生野菜を使った離乳食完了期向けの簡単アレンジレシピ

完了期に与える量の目安や食材の固さなど

生野菜を使った離乳食完了期向けの簡単アレンジレシピ

離乳食完了期に生野菜を使いたいとき、いつから与えられるかや冷凍などの保存方法について悩むママもいるかもしれません。夏の暑い日は、トマトやキュウリなどの生野菜を加熱せずに食べたいこともありますよね。そこで今回は、離乳食完了期の進め方や、生野菜を使ったお手軽なレシピをご紹介します。

離乳食完了期の進め方

離乳食完了期に入り、いざ作ってみようと思っても、わからないことばかりでどのように進めていけばよいのか、悩んでしまうママもいるかもしれません。

まずは、離乳食完了期はいつからか、量の目安について厚生労働省の資料を参考にご紹介します。


離乳食完了期はいつから?

離乳食完了期とは、生後12カ月から18カ月頃の期間のことをいいます。

1日3回の食事をきちんととり、生活リズムを整えることが大切となる時期です。

また、食材を調理するときの目安としては、歯ぐきで噛める肉団子くらいの固さとなります。


離乳食完了期の量の目安

離乳食完了期の1回あたりの食事量の目安は、以下を参考にしてください。

穀類:軟飯80g~ご飯80g

野菜・果物:40g~50g

魚:15g~20g

肉:15g~20g

豆腐:50g~55g

卵:全卵1/2個~2/3個

乳製品:100g

献立を考えるときは、主食となる炭水化物、ビタミン、ミネラルを含む野菜や果物類、魚や肉などのタンパク質源食品、3種類の栄養素を組み合わせるようにしましょう。

食事量や調理形態はあくまで目安とし、その日の赤ちゃんの機嫌や食欲に合わせて調節してあげてくださいね。

出典:p34 離乳の進め方の目安/授乳・離乳の支援ガイド

子どもの離乳食で困ったこと

離乳食の食器
iStock.com/coco312

厚生労働省の資料の中で離乳食で困ったこととして、このような内容が挙げられています。

作るのが負担・大変/33.5%

食べさせるのが負担、大変/17.8%

乳汁(母乳や人工乳)と離乳食のバランスがわからない/17.1%

作り方がわからない/5.3%

開始の時期がわからない/3.5%

(回答数:1240)

離乳食を作ることが大変と感じるママは多いようです。

少しでも簡単に作ることができれば、離乳食作りを前向きに進めていけそうですよね。


出典:p11 離乳食について困ったこと/授乳・離乳の支援ガイド

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離乳食完了期の生野菜のアレンジレシピ

生野菜をいつから与えるかは子どもの成長などによってそれぞれ個人差がありますが、離乳食完了期のメニューに生野菜を使っているママもいるようです。

離乳食完了期にママたちはどのようにして生野菜を与えていたのか、簡単なレシピや工夫などについてご紹介します。


キュウリとカニかまぼこの和えもの

カニかまぼこ
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材料:

キュウリ1本、カニかまぼこ適量、焼きのり適量、マヨネーズ少々、めんつゆ少々、白ごま少々、ごま油少々


  1. 皮をむき少量の塩で塩もみしたキュウリ、カニかまぼこを食べやすい大きさにする
  2. 1.に刻んだ焼きのり、マヨネーズ、めんつゆ、白ごま、ごま油を混ぜて完成

キュウリは皮をむいて塩もみすると、青臭さが抜けて子どもも食べやすくなるかもしれません。

カニかまぼこには味がしっかりついている場合が多いので、塩気が強くなりすぎないように他の調味料を使う量に気をつけましょう。


フルーツトマトの冷製パスタ

材料:フルーツトマト2~3個、細めのパスタ適量、ハム適量、市販のトマトペースト大さじ1、めんつゆ大さじ1、塩こしょう少々、オリーブオイル少々


  1. 皮と種を取ったフルーツトマト、ハムを食べやすい大きさに切る
  2. パスタを茹で、茹であがったら冷水にとり水気を切る
  3. 1.2.と、トマトペースト、めんつゆ、オリーブオイルをよく混ぜ合わせ、塩こしょうで味をととのえて完成

一般的なトマトよりもフルーツトマトのほうが甘みがあって離乳食向きかもしれません。

冷製パスタを作るときは、細めのパスタにすると麺がくっつきにくく食べやすくなるでしょう。


レタスと手羽中のサラダ

材料:レタス適量、手羽中4~5本、クリームチーズ適量、リンゴ適量、無糖ヨーグルト少々、オリーブオイル少々、塩こしょう少々


  1. 油を熱したフライパンで手羽中を焼き、水を少し入れ蓋をして蒸し焼きにする
  2. 水洗いして食べやすい大きさにちぎったレタスを皿にしいて、骨をとってほぐした1.とクリームチーズを盛る
  3. すりおろしたリンゴ、ヨーグルト、オリーブオイル、塩こしょうを混ぜたソースをかけて完成

レタスはかたい芯の部分は取り、やわらかい葉の部分を使うと食べやすいでしょう。

手羽中は加熱すると手でほぐしやすく、包丁を使う手間がはぶけて便利かもしれません。

つい買いだめして傷んでしまうことも多い生野菜の保存については、ヘタや皮を取り食べやすい大きさに切ってから冷凍保存するとよいようです。

水分や繊維質の少ない野菜は冷凍保存しても味が落ちにくいというママの声もありました。料理に使う場合は加熱して使う方がよいでしょう。

離乳食完了期に生野菜を使ってみよう

離乳食を食べる赤ちゃんとママ
© yamasan - Fotolia

今回は生野菜を使った離乳食のレシピとあわせて、離乳食完了期はいつからかや食事の量の目安などをご紹介しました。

生野菜で食べると加熱調理したときとは違う食感を楽しめたり、トマトやキュウリなどの夏野菜は暑い日に生で食べて涼しさを味わうこともできるかもしれません。

生野菜の冷凍保存については、野菜によって水分や繊維質の多いものなどそのまま冷凍するのには向いていない場合もあるようなので注意するとよいでしょう。

離乳食のメニューに上手に生野菜を取り入れて、子どもが積極的に食事を楽しめるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2019年8月5日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2019.08.02

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