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2017年09月04日

主婦のパートにかかわる税金。収入、扶養、◯◯万円の壁の上限額とは

主婦のパートにかかわる税金。収入、扶養、◯◯万円の壁の上限額とは

主婦でパートをしている方は、税金や扶養について考えると、いったいいくらまで働けるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。今回は、収入の壁やお金が生じる上限額など、主婦のパートで損しない働き方について調べてみました。

主婦のパートにかかわる税金

主婦のパートに大きくかかわる税金は「所得税」と「住民税」の2種類があるようです。

所得税

所得税とは、個人の収入があるすべての人が支払う税金です。パートで得る収入も給与所得となるので、主婦であっても、パートをしている方であれば所得税を支払うことになります。

ただし、旦那さんが働いて税金を納めている場合、条件を満たせば控除が受けられるので、主婦は所得税を支払わなくても良いケースがあります。

住民税

住民税とは、市区町村が行う行政サービスにかかるお金に対して住民が支払う税金です。基本的には年間の収入が100万円以下の方は住民税を支払う必要はないですが、市区町村によって違いがあるため確認が必要です。

収入の壁とはいくらまで?

主婦の収入について調べると、よく「〇〇万円の壁」というような言葉を目にしませんか?主婦の収入の壁とはお金が生じる上限額のことです。

では「壁」と言われる上限額を超えるとどのようなお金が生じるのか、上限額とはいくらまでなのか、詳しく説明していきたいと思います。

ちなみに、収入や働き方によって「確定申告」が必要になる場合があります。該当者に関しては、国税庁のHPを参照してください。

国税庁【確定申告が必要な方】

103万円の壁

103万円とは、所得税に対する配偶者控除が受けられる年間収入の上限額のことです。配偶者控除とは、旦那さんと法律上結婚していることや年間の収入が103万円以下であることなど、条件を満たせば所得税を支払わなくても良いという制度です。詳しい条件に関しては国税庁のHPでご覧いただけます。

国税庁【控除対象配偶者となる人の範囲】

141万円の壁

配偶者控除の上限額である年間収入が103万円を超えても、年間収入が141万円以下であれば、配偶者特別控除の対象となり所得税が安くなる場合があります。

配偶者特別控除とは、年間収入が103万円を超え、141万円未満であることや旦那さんの年間収入が1000万円以下であるなど、条件を満たせば所得税の支払いが安くなるという制度です。ただし年間の収入が増えるほど、控除額は減るようになっています。

手続きについては年末調整の際に専用の申告書による勤務先への申告が必要です。詳しい条件や控除額、申告方法については国税庁のHPをご覧ください。

国税庁【配偶者特別控除を受けるための要件、配偶者特別控除の控除額】

130万円の壁

主婦

130万円の壁は、今まで説明した「103万円の壁」や「141万円の壁」とは違った形でお金が生じます。

今まで旦那さんの被扶養者や被保険者としてお金を納めなくても社会保険に加入できていたのが、年間収入が130万円を超えると自分自身で社会保険に加入しなければいけなくなり、今までにかかることがなかったお金がかかるようになります。

新たに生じるようになった106万円の壁

平成28年10月から社会保険加入対象の条件が変わり、106万円を超える年間収入があると社会保険に加入しなければならなくなりました。

ただし、106万円を超える年間収入であることに加え、働く会社の従業員数や決まった労働時間などのすべての条件を満たさなければいけないため、今の時点で対象者は多くないようです。詳しい条件や制度については厚生労働省の資料からご覧いただけます。

厚生労働省【社会保険の適用拡大について】

パートで損しないために、いくらまでなら働ける?

パートで得る収入については損しないためにも、夫婦合わせての収入など、総合的に考えて選択をしていきましょう。

また、家族手当や配偶者手当などの旦那さんの会社から支給される手当がある場合は、奥さんの収入によって支給対象外になる場合があるので、いくらまでが対象になるかを確認する必要があるかもしれません。

ある程度の収入と労働時間の103万円

ある程度の収入と労働時間で十分だと考える方は、年間103万円以内の収入に抑える形をおすすめします。103万円の収入では少ないようにも感じますが、所得税を支払わなくてもよいことや社会保険にお金がかからないのはお得といえるでしょう。

社会保険料を支払わないで済む130万円

“もう少し収入が欲しい”
“長い時間働きたい”
という方におすすめなのが年間収入を130万円以内に抑える形です。103万円の壁を超えても、配偶者特別控除が受けられるため所得税が安くなり、なおかつ夫の扶養内で働くので社会保険料がかからず負担も少ないでしょう。

所得税・保険料で損しない働き方

さらに収入が欲しい場合には、所得税や社会保険料が生じるとしても損しない収入が得られるまで働くという形があります。この形を選択するには、世帯収入や勤め先の時給、労働時間に対して税金や社会保険料で引かれる金額を把握し、どの程度働けばよいのか試算してみるというのが大切です。

さらに、国民年金に加入するのではなく、「106万円の壁」を利用して、厚生年金に加入することで将来もらえるお金を増やすという考え方もあるので、将来設計も考え家族で相談して選択していきましょう。

家庭に合った働き方を見つけよう

夫婦で話し合い

主婦のパートと税金、扶養、収入の壁との関係についてご紹介しました。収入の壁というお金が生じる上限額を踏まえ、将来設計や仕事への考え方、ライフスタイルなどをご夫婦で話し合うことで、損しない収入調整の形を見つけられるのではないでしょうか。

※記事内で使用している参照している内容は、2017年9月1日時点で作成した記事になります。

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