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2017年11月10日

「渡辺さん」は節分の豆まきはしなくていい?その理由や節分の豆の由来

「渡辺さん」は節分の豆まきはしなくていい?その理由や節分の豆の由来

毎年2月3日の節分に行われる「豆まき」。鬼に扮したパパやママに向けて子どもが「鬼は外!福は内!」と言いながら豆をまくというご家庭も多いことでしょう。そこで今回は、知っていると楽しい節分の豆まきに関する雑学をご紹介します。「渡辺さん」はなぜ豆まきをしなくても良いという説について調べてみました。

豆まきの由来

節分に豆まきをする理由は、節分という「季節の変わり目」には邪気が入りやすいと考えられていたからです。

邪気は鬼に例えられ、季節が変わる頃には鬼が出るとも言われていました。そのため、鬼を追い払うのに豆を巻くことが有効と考えられていたのです。この習慣は室町時代から続いていて、古代の中国が行っていた行事に由来するという説が有力です。鬼を払う役人が弓矢で魔物を追い払っていたのが、やがて弓矢が豆に代わり、一般にも広まったとされています。

鬼が本当にいるかどうかは確認されていませんが、鬼というのは悪いことの象徴であると認識をされていて、鬼を追い払うことは邪気を退散させ、無病息災や家内安全につながると言われています。

豆まきに「大豆」が使われる理由

大豆には穀物の神様が宿る

豆まきには「大豆」が使われます。大豆は五穀(ごこく)のひとつで、「穀霊」という神様が宿っているとされていました。大豆はお米と同じく、神様に関連する行事には欠かせないものです。邪気を追い払うには、穀霊が宿っている大豆が適しているとされ、豆まきに使われるようになったようです。

豆まき前の大豆を煎る意味とは

豆まき用の大豆は事前に煎っておくことが必要です。生の状態だと、豆まき後に拾い忘れの豆が芽を出して縁起が悪いとされる言い伝えがあります。
節分の時期になるとスーパーなどに並ぶ豆はあらかじめ炒ってありますが、もし買わずに家にある大豆を使用する場合は、先に煎ってから使いましょう。

豆を煎ることは、魔を「射る」に通じるとも言われています。

節分の豆はしばらく神棚にお供えしておく

神棚
© tomoe – Fotolia

節分の豆は「福豆」とも呼ばれています。豆まき用の豆が用意できたら、しばらくは神棚にお供えしましょう。

家に神棚がない場合、家族全員の目線より高い位置にある家具の上にお供えします。こうすることで、豆に神様が力を宿してくれると伝えられています。

歳の数だけ豆を食べる理由

豆まきした後はみんなで豆を食べるのが節分の豆まきの流れです。食べる豆は、自分の歳にひとつを足した数と言われています。豆を食べるのは体に福を入れるとされ、ひとつ足すのは一年後も健康で過ごせるようにとの祈りが込められます。

渡辺さんの家は豆まきをしなくてもよい?

豆まきには、ある姓の人はしなくてもよいという興味深い説があります。その姓とは「渡辺」さんで、理由は渡辺さんが鬼に怖がられているからだそうです。
平安時代、京都府にある山から下りてきた鬼たちが都を荒らして回っていました。そこで、当時の武将が鬼を退治するための討伐隊を立ち上げ、見事に鬼を仕留めます。

その後、他の鬼が仇討ちに討伐隊を襲いますが、返り討ちに遭って腕を切り落とされました。その討伐隊に所属し鬼の腕を切り落としたのが「渡辺綱」という武将だったのです。以来、鬼にとって渡辺綱は脅威となり、本人だけでなく渡辺という姓を持つ人やその子孫に近づかなくなったことから、鬼が立ち寄らない渡辺さんの家は豆まきをしなくてよくなったと言われています。

豆まきに関する作法

「鬼は外!福は内!」と掛け声をかけながら豆まきをする流れが一般的ですが、実は豆まきにはそのほかにも細かい作法があります。

豆まきをする時間ですが、鬼は夜に現れるとされるので、夜に行いましょう。夜であれば、パパも豆まきに参加できそうですよね。
次に豆をまく人です。豆をまくのは一家の主や、豆をまく年に年男、年女である人、厄年の人と言われています。年男、年女が豆をまくのは縁起がよいとされるからで、厄年の人は逆に厄払いになるから、と豆まきをします。ただ、決して一家の主や年男、年女、厄年の人しか豆をまいてはいけないわけではありませんので、子どもが豆まきしたいと言ったら、家族みんなで楽しみましょう。

豆をまく場所の順番は、最後にまく場所が玄関になるよう、家の奥からまいていきます。豆まきの前には家の窓や玄関を開放し、「鬼は外!」と言ってまいたら今度は窓や玄関を閉めることで、一度外に出た鬼が再び中に入らないようにします。その後、「福は内!」と家の中で豆まきをしましょう。

「鬼は内」と掛け声をする地域がある

節分のお面
© hanapon1002 – Fotolia

実は「鬼は内!」の掛け声で豆まきする地域があります。

例えば、埼玉県の鬼鎮神社は金棒を持つ鬼が奉納されているという理由で、節分の日には「福は内、鬼は内、悪魔外」と言って豆まきをします。
奈良県の元興寺は、お寺にいる鬼が悪者を退治するという言い伝えから、やはり掛け声は「福は内、鬼は内」です。面白いところでは、「福は内」だけを言うお寺もあります。千葉県の成田山新勝寺は、本尊の不動明王の前では鬼も改心するとのことから、「福は内」のみを言って豆をまくそうです。

節分で豆をまく理由と作法

節分の豆
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節分の豆まきは、古くから日本に伝わる年中行事です。ただ「鬼は外!福は内!」と言って豆をまくだけでなく、いろいろな作法があり、ひとつひとつの動作に意味があります。家庭や地域によっても作法が少しずつ異なる豆まき。その意味や由来を知り、子どもにも伝えていきたいですね。

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