「人見知り」は直すべき欠点ではなく才能である…「初対面で緊張する人」だけが発揮できる能力の正体
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「人見知り」は、どんなときに発動するのか。起業家で作家の豊留菜瑞さんは「人見知りは性格ではなく、自分を守るためにつける“仮面”。脳の中にある『扁桃体』という部位が、『この状況、危ないかもしれない』と危険信号を出すことがきっかけで発動する」という――。(第1回/全3回) ※本稿は、豊留菜瑞『人見知りの仮面』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
扁桃体が「危険」を判断して暴走
心理学や脳科学の研究を調べていくうちに、ある重要な発見にたどり着きました。
「人見知りの仮面」は、脳の中にある特定の部位が「危険だ!」と判断した瞬間に発動していたのです。
初対面で緊張する時 |
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これらは性格ではなく、脳の中にある「扁桃体」という部位が、次のように叫んでいる状態です。
「この状況、危ないかもしれない!」
扁桃体は本来、敵や猛獣から身を守るために発達しました。
でも現代の生活では、そうした命に関わる危険に遭遇することは稀です。
代わりに扁桃体は、相手の鋭い視線に遭遇した時や、認めて欲しい人が目の前に現れた時、もしくは話す順番が近づいてくる時間に、危険信号を発信します。
“変な人だと思われるかも”という予感、つまり、「人からどう見られるか」という社会的な危険を“命の危険”レベルで処理してしまう装置なのです。
やはり、初対面で固まってしまうのは、弱いからではなく、“脳があなたを全力で守っている証拠”だったのです。
相手を“巨人”と錯覚してしまう
扁桃体が危険信号を発信し出すと、次に働くのが「自意識」というレンズです。
私は長い間、このレンズの存在を知りませんでした。
でも振り返ってみると、当時の私はこんなふうに世界を見ていました。
今の返し、変じゃなかったかな? |
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これ、全部、心のカメラが自分にばかり向き、自意識のレンズにより映ったものが屈折している状態なのです。
「自意識」が強くなりすぎると、相手の表情が“評価”に見え、相手の沈黙が“否定”に聞こえます。
すると、知らず知らずのうちに、相手を“巨人”と錯覚し、自分が“とても小さい存在”に感じられてしまう。
これは臆病さではなく、「自分を守るためのレンズの過剰反応」です。
そう、つまり幻想だということです。




























