離乳食完了期のオクラはどう進める?レシピやアレンジ方法

離乳食完了期のオクラはどう進める?レシピやアレンジ方法

2018.02.20

離乳食完了期にオクラを調理してあげようと考えたとき、形状や進め方の目安、子どもが食べやすい工夫などに悩むママもいるのではないでしょうか。生で食べさせてよいのか?と疑問を持つ方もいるかもしれません。厚生労働省の資料を参考にしながら、離乳食レシピやアレンジ方法などママたちの体験談を紹介します。

離乳食完了期の進め方

離乳食完了期になると多くのママは初期、中期、後期の経験から離乳食を作ることも食べさせることにも慣れてきた頃でしょう。しかし、この時期になると子どもの方も食べ物の好き嫌いが出てきたり、遊び食べが始まるなど新しい悩みが出てくることもあるようです。

基本的な離乳食完了期の進め方について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。


離乳食完了期はいつから?

厚生労働省の資料によると、生後12カ月から18カ月頃が離乳食完了期とされています。1日3回の食事のリズムを大切にし、生活リズムを整えるきっかけ作りとする時期と言われています。

完了期の調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める硬さ(肉だんごくらい)がよいようです。


離乳食の量の目安

離乳食完了期の1回あたりの食事量の目安は下記の量と言われています。

穀類:軟飯90g~、ご飯80g
野菜・果物:40g~50g
魚:15g~20g
肉:15g~20g
豆腐:50g~55g
卵:全卵1/2個~2/3個
乳製品:100g

子どもの離乳食で困ったこと、わからないこと

スプーン
iStock.com/exyne

離乳食で困ったこと

厚生労働省が出している資料の中には離乳食で困ったこととして、次のような内容が挙げられています。

食べるものの種類が偏っている / 28.5%

食べるのをいやがる / 13.1%

食べさせるのが苦痛・面倒 / 7.5%

開始の時期がわからない / 5.1%

作り方がわからない / 6.6%

(回答数:2722)

食べるものの種類が偏っていることや、子どもが食べるのをいやがることに困っているようです。他にも離乳食完了期は、1日に与える回数も3回になり、栄養の多くを離乳食からとるようになりますが、食べ物の好みの偏りや食べむら、遊び食べなどに困ってしまい食べさせるのを苦痛に感じているという意見もありました。


離乳食でわからないこと

困ったことの次に、離乳食のことでわからないことについても厚生労働省が出している資料より紹介します。

食べる適量がわからない / 46.4%

食べさせてよいものがわからない / 15.6%

離乳の進め方がわからない / 14.9%

(回答数:5223)

食べる適量がわからないと困っている方が一番多く、次に食べさせてよいものがわからないと悩んでいる方が多いようです。離乳食完了期は、前歯が生え揃ってくる頃なので、前歯でかじりとり、自分の一口量を覚えていく時期のようで、噛む練習や一口量を覚えさせるレシピを意識し始めたママの悩みが増えるのかもしれません。

オクラは、春から夏が旬の夏野菜のようです。選ぶときは、緑が濃く筋張っていない小ぶりの若いオクラがやわらかく子どもが食べやすいかもしれません。ママたちはオクラを使って、どんなアレンジレシピを離乳食に取り入れているのでしょう。

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離乳食の完了期のオクラのアレンジレシピ

オクラ
© toshi56 - Fotolia

離乳食完了期はどのようにしてオクラを取り入れていたのでしょうか。ママたちに聞いた子どもが離乳食を食べやすくなるようなレシピの工夫やアレンジ方法の体験談を3つご紹介します。


オクラとにんじんのゴマ和え

「離乳食後期になり使える食材も多くなったので、いろいろな野菜の味や食感にふれて欲しいのですが、子どもの方も好き嫌いが出始めたようで、食べ慣れているものにしか口を開かなくなりました。どうしたら新しい食材を増やしていけるのか悩んでいました。そこで、食材を増やすために、子どもが食べ慣れているレシピをアレンジしてみてはどうかと考え、にんじんのゴマ和えにオクラを混ぜてみました。

オクラは生えている産毛を、板擦りしたり、オクラ同士を擦り合わせたりしてしっかりと取り、ヘタを切り小さく切ります。にんじんも小さく切り、オクラといっしょに昆布だしでやわらかくなるまで茹でたら、ザルに上げてすりゴマと少量のしょうゆで和えます。

食べ慣れているレシピのおかげか、オクラの粘りも気に入ったようで、いやがることもなく完食してくれました。タッパに入れて冷蔵保存しておき、もう1品欲しい時に使っていました」(20代ママ)


オクラとトマトのバター炒め

「食事を用意しても、最初の一口、二口食べると遊び食べしてしまうので、何を作れば遊ばずに食べてくれるのか悩んでいました。そこで、遊び食べを解決するために、彩りをよくしてみてはどうかと考えオクラとトマトに炒り卵を加えてバター炒めにしてみました。

オクラは生では食べられないので、下ごしらえしてからやわらかく茹で小さめに切り、ミニトマトは生のまま1/4に切りヘタを取ります。フライパンに油をしき卵を少し大きめの炒り卵にして取り出しておき、同じフライパンにバターを入れオクラとトマトを炒め、最後に炒り卵を戻し入れサッとかき混ぜるように炒めて出来上がりです。トマトは加熱すると自然に皮が剥けるので、剥けた皮は取り除きます。

お皿に盛り付けてあげてみると、彩りに目を引かれたようで、早速手をのばして口に運んでいました。『おいしいね。オクラだよ、トマトだよ』と声がけをしながら、食べさせると遊ぶことなく食べてくれました」(30代ママ)


オクラと納豆のスティックおやき

「食べることに興味があまりないようで、口のそばに食べ物を持っていくと口を開くのですが、自分から手をのばして食べてくれません。どんなレシピなら手づかみ食べしてくれるのか悩んでいました。そこで、子どもの手でも持ちやすいようにスティック状にしてみたらと考え、スティックおやきを作ってみました。下ごしらえしたオクラとにんじんをやわらかく茹で小さく切ります。薄力粉にかつお節を混ぜて水で溶いたところに、オクラとにんじん、ひきわり納豆を加えてよく混ぜ合わせ、少量のしょうゆを加えてさらに混ぜ、スティック状に成形してフライパンで回しながらよく焼きました。

手に持たせてみると持ちやすかったのか、自分で持って口に運んで食べてくれました。スティックの太さを子どもの口のサイズを意識して成形したのが食べやすかったようで、自分から手づかみ食べをするきっかけにつながりました。多めに作ったときは1つずつラップで包み、食事のタイミングに子どもを待たせることなく、レンジで加熱してすぐ出せるように冷凍保存しています」(30代ママ)


厚生労働省の資料でも、手づかみ食べを重要としています。食べ物を目で確かめて、手指でつかんで、口まで運び口に入れるという目と手と口の協調運動により、スプーンやフォークを上手に使えるようになるようです。

離乳食は様子をみながら進めていこう

離乳食を食べる子ども
© ucchie79 - Fotolia

離乳食後期になると、多くの食材を使って調理できるようになります。オクラのとろみは他の食材とも合わせやすく離乳食にも使いやすいですが、オクラは繊維がしっかりしていて硬さもあるので、生のままではなく加熱調理するとよいようです。

この時期は3回食になり、1回の食事量も増える時期です。子どもの食べるペースを大切に、手づかみ食べも学べるレシピを意識しながら、オクラを離乳食に取り入れていけるとよいですね。

出典:Ⅱ離乳編/厚生労働省

※記事内で使用している参照内容は、2018年2月14日時点で作成した記事になります。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

2018.02.20

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