いでしょう。

馬跳び

馬乗りができるようになったら、いよいよ馬跳びに挑戦です。人の体を跳び越すことになるので、

高さを自由に調節でき、体の向きで長さも調節できます。

心配な場合は下に布団などを敷いて安全に配慮して練習しましょう。

近くの公園や学校にタイヤ跳びの遊具があれば、同じような練習ができます。

色々な感覚を養うことも重要

跳び箱運動の動きは、腕で体を支えること以外にも色々な感覚を養うことが大切になってきます。具体的な練習方法を紹介します。

リズム良く跳ぶ練習

跳び箱にリズム感?と思われる方もいるかと思いますが、跳び箱に限らず運動をするにはリズム感がとても大切です。跳び箱の場合は、

踏み切り→手を着く→着地

この一連の動きを、リズムよくこなすことが大切になります。

例えば、踏切る直前でいきなり止まってしまったり、両足で踏み切れなかったり……と、一連の動きの流れが途中で切れてしまうと上手くいきません。このような場合には、

とても古典的ですが、ケンケンパがオススメです。

片足や両足で跳びながら、リズム感を養いましょう。

跳び下りる練習

跳び箱では、高い場所から跳び下りるという感覚も大切になってきます。小さい子が高い場所から跳び下りるのはなかなか怖くて勇気がいるものです。

しかし、

経験を積めば慣れるので、そのうち楽しむことができるようになります。

公園の遊具からジャンプして下りたり、少し高い段差を作って跳び下りたり、危険のない範囲で取り組みましょう。

どのような運動も「経験」が大切

跳び箱を跳ぶときに最も大切なのは、助走のスピードによる『勢い』ではなく、

手で体をしっかりと『支える』という動作です。

手で体を支えるという動きは、実は普段の遊びの中ではなかなか経験できないものかもしれません。

どのような運動も「できる」「できない」の分かれ道は、

「運動神経」というよりも「経験」の有無のように感じます。

小さいうちは様々な遊びの中で、登ったり・ぶら下がったり・跳び下りたり……と、たくさんの動きを経験させてあげて下さいね。

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