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お漏らしや嘔吐でフローリングやベッドなどが汚れたときの掃除方法。掃除に使う道具や手順、消毒について
子どもがフローリングやベッド、ソファーなどの上でおしっこを漏らしたときや嘔吐をしたときの掃除方法について気になるママもいるかもしれません。今回の記事では、部屋が子どものおしっこで汚れたときの掃除方法や、嘔吐したときの掃除方法、消毒、臭いの取り方について、ママたちの体験談を交えてご紹介します。
部屋が汚れてしまうとき
子どもとの生活のなかで、フローリングやベッドなどが汚れてしまうのはどのような状況なのか、ママたちに聞いてみました。
「トイレトレーニング中に、遊びに夢中になってフローリングにおしっこを漏らしてしまったことがありました。子どもが困った顔をしたので、心配しなくてよいことを伝えて掃除をしました」(30代ママ)
「子どもが突然ベッドのマットレスに嘔吐してしまったことがありました。感染系のウイルスの嘔吐物かもしれないと思い、どのように掃除したらよいかわからず慌ててしまいました」(20代ママ)
「子どもが就寝中に、布団の上でおねしょしてしまいました。そのまま放置すると臭いが取れにくくなるかと思い、部分洗いをしました」(30代ママ)
さまざまな生活シーンで、子どもが突然お漏らししたり嘔吐したりして部屋のフローリングやベッドなどが汚れてしまうことがあるようです。このように、子どものおしっこや嘔吐で汚れてしまったとき、どのように掃除をしたらよいのでしょうか。実際に、ママたちが行っている掃除方法を聞きました。
お漏らし(尿)の掃除に準備したもの
実際に、ママたちがお漏らし(尿)を掃除するときに用意したものを聞きました。
・トイレットペーパー、新聞紙、古布、雑巾、タオル、ペットシート、オムツなどの拭き取るもの
・ビニール手袋
・ビニール袋
・バケツ
・クエン酸水や中性洗剤
・ドライヤー
子どもがフローリングやベッドマット、布団などの上におしっこをお漏らしをしたときは、身近にあるもので掃除をするとよさそうです。ママのなかには、床の臭いが気になったので消臭剤を用意したという声もありました。
お漏らし(尿)の掃除方法
子どものおしっこ汚れやおねしょは、放っておくとシミや臭いが染みついてしまうため、素早い対処が必要なようです。汚れたもののタイプ別に対処方法をまとめました。
フローリング・床の場合
1.水分を拭き取る
トイレットペーパーなどの水分を吸収するものを使い尿を拭き取ります。新聞紙を使う場合は少し柔らかくすると使いやすいようです。使ったペーパーなどは、用意しておいたビニール袋に捨てましょう。
2.水拭きする
尿をきれいに拭き取ったら、古布か雑巾でフローリングの水拭きをします。2、3度水を替えて掃除をするとよいようです。汚れが気になるときは、1度目の水拭きに洗剤を使って行ってもよいかもしれません。
3.乾かす
水拭きが済んだら乾いた布や雑巾でもう一度拭くと、水分が取り除けるでしょう。時間帯や季節にもよりますが、できるだけ窓を開けて換気すると乾きやすいかもしれません。最後に消臭剤を使う場合もしっかり乾かすように意識するとよいようです。
マットや布団の場合
汚れた部分を部分洗いできるものであれば、丸ごと洗うより簡単で手間を最小限にすることができます。洗濯表示を確認したうえで、「水洗い不可」のマークがあるものは自宅で洗うことができないため、クリーニング店に依頼しましょう。
1.汚れた部分を取り除く
まずは水分を取り除きます。濡れた部分にタオルやペットシートなどを押し当てて、水分を吸わせましょう。 タオルはマイクロファイバーなどの吸水性の高い素材がよいかもしれません。 タオルの後処理が面倒な場合は、ペットシートやオムツ、トイレットペーパーを使用するとよいでしょう。
2.汚れた部分をぬるま湯で洗う
水分がとれたら、お風呂場でシャワーをかけて汚れを流します。温度は40度以下のぬるま湯がよいようです。流し終えたら乾いたタオルで水分を拭き取りましょう。
3.天日干しでしっかり乾かす
洗った後は天日干しでしっかりと乾かします。水分が残っているとカビの原因になるため注意が必要です。室内干しでも乾きますが、太陽光に当てれば殺菌効果や消臭効果も期待できるようです。
丸洗いできないベッドマットレス、ソファーなどの場合
ベッドのマットレスやソファーなど、外側の生地を外して洗えないものが汚れた場合はどのようにすればよいのでしょうか。生地の上から汚れた部分を掃除する方法をご紹介します。
1.中性洗剤やクエン酸で濡らしたタオルでたたく
本格的に洗うことができないため、洗剤を含ませたタオルでたたいて汚れを取ります。この際に、クエン酸水を使用すると臭いの対処も可能でしょう。また、中性洗剤でも汚れを落とせることがあるようです。
2.風を当てて乾かす
内部が湿ってしまった状態のまま放置すると、なかのコイルの劣化に繋がってしまうこともあるようです。表面の汚れが取れたら、扇風機や送風機を使って乾かしましょう。ドライヤーを使って生地を一緒に乾かすのもよいようです。
嘔吐物を掃除するときに準備したもの
今度は、嘔吐物を掃除するときに用意したものを、ママたちに聞いてみました。
・キッチンペーパーやトイレットペーパー
・新聞紙、古布などの水分を吸収するもの
・ゴム手袋、ビニール手袋など(2枚)
・マスク(2枚)
・大きめのビニール袋
・バケツ
・消毒薬
子どもが嘔吐したときの掃除道具は家庭にある、身近なもので対応することができるようです。また、嘔吐の原因がウイルス感染によることもあるので素手で作業せず、しっかり身支度しましょう。
ゴム手袋やマスクがない場合、ビニール袋を二重にして手袋の代わりにしたり、手ぬぐいで鼻と口の周りを覆ってマスクの代わりにしたりするといった対策をとるようにしましょう。
嘔吐物の掃除方法
1.掃除の準備をする
できるだけ換気できるように、窓を開けたり換気扇を回したりしておきましょう。また、掃除に使ったものを入れるビニール袋は、口を広げてゴミ箱やバケツなどにセットしておくと使いやすいようです。
2.嘔吐したものを拭き取る
用意したペーパーなどでできる限り拭き取り、手早くビニール袋に入れます。新聞紙を使う場合は、ちぎって汚れた部分が隠れるように撒き、水分を吸い取ると掃除しやすいようです。
3.手袋とマスクを片づける
汚れが片づいたら、手袋を裏返しながら脱ぎ、マスクも外してビニール袋に入れて口をしっかり縛ります。手袋を脱いだときに、汚れている部分やビニール袋の内側に触らないように気をつけましょう。
4.殺菌消毒をする
殺菌消毒しましょう。フローリングの材質や布の素材によって消毒液で変色することもあるので、普段から使える消毒液を確認しておくとよさそうです。このとき、改めて新しい手袋やマスクをつけるとよいでしょう。
5.お湯や水で拭き取る
消毒した後はお湯か水でしっかり拭きましょう。臭いが気になる場合は、重曹を混ぜたお湯を使うとよさそうです。
6.乾いた布で拭く
乾いた雑巾や古布を使ってフローリングの水分をしっかり拭き取り、臭いが残っていないか確認しましょう。臭いが気になる場合は、5と6の工程を繰り返してみるとよいようです。
7.乾かす
乾いた布などで拭き取った後は、さらにしっかり乾かしましょう。窓を開けられる場合は、掃除が済んでもしばらく開けたままにしておくとよいかもしれません。
さらに、布団や毛布など、丸洗いできるものは、一度しっかりと洗うことが大切なようです。ほかの洗濯物とは分け、塩素系消毒剤を使う場合は色落ちに注意しましょう。
また、クリーニングに出す場合は、一般のクリーニング店では嘔吐物が付いた布団は受け付けてもらえないため、消毒が必要な布団は、消毒処理ができる「指定洗濯物取扱施設」にクリーニングを依頼する必要があるようです。「指定洗濯物取扱施設」の場所はwebなどで調べるか、地域の保健所に問い合わせてみましょう。
丸洗いできない場合
一方で、洗えないものに嘔吐をしてしまった場合は、掃除方法がわからず困ることもあるかもしれません。
塩素系漂白剤を使用できないソファーやカーペット、車のシートなどには重曹がよいようです。 嘔吐物には酸性の胃液が多量に含まれているため、アルカリ性の重曹で酸性の胃液を中和することで消臭作用が期待できます。 臭いが気になる部分にたっぷりと重曹パウダーをふりかけ、数時間から数日間放置し、掃除機で吸い取ります。また、重曹を水で溶いた溶液をスプレーする方法もあります。この場合、しっとりと湿るほどスプレーし、その後はきちんと乾燥させることが大切なようです。
とても手軽な方法なので、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
畳のしみ抜き方法
フローリング素材と比べて、畳はシミができやすい素材です。子どものお漏らしや嘔吐物で畳が汚れたときの対処方法をご紹介します。
おしっこの場合
飲み物を畳にこぼしてしまったときと同じように、小麦粉またはベビーパウダーをふりかけるのがよいようです。水分を吸い取ったら、おしっこを吸収させた小麦粉などをほうきや掃除機で吸い取り、お湯で濡らした雑巾を硬くしぼり拭きます。このとき、畳の目に沿って拭いていくのがポイントのようです。最後に乾いた雑巾で空拭きすれば、臭いを残さずシミも回避できるでしょう。それでも臭いが気になる場合は、アルコール除菌スプレーなどが有効のようです。
嘔吐物の場合
はじめに、固形物を広げないように拭き取ります。処理ができたら別の雑巾に漂白剤を染み込ませて拭いていきましょう。このとき大切なのが、色落ちの少ない漂白剤を使用したり雑巾に移すように叩いて拭いたりすることです。
汚れがひどいときは、直接漂白剤をかけるとよりよいかもしれません。漂白剤をかけてからひと晩、ビニールを被せて浸透させ、翌朝漂白剤とともにしっかり拭きとっていきましょう。この方法は、ひどい汚れにも対応できる一方で、畳が色あせることもあるようなので、覚えておくと安心です。
掃除のポイント
フローリングを掃除するときのポイントについて、ママたちに聞きました。
フローリングの溝まできれいにする
「我が家のフローリングには細かい溝がついているので、子どもがお漏らししたときなどは、溝まできれいに掃除するように意識しています」(30代ママ)
フローリングに細い溝がある場合は、溝の中までしっかり掃除をするとよさそうです。特に子どもが嘔吐したときには、溝に残ったものが臭いの原因となることもあるかもしれません。
ママのなかには、子どもが汚した翌日にもう一度溝の掃除をしたという声もありました。
水分をしっかり拭き取る
「私は水拭きをした後で水分をしっかり拭き取るようにしています。水分が残っているとカビの原因にもなるかもしれないと考えて、できるだけていねいに拭き取っています」(20代ママ)
水分が残らないように拭き取ることを意識しているママがいました。カビなどの対策のためには、水分を拭き取ると同時に換気もしっかりするとよいかもしれません。
子どものおしっこや嘔吐物の掃除方法を工夫しよう
子どもがお漏らしや嘔吐で汚してしまったときには、身近な道具を使って掃除をすることができるようです。尿の片づけ方や臭いの取り方など、掃除の仕方を工夫して、どんなときも子どもとの生活を快適に過ごせるとよいですね。