焼き芋の離乳食として使ってOK?アレンジレシピや注意点について

焼き芋の離乳食として使ってOK?アレンジレシピや注意点について

2018.08.10

夏の暑さも少しやわらぎ、スーパーに並ぶさつまいもも手ごろな値段になってきましたね。レジ前などで焼き芋を目にする機会も増え、ふと「離乳食にも使えるのかな?」と疑問に思うママもいるのではないでしょうか?実は焼き芋は栄養価が高く、手軽に使える離乳食食材として最適です。この記事では、赤ちゃんがパクパク食べる簡単アレンジレシピや使用の際の注意点をご紹介します。

※この記事の内容は、2025年9月29日に更新されたものです。

離乳食で焼き芋はいつから食べられる?

おやつや軽食として、焼き芋を買ったり食べたりするママもいるのではないでしょうか。焼き芋は離乳食の食材としていつから使うことができるのでしょうか。まずは、離乳食にさつまいもを取り入れた時期を見てみましょう。

厚生労働省の資料によると、離乳食初期では37.5%、離乳食中期になると79.5%、離乳食後期では90.2%のママが、離乳食でさつまいもを取り入れているようで、さつまいもは離乳食で使いやすい食材といえるようです。実際にママたちは、さつまいもをいつから離乳食に取り入れ始めたのでしょうか。

6カ月の赤ちゃんのママ
6カ月の赤ちゃんのママ

離乳初期が始まって2週間くらいで、離乳食にさつまいもをあげていました。甘くておいしいのか赤ちゃんもよろこんで食べてくれました。

6カ月の赤ちゃんのママ
6カ月の赤ちゃんのママ

下の息子の離乳食が始まって1カ月が過ぎたころに、私が食べていた焼き芋をほしそうに見ていたので、手をつけていない部分を湯冷ましでのばしてあげてみたら、すごくよろこんで何度もおかわりしていました。

離乳食初期からさつまいもや焼き芋を取り入れているママもいるようです。焼き芋は柔らかく、甘味もあるので離乳初期から取り入れやすいかもしれませんね。

食物アレルギーに注意

さつまいもは食物アレルギーを起こす可能性のある食材のひとつのようです。はじめて食べさせるときは、赤ちゃん用スプーン1杯など少量のみ与えて、食物アレルギーの症状が出ないか確認しましょう。

市販品は添加物に注意

離乳食で焼き芋を使うときに、市販の焼き芋を使うこともあるでしょう。市販の焼き芋の中には、シロップやはちみつなどを入れてお菓子用に加工されているものもあるようです。

購入の際には、シロップやはちみつが含まれていないか原材料を確認しましょう。

特に1歳未満の赤ちゃんにはちみつを食べさせないようにしましょう。乳児ボツリヌス症という食中毒を起こすリスクがあります。

出典:「ボツリヌス菌(細菌)[Clostridium botulinum]」/農林水産省

【時期別】調理方法

こども家庭庁の資料を参照して、離乳食の時期別に焼き芋をどのように調理したらいいのかご紹介します。こちらで紹介する焼き芋の硬さはあくまで目安です。赤ちゃんの成長に合わせて調整して食べさせましょう。

離乳食初期

離乳食初期の頃は、とろみのあるポタージュ状にしたものを食べることができます。

焼き芋の皮や焦げた部分を取り除き、ブレンダーやすり鉢を使ってペースト状にしましょう。ペースト状にした焼き芋にお湯などの水分を加えて、離乳食初期頃の赤ちゃんが食べやすいポタージュ状に伸ばします。

離乳食中期

離乳食中期の頃は、指で簡単につぶせる豆腐程度の硬さのものが食べられるようになります。

焼き芋の皮を取り除いて、細かいみじん切りにしましょう。豆腐程度の硬さにならないようであれば、電子レンジなどで追加加熱をするか、お湯など水分を足すといいかもしれません。

離乳食後期

離乳食後期の頃は、歯ぐきでつぶせるバナナ程度の硬さが目安です。

焼き芋の皮を取り除いて、1㎝程度の角切りにしましょう。硬くて食べにくいようであれば、電子レンジで追加加熱をして柔らかくしましょう。

離乳食完了期

離乳食完了期の頃は、肉団子くらいの硬さのものが食べられるようになります。この頃は手づかみ食べのために、焼き芋をスティック状にしてもいいかもしれません。

出典:「離乳食Ⅱ」/厚生労働省
出典:「離乳食ざっくりスケジュール」/こども家庭庁

離乳食の焼き芋をどう用意した?

離乳食で使う焼き芋を、ママたちはどのように用意したのでしょうか。

家で手作り

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ffolas/Shutterstock.com
11カ月の赤ちゃんのママ
11カ月の赤ちゃんのママ

よく洗ったさつまいもをアルミホイルで包んでトースターでじっくり焼きます。最近はさつまいも専用のような黒いホイルが売っているので、それを使って作っています。赤ちゃん用スプーンで少しだけすくってあげています。

10カ月の赤ちゃんのママ
10カ月の赤ちゃんのママ

私が昔から焼き芋が好きで、時間があるときに家で手作りします。ふかし芋より作るのに時間がかかりますが、甘味が強いので、子どもも喜んで食べてくれます。おかゆに混ぜてあげています。

11カ月の赤ちゃんのママ
11カ月の赤ちゃんのママ

つかみ食べの練習をさせたかったため、固さを調整して焼いたものを切って、スティック焼き芋にしていました。はじめは不思議そうにしていましたが、徐々に自分でつかんで食べるようになりました。

焼き芋は家で簡単に作ることができるようです。トースターではなくフライパンや電子レンジでも作ることができるようです。また、インターネットで購入した家で簡単に石焼き芋が作れるものを活用して、赤ちゃんと大人が食べる石焼き芋を手作りしているというママの声もありました。さつまいもが安く売られているときにたくさん購入して、一度に何本も焼き芋を作るというママもいました。

家で焼き芋を手作りする場合、一度にたくさん作ったり、固さを調整してスティック焼き芋やおかゆに混ぜるなど、さまざまな工夫をしているママが多いようです。

市販品を購入

6カ月の赤ちゃんのママ
6カ月の赤ちゃんのママ

スーパーで売っている市販の焼き芋を購入して、子どもの離乳食と自分のおやつにしていました。私が食べる前に子どもの分を取り置き、子どもには湯冷ましなどの水分を入れてブレンダーでのばしてからあげています。

11カ月の赤ちゃんのママ
11カ月の赤ちゃんのママ

最近は冷凍した状態で売っている市販の焼き芋もあるので、インターネットのサイトでまとめて購入しています。必要な分だけ解凍して離乳食に使っています。

9カ月の赤ちゃんのママ
9カ月の赤ちゃんのママ

離乳食でさつまいもを使ったメニューをよく食べるので、インターネットでオーガニックさつまいもをたくさん購入して使っています。

スーパーなどで売っている焼き芋を使用して離乳食作りをしているママもいるようです。生のさつまいもを調理するより簡単で、手早く離乳食に使えるかもしれませんね。焼き芋を使う場合は、焼き芋の黒く焦げた部分や皮を取り除いてから使っているというママがいました。

また、インターネットで冷凍焼き芋やオーガニックさつまいもを購入しているというママの声もありました。

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焼き芋を使った離乳食レシピ

焼き芋を使った離乳食のレシピにはどのようなものがあるのでしょうか。

焼き芋のペースト

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UNYKA/Shutterstock.com
6カ月の赤ちゃんのママ
6カ月の赤ちゃんのママ

離乳食開始から1カ月頃に、焼き芋のペーストをあげてみました。焼き芋の皮と焦げた部分を取り除いて、中身の部分をすり鉢で裏ごしし、湯冷ましやお湯で溶いたミルクでのばしてペースト状にしていました。

焼き芋をお湯やミルクでのばしてとろみのあるペースト状のものを作ったというママもいました。離乳食初期の頃は、ねっとりしている焼き芋をお湯などでのばせば、赤ちゃんも飲み込みやすくなるかもしれませんね。

焼き芋の7分粥

8カ月の赤ちゃんのママ
8カ月の赤ちゃんのママ

かるくつぶした焼き芋を7分粥にまぜてあげていました。焼き芋が甘いためか、おいししそうにパクパク食べてくれました。

離乳食の中期頃に、おかゆに焼き芋を混ぜてあげていたママもいました。赤ちゃんの苦手な野菜を焼き芋と混ぜてあげると、焼き芋の甘味のおかげで食べやすいかもしれません。赤ちゃんの様子を見ながら焼き芋のつぶし加減を調節してあげるとよさそうです。

焼き芋ヨーグルト

10カ月の赤ちゃんのママ
10カ月の赤ちゃんのママ

ヨーグルトにやわらかくすりつぶした焼き芋をまぜてあげていました。ヨーグルトの酸味を焼き芋がまろやかにしてくれるようで、気に入って食べていました。

離乳食中期には、ヨーグルトにすりつぶした焼き芋を混ぜた焼き芋ヨーグルトを作っていたというママもいました。焼き芋のつぶし具合によって、離乳食後期以降も活用できそうですね。

焼き芋のサンドイッチ

11カ月の赤ちゃんのママ
11カ月の赤ちゃんのママ

手づかみ食べを始めた離乳食後期の頃に、焼き芋のサンドイッチを作りました。焼き芋をお湯で溶いた粉ミルクでのばしてペーストにして、耳をきった食パンを食べやすい大きさに切った後、焼き芋のペーストを挟んで作りました。

離乳食後期になると、手づかみ食べができるサンドイッチに焼き芋を使うこともできるようです。同じように手づかみ食べができるメニューとして、焼き芋のペーストを小麦粉に混ぜ、おやきを作ってあげたというママや、焼き芋を切ってスティック焼き芋にしていたというママもいました。

さつまいものグラタン

1歳5か月の赤ちゃんのママ
1歳5か月の赤ちゃんのママ

離乳食完了期にさつまいものグラタンを息子によく作っていました。角切りにしたさつまいもと普段あまり食べてくれない野菜もみじん切りにしてグラタンに入れていました。具材でいろいろなアレンジができて便利でした。

離乳食完了期には、苦手な野菜などさまざまな食材を入れたさつまいものグラタンを作っていたというママもいました。さつまいものグラタンに入れる具材を変えることで、レシピをいろいろアレンジできそうですね。

保存方法

離乳食作りに活用できる焼き芋ですが、大きいものだと使い切れずに残ってしまうこともありそうですね。ママたちは焼き芋をどのように保存しているのでしょうか。焼き芋の保存方法や使う際の加熱などについて聞いてみました。

ペーストやマッシュして冷凍保存

6カ月の赤ちゃんのママ
6カ月の赤ちゃんのママ

焦げや皮を取り除いた焼き芋を裏ごしして、ペーストにした後、1食分ずつ製氷器に入れて冷凍保存しています。

11カ月の赤ちゃんのママ
11カ月の赤ちゃんのママ

焼き芋をフォークやマッシャーで荒く潰した後、ラップに包み、平たく伸ばして板状にしたものを冷凍します。使うときはパキッと折って、必要な分だけレンジで加熱していました。

焼き芋をペーストやマッシュにして冷凍保存をするママがいるようです。1食分ずつ保存容器に入れて冷凍しておくと、離乳食づくりの時短につながるようです。冷凍保存した焼き芋を使う際には、電子レンジなどでしっかり加熱してから使っていたというママの声がありました。

ひと口大に切って冷凍保存

8カ月の赤ちゃんのママ
8カ月の赤ちゃんのママ

成長して歯茎で噛めるようになってきたので、焼き芋をひと口大に切って、1食分ずつ冷凍保存していました。少量なのでレンジでの加熱時間も短く済みました。

焼き芋をそのまま冷凍すると解凍するのに時間がかかりますが、ひと口大に切って冷凍保存すると、解凍の時間も短く、料理への使い勝手もよいかもしれません。1食分ずつラップに包んだり、小さめの保存容器に入れて保存したりするとよさそうです。

冷凍保存した焼き芋は、衛生面の観点から早めに使い切るようにしましょう。

焼き芋を使って子どもがよろこぶ離乳食を

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© aijiro - Fotolia

今回の記事では、焼き芋をいつから離乳食に取り入れられるか、取り入れるときの注意点、離乳食のアレンジレシピや保存方法をご紹介しました。

さつまいもや焼き芋は、離乳食初期から取り入れることができそうです。焼き芋は柔らかくて甘味も強く、保存もしやすいので、離乳食に取り入れやすい素材かもしれません。焼き芋の甘味を活かして赤ちゃんがよろこぶ離乳食を作れるとよいですね。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適切な食材・調理法を選びましょう。

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