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離乳食に楽しむ卵なしの雑炊レシピ。魚や野菜を使った作り方
離乳食においしい雑炊を作りたいと考えるママやパパもいるかもしれません。離乳食中期・後期・完了期に食べられる卵なしで作る雑炊のアレンジレシピや味付け、炊飯器を使った作り方と冷凍の方法についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
※この記事は、2025年10月27日に更新されたものです。
離乳食の進め方(中期・後期・完了期)の目安
離乳食は、お子さんの成長に合わせて調理形態や食事回数、量を調整していくことが大切です。ここでは、厚生労働省の資料を参考に、離乳食の中期、後期、完了期の進め方をご紹介します。
離乳食中期(生後7~8ヶ月頃)
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■進め方と調理形態
- 時期の目安: 生後7カ月から8ヶ月頃。
- 食事回数: 離乳食開始から1カ月をすぎた頃から、1日2回食で食事のリズムをつけていきます。
- 調理形態: 舌でつぶせる豆腐くらいの硬さが目安です。調理に使う食材の種類も少しずつ増やしていきましょう。
■1回あたりの食事量の目安
- 穀物: 全粥50g~80g
- 野菜・果物: 20g~30g
- 魚・肉: 各10g~15g
- 豆腐: 30g~40g
- 卵: 卵黄1個~全卵1/3個
- 乳製品: 50g~70g
離乳食後期(生後9~11カ月頃)
■進め方と調理形態
- 時期の目安: 生後9カ月から生後11カ月ごろ。
- 食事回数: 食事リズムを意識しながら、1日3回食に進めていきます。
- 調理形態: 歯ぐきでつぶせるバナナくらいの硬さが目安です。食べ物の好き嫌いが出てくるなど、新たな悩みが出てくることもあるかもしれません。
■1回あたりの食事量の目安
- 穀物: 全粥90g~軟飯80g
- 野菜・果物: 30g~40g
- 魚・肉: 各15g
- 豆腐: 45g
- 卵: 全卵1/2個
- 乳製品: 80g
離乳食完了期(生後12~18カ月頃)
■進め方と調理形態
- 時期の目安: 生後12カ月から18カ月ごろまで。
- 食事回数: 1日3回食を継続し、食事リズムを意識しながら生活リズムを整えていきます。
- 調理形態: 歯ぐきで噛める肉団子くらいの硬さが目安となります。食べられる食材の幅も広がります。食べる量にムラがあるなど、新たな悩みが出てくることもある時期です。
■1回あたりの食事量の目安
- 穀物: 軟飯80g~ご飯80g
- 野菜・果物: 40g~50g
- 魚・肉: 各15g~20g
- 豆腐: 50g~55g
- 卵: 全卵1/2個~2/3個
- 乳製品: 100g
これらの目安量を参考にしながら、子どもの機嫌や食欲に合わせて離乳食を用意するとよいでしょう。
離乳食中期に食べられる卵なし雑炊の作り方
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調味料で味付けし、野菜や肉、魚などといっしょにご飯を煮たり、お粥のようにやわらかく炊いた料理を雑炊というようです。雑炊は炊いたご飯を使って、離乳食中期の赤ちゃんも食べられるお粥状のやわらかさに作れるので、お粥を作る手間がなく簡単に用意できるでしょう。だし汁を使うと、調味料で味つけをせずにおいしい雑炊を作れそうですね。卵なしで作る雑炊レシピについてご紹介します。風邪を引いたときなど、大人にもおすすめですよ。
お芋の雑炊
1. じゃがいもとさつまいもの皮を剥き、みじん切りにして水にさらす
2. 1を粗くすりつぶす
3. 鍋にだし汁1/2カップと、炊いたご飯大さじ1、じゃがいもとさつまいもを10gずつ入れて、すりつぶしながらやわらかくなるまで煮る
じゃがいもとさつまいもを裏ごしして、ペースト状にしたものを加えてもおいしい雑炊が作れそうです。離乳食の進みに合わせて食材の大きさや量を調節して、モグモグ期の赤ちゃんにも食べやすいようにしましょう。
ナスの洋風雑炊
1. 皮を剥いて2cm角に切ったなす1欠片を水にさらし、あく抜きをする
2. 1をやわらかく茹でて、裏ごしする
3. 鍋に野菜スープ1/2カップと、2、炊いたご飯大さじ1を入れて、粗くつぶしながら煮る
野菜スープは、にんじんや玉ねぎ、キャベツなどを刻んで水で煮たものをこすと作ることができます。
定番の和風雑炊とは一味違った洋風雑炊を作ってみてはいかがでしょうか。
小松菜とツナの雑炊
1. 小松菜の葉先をやわらかく茹で、細かく刻んですりつぶす
2. 鍋にだし汁1/2カップと、炊いたご飯大さじ2を入れて、粗くすりつぶしながら煮る
3. 2に小松菜5gと油抜きしたツナ10gを加えてひと煮する
ツナには油が多く含まれているものもあるため、油抜きするか、水煮のものを選んで取り入れましょう。
茶こしやざるにツナを入れ、熱湯をかけると簡単に油抜きができます。ツナの風味がうまみたっぷりで、よい味付けになりそうですね。
ブロッコリーのとろとろ雑炊
1. ブロッコリーの穂先を茹でて、みじん切りにする
2. 鍋にだし汁1/2カップと、炊いたご飯大さじ2、ブロッコリー10gを入れて、粗くすりつぶしながら煮る
3. 水溶き片栗粉を加えて、とろみをつける
離乳食中期にブロッコリーを使う場合は、穂先のみを使用しましょう。水溶き片栗粉を加えてとろみをつけると、赤ちゃんも飲み込みやすいかもしれません。
野菜とひじきの雑炊
1. にんじんと大根を細かく刻み、粗くすりつぶす
2. 乾燥ひじきをすり鉢に入れてすりつぶす
3. といだ米1合を炊飯器の内窯に入れて、だし汁を3合のメモリまで入れる
4. 3にひじき2g、にんじんと大根を合わせて100g入れてよく混ぜ、炊飯する
製品にもよりますが、炊飯器を使って簡単に雑炊を作れるようです。ご飯の量に合わせて水やだし汁の量を調節しましょう。
離乳食後期に食べられる卵なし雑炊の作り方
納豆雑炊
1. 大根とにんじんの皮を剥いて、やわらかく茹でる
2. 1を粗くすりつぶす
3. 鍋に、だし汁大さじ3、大根とにんじんを15gずつ、ひきわり納豆10g、炊いたご飯大さじ2を入れて、粗くつぶしながら煮る
離乳食に納豆を取り入れるときは、食べやすいように刻みます。ひきわり納豆は、刻まずにすぐに調理できて便利でしょう。大根やにんじんは、レンジで加熱してから使うと時短になりますよ。
ささみ雑炊
1. 玉ねぎとキャベツをやわらかく茹でて、みじん切りにする
2. ささみの筋をとって小麦粉をまぶす
3. 鍋に水を入れて沸騰させ、2を入れて数十秒さっと茹で、火を止めて蓋をし、10分ほど蒸す
4. 鍋に野菜スープ1/2カップと、炊いたご飯大さじ2、玉ねぎとキャベツを5gずつ、細かくほぐしたささみ10gを入れて、煮込む
野菜スープは、にんじんや玉ねぎ、キャベツなどを刻んで水で煮たものをこすと作ることができます。
離乳食にささみを使う際には、筋を取って茹で、時間をかけて蒸しましょう。ささみの代わりにしらすを入れてもおいしいですよ。
具だくさんみそ雑炊
1. かぶ、にんじん、玉ねぎを茹でて、みじん切りにする
2. 鍋にだし汁1カップを入れて火にかけ、かぶとにんじん、玉ねぎをそれぞれ5gずつ、炊いたご飯大さじ2を入れる
3. 2を、粗くつぶしながら柔らかくなるまで煮る
4. 3に、みそ小さじ1/4を加えて味つけし、さらに煮る
離乳食後期が始まると、みそやしょうゆなどの調味料を使った味つけができるようになります。味が濃くならないように量を調節しましょう。
えのきと鮭の雑炊
1. にんじんを茹でてみじん切りにする
2. ほうれん草の葉先1枚を茹でて、水にさらしてあく抜きをし、みじん切りにする
3. えのき5本を茹でて、みじん切りにする
4. 鮭は茹でて骨と皮を取り、5mm大にほぐす
5. 鍋に、鮭5gと、だし汁大さじ2を入れて煮る
6. 5ににんじん5g、2と3、炊いたご飯大さじ2を入れて、粗くつぶしながら煮る
えのきは、茹で時間や大きさを工夫すると離乳食後期から与えられるようです。とろみのある雑炊と組み合わせると、赤ちゃんも食べやすいかもしれませんね。
野菜とわかめの雑炊
1. かぼちゃの皮を剥いて、種とワタを取り除き、5mm角に切る
2. ブロッコリーを粗く刻む
3. 乾燥わかめをすり鉢に入れてすりつぶす
4. といだ米1合を炊飯器の内窯に入れて、だし汁を3合のメモリまで入れる
5. 4にわかめ1gと、かぼちゃとブロッコリーを合わせて100g入れてよく混ぜ、炊飯する
製品にもよりますが、炊飯器を使って簡単に雑炊を作れるようです。ご飯の量に合わせて水やだし汁の量を調節しましょう。
離乳食完了期に食べられる卵なし雑炊の作り方
野菜と白身魚の雑炊
1. 玉ねぎとにんじんを粗みじんに切る
2. 鍋に水3/4カップと、炊いたご飯大さじ3、玉ねぎとにんじんそれぞれ20gを入れて火にかけ、煮立ったら中火にして煮る
3. 白身魚を茹でて、皮と骨を取り除き、食べやすい大きさにほぐす
4. ボウルに白身魚15gと、片栗粉小さじ1/2、水小さじ1/4を入れて混ぜ合わせる
5. 4を小さく丸める
6. 2に5を入れて煮込み、しょうゆ小さじ1/4を加えて味つけする
鯛やひらめなど、好きな白身魚を使いましょう。
白身魚は加熱をするとパサつきやすいため、とろみのある雑炊と組み合わせると赤ちゃんも食べやすいかもしれません。
ブロッコリーとツナの雑炊
1. ブロッコリーをやわらかく茹でて、5mm大に切る
2. 油抜きしたツナを、食べやすい大きさにほぐす
3. 鍋に、野菜スープ3/4カップを入れて煮立て、炊いたご飯大さじ3を入れてひと煮する
4. 3にブロッコリー20gと、ツナ15gを加えて煮る
野菜スープは、にんじんや玉ねぎ、キャベツなどを刻んで水で煮たものをこすと作ることができます。
離乳食にツナを使う際には油抜きをしましょう。茶こしやざるにツナを入れ、熱湯をかけると簡単に油抜きができます。
野菜と鶏ひき肉の雑炊
1. ひじき、にんじんを茹でて、みじん切りにする
2. 鶏ひき肉を茹でて水気を切る
3. 鍋にだし汁1/2カップ、炊いたご飯大さじ2、ひじき少々とにんじん10g、鶏ひき肉10gを入れて煮る
乾燥ひじきを使う場合は、茹でる前に水に浸して戻しましょう。ひじきの他に、わかめを加えてもおいしい雑炊を作れそうですね。
味噌雑炊
1. 小松菜の葉先1枚と大根を5mm大に切る
2. といだ米1合を炊飯器の内窯に入れて、だし汁を2合のメモリまで入れる
3. 1に大根50gと小松菜を入れる
4. 味噌大さじ1を入れてよく混ぜ、炊飯する
製品にもよりますが、炊飯器を使って簡単に雑炊を作れるようです。ご飯の量に合わせて水やだし汁の量を調節しましょう。
雑炊の冷凍保存の方法
雑炊は冷凍保存できます。冷ましたあと製氷皿に入れてラップをかけて冷凍し、凍った雑炊は製氷皿からフリーザーバッグに移して冷凍庫で保存します。
解凍するときは、耐熱容器に入れて電子レンジで解凍するとよいようです。
衛生面を考えてなるべく早めに食べるようにしましょう。
離乳食でさまざまな食材を使った雑炊メニューを楽しもう
© aijiro - Fotolia
雑炊はさまざまな食材を組み合わせることができますが、卵なしの雑炊もおいしく作ることができるようです。
雑炊は、炊飯器を使った簡単な作り方もできるので、手軽に用意できるメニューでしょう。
離乳食では、素材のうまみを味わえるように量を調節しましょう。野菜や魚、肉を取り入れた雑炊を赤ちゃんに楽しんでもらえるとよいですね。




























