【離乳食初期から】豆乳の初めての与え方と注意点。初期から完了期まで8つの簡単レシピも紹介

【離乳食初期から】豆乳の初めての与え方と注意点。初期から完了期まで8つの簡単レシピも紹介

たんぱく質など栄養成分が豊富な豆乳を離乳食に

2019.09.01

離乳食初期のメニューに豆乳を取り入れたいと考える保護者もいるかもしれません。豆乳をいつから与えられるか、冷凍保存や大豆アレルギー、豆乳の栄養成分などについての基本的な知識、また豆乳スープや豆乳シチューなどのレシピを離乳食初期から完了期まで最適な時期ごとに紹介します。

離乳食初期の進め方

離乳食初期とは具体的にどのような時期なのか、あらためて知りたいという保護者もいるでしょう。食べられる固さや食事量について紹介します。

離乳食初期はいつから?

授乳・離乳の支援ガイドによると、離乳食初期は生後5カ月~6カ月頃とされています。赤ちゃんは離乳食初期の頃に、くちびるを閉じて飲み込むことや、口に入ったものを舌で前から後ろへ送り込むことができるようになります。

この時期に離乳食を与える目的は、食べものから栄養を得ることよりも、飲み込む動作や食材の舌触り・味などに慣れることにあります。うまく食べられないことがあっても焦らず続けることが大切でしょう。

離乳食の量の目安

授乳・離乳の支援ガイドには、離乳食初期における1回の食事量の目安については特に規定がありません。つぶし粥からはじめ、その次にすりつぶした野菜を試し、慣れてきたころに豆腐や白身魚、卵黄等を与えるとよいようです。

授乳・離乳の支援ガイドには、離乳食初期における1回の食事量の目安については特に規定がありません。つぶし粥からはじめ、その次にすりつぶした野菜を試し、慣れてきたころに豆腐や白身魚、卵黄等を与えるとよいようです。

離乳食に徐々に慣れていく時期のため、少ない量しか食べられなくても心配する必要はないでしょう。

出典:授乳・離乳の支援ガイド / 厚生労働省

豆乳はいつから与えられる?

赤ちゃん
iStock.com/karinsasaki

栄養が豊富な豆乳を離乳食に使いたいと考える保護者もいるでしょう。離乳食を始めてお粥や野菜に慣れてから、加熱調理した豆乳を離乳食初期に与えている方もいるようです。

豆乳は赤ちゃんによっては消化しにくい場合もあるようなので、小さじより少ない量に水を加えて2倍の薄さにし、加熱して冷ましたものをなめさせる程度から始めるとよいでしょう。少しずつ慣れてから量を増やしたり、さまざまなレシピに使ってみましょう。


離乳食で活用するメリット

豆乳は植物性のたんぱく質が豊富な食品です。また、カルシウムや鉄分なども含まれており、栄養バランスがとれた食材として知られています。牛乳と比較すると、脂肪分が少なく消化もよいため、離乳食初期から取り入れやすい特徴があります。

豆乳には様々な成分が含まれていますが、原材料は主に大豆と水です。無調整豆乳を選ぶことで、よけいな添加物を避けることができます。ただし、大豆アレルギーの可能性がある場合は注意が必要です。

離乳食での豆乳の活用方法は多岐にわたります。豆乳スープや豆乳シチューなどの料理に使用したり、豆乳プリンのようなデザートを作ったりすることができます。緑黄色野菜と組み合わせることで、栄養成分の高い離乳食を作ることができるでしょう。


離乳食に豆乳を使うときの注意点

離乳食に豆乳を使うときは、次のようなことに気をつけるとよいでしょう。

無調整豆乳を選ぶ

豆乳には大きく分けて「無調製豆乳」と「調製豆乳」の2種類があります。調製豆乳は飲みやすさを考えて砂糖や香料などを加えているので、離乳食には大豆と水だけで作られている無調整豆乳を使うようにしましょう。

豆乳飲料も調製豆乳と同様ですので、気になるようであれば避ける方がよいかもしれません。

そのまま冷凍しない

豆乳は冷凍後に解凍すると食感や風味が変化するため、冷凍保存には向かないと言われています。離乳食では一度に大量の豆乳を消費することが難しいため、小さいパックのものを購入するとよいでしょう。

どうしても冷凍保存したい場合は、ホワイトソースにしてから凍らせるなど、一度調理してから冷凍するとよいようです。また、離乳食完了期には凍らせた豆乳をそのまま削るなどしてアイスとして食べることもできるようになります。

大豆アレルギーに注意

豆乳は栄養成分の高い食品ですが、大豆アレルギーの可能性には注意が必要です。離乳食に豆乳を導入する際は、少量から始め、アレルギー反応がないか慎重に観察しましょう。これは調製豆乳であっても無調整豆乳であっても同様です。豆乳飲料も大豆を使用しているため、注意が必要です。

特に牛乳アレルギーがある場合、豆乳は代替品として使用されることがありますが、交差反応の可能性もあるため、医師に相談の上で使用を検討してください。

豆乳などアレルギーが心配な成分や原材料を使用している食品をはじめて与える際は、平日の午前中などすぐに小児科などにかかれるタイミングで試すことも重要なポイントです。かゆみ、じんましんなどのアレルギー反応が見られた場合は、すぐに使用を中止し、医師の指示を仰ぎましょう。

また、離乳食で使うエビや牛乳、たまごなどの食品も同様にアレルギーの可能性がありますので、使用の際は慎重に取り入れるようにしましょう。


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離乳食初期に食べられる豆乳レシピ

離乳食の食器
iStock.com/coco312

離乳食初期に豆乳を使う際には薄めて使用し、赤ちゃんの成長に合わせて徐々に濃度を上げていくとよいでしょう。離乳食初期に取り入れられる、豆乳のレシピを紹介します。

豆乳のトマトリゾット風お粥

  1. トマトは湯向きして種をとる
  2. 耐熱皿に10倍粥、トマト、少量の豆乳と水を入れて混ぜる
  3. 電子レンジで10~20秒ほど加熱し、取り出してかき混ぜる
  4. ほどよい温かさになるまで2を繰り返す

シンプルなお粥の味にアレンジを加えたくなったら、電子レンジで手軽に調理できる豆乳のトマトリゾット風のメニューを試してみてはいかがでしょうか。豆乳に加えてきな粉を入れる方もいるようです。

お粥は加熱しすぎると飛び散るため、電子レンジでの加熱は少しずつ、数回に分けて行いましょう。

豆乳のホワイトソース

  1. 鍋に米粉と水を入れて溶く
  2. 豆乳とベビー用コンソメを加えて混ぜながら、弱火にかける
  3. 少しずつ固まってくるので、ちょうどよいとろみになったら火を止める

米粉の量を1とすると水は1.5、豆乳は5~6の割合で作るとよいようです。離乳食の進みに合わせて水を足したり加熱時間を変えて、とろみの固さを調整してあげましょう。焦げ付きやすいためかき混ぜながら加熱するのを意識してください。

ホワイトソースを作り製氷皿やフリーザーバッグで冷凍しておくと、他の野菜やお粥と混ぜるなど離乳食初期のレシピに活用できます。

野菜ペーストとポタージュ豆乳

  1. にんじん、じゃがいも、ブロッコリーなど緑黄色野菜をやわらかくなるまで茹で、すりつぶす
  2. 豆乳を加えて弱火で加熱し、なめらかになるまで混ぜる
  3. 1に2を加えて混ぜ、スプーンですくいやすい濃度に調整する

彩りある複数の野菜を組み合わせてつくる、シチュー風のポタージュ豆乳レシピです。ホワイトソースのとろみがつくので赤ちゃんも食べやすいかもしれません。ちょうどよいとろみになるよう、水を加えて調整してもよいでしょう。


離乳食中期に食べられる豆乳レシピ

豆乳はさまざまな食材と相性がよく、離乳食のレパートリーを広げるのに役立ちます。離乳食中期以降に適した豆乳レシピを見ていきましょう。

豆乳うどん

  1. うどんと小松菜を茹でてやわらかくし、細かく刻んですりつぶす
  2. 鍋にだし汁と1を入れて煮る
  3. 水溶き片栗粉を加えてとろみがつくまで加熱し、器に盛る
  4. 豆腐を茹でてすりつぶす
  5. 鍋に4と豆乳をいれてひと煮立ちさせ、3の器にのせる

豆乳のコクとだし汁の風味が組み合わされて、赤ちゃんの食が進むかもしれません。うどんは離乳食中期からがのぞましいですが、離乳食初期にあげるときは、はじめてから後半以降にしましょう。初めての場合は飲み込みやすいようすりつぶして与えるとよいでしょう。


かぼちゃの豆乳シチュー

  1. かぼちゃを柔らかく茹でてすりつぶす 
  2. 豆乳を加えて弱火で加熱し、トロトロになるまで混ぜる 
  3. 塩分控えめの調味料で味を調整する

かぼちゃは豊富な栄養成分を含む緑黄色野菜の一つです。豆乳と組み合わせることで、たんぱく質も補えるバランスのよい離乳食になります。トロトロの食感は赤ちゃんにも食べやすく、豆乳シチューとして人気のレシピです。調製豆乳ではなく無調整豆乳を使用し、赤ちゃんに優しい味に仕上げましょう。


バナナ豆乳プリン

  1. バナナを薄切りにして豆乳と混ぜ、ブレンダーで混ぜる
  2. 弱火で加熱し、とろみをつける 
  3. 器に入れて冷やし固める

バナナと豆乳の組み合わせは、自然な甘みと栄養価の高さが特徴です。豆乳プリンは離乳食でも人気の料理で、消化によい食品として知られています。豆乳飲料ではなく無調整豆乳を使うことで、余計な添加物を避けられます。スプーンですくいやすい固さに仕上げるのがコツです。

離乳食後期~完了期に食べられる豆乳レシピ

後期になると使える食材も増やしていきましょう。豆乳とあわせられる食材は多いですが、たまごやエビなどくれぐれもアレルギーには注意しましょう。ここでは離乳食後期から完了期にかけてのレシピを紹介します。

エビとトマトの豆乳煮

  1. むきエビを粗くつぶし、湯通しして水気を切る
  2. トマトは湯むきし、種を取り除いて、細かく切る
  3. 小鍋に豆乳としょうゆなどの調味料を入れて、1と2を煮る

エビは良質なたんぱく質源であり、トマトは栄養豊富な緑黄色野菜です。豆乳を加えることで、まろやかな味わいの豆乳スープのような仕上がりになります。エビアレルギーに注意し、離乳食後期から少量ずつ試してみましょう。トロトロの食感で赤ちゃんも食べやすい一品です。

緑黄色野菜の豆乳蒸しパン

  1. 蒸し器に水をいれ沸かしておく
  2. ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、すりつぶしたかぼちゃとほうれん草を入れ、泡立て器で混ぜ合わせる
  3. 2に豆乳を入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜたら、ベーキングカップを敷いたプリンカップに4等分にスプーンですくい入れる
  4. 3を蒸し器に入れ110分ほど強火で蒸す

かぼちゃやほうれん草などの緑黄色野菜と豆乳を使用した蒸しパンは、栄養バランスに優れた離乳食です。豆乳の原材料である大豆のたんぱく質と、野菜の食物繊維が豊富に含まれています。ふわふわの食感で、赤ちゃんも喜んで食べてくれるでしょう。


離乳食初期のメニューに豆乳を取り入れよう

離乳食を食べる赤ちゃんとママ
© polkadot - Fotolia

牛乳など乳製品のアレルギーが心配な場合など代替食品として選ばれる豆乳は、豊富な栄養成分とコクがあるのが特徴で、大人向けの料理だけでなく離乳食初期から取り入れている保護者も多いようです。いつから与えるかは離乳食の進みにもよりますが、お粥や野菜に慣れたあとに始めるとよいでしょう。


豆乳はトロトロのお粥や豆乳シチュー、豆乳スープ、ポタージュ豆乳などからバナナ豆乳プリンや緑黄色野菜の豆乳蒸しパンなど、主食からおやつまで幅広く活用できます。また、だしや醤油など和風の調味料とも相性がよい食品です。


はじめのうちはスプーン一杯から与えるようにするなど、大豆アレルギーには十分注意して取り入れるようにしましょう。離乳食初期の赤ちゃんに、おいしく豆乳を味わってもらえるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2019年8月28日時点で作成、2024年8月5日に更新した記事になります。

※今回の記事で紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

【離乳食中期】豆乳で作るプリンやシチューの簡単レシピをご紹介

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