これで発熱時のお迎えダッシュが不要に…子育て世代が欲しいのは足りない児童手当ではなく“独身時代の自由”

これで発熱時のお迎えダッシュが不要に…子育て世代が欲しいのは足りない児童手当ではなく“独身時代の自由”

「子育ては社会で」を徹底的に実現したらこうなる

多くの人が「子どもを持ちたい」と思えるような社会とはどんな社会だろうか。雇用ジャーナリストの海老原嗣生さんは「大前提として、子育ては社会が担うものという認識を共有する必要がある。それには公的保険制度の創設が欠かせない。『介護は嫁がするもの』という古い認識は介護保険制度の創設で消え、介護の外部化が進んだ」という――。

男性の育休取得率のまやかし

少子化は、お金や出会いの確率の話だけではなく、「心」の問題が大きい。その解決のために何をすべきか、引き続き考えていきます。

前回は、「30歳女性の重荷」を軽くする方法を書きました。

今回は、かなり直接的な話です。

出産・育児の負担をどのように減らすか、を考えていくことにしましょう。

まず、ここでも当然の話として、「夫婦間の育児負担の公平化」が挙げられます。近年、イクメン目標が掲げられ、男性の育休取得奨励策も拡充してきました。この方向でさらに政策を推し進めることが必要でしょう。

写真=iStock.com/mapo※写真はイメージです
写真=iStock.com/mapo※写真はイメージです

ただ、こうした公的目標ができると、点取り虫な企業は、「形だけの」数字稼ぎをしがちです。育休については、「1日だけ」取得したとしても、取得率にはカウントされます。なので、「とりあえず1日休もうよ」などという働きかけをしている会社を見てきました。少しましなところでは「1週間休もう」などと奨励していますが、これとて、悲しい話です。女性はまるまる1年休んだり、保育園に入園できるまで育休延長するのが当たり前の中で、男性はたった1週間でも「長いなあ」と称賛されているのですから。

こうしたズルをなくすためにも、ぜひとも「平均取得日数」という指標を新たに設けてほしいところです。

詳細はこちら

2022.09.30

ニュースカテゴリの記事

天才はどう育ったのか?幼少期〜現在までの育ちを解明

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。ぜひご覧ください。
【レポート】KIDSNAアンバサダー生誕2周年記念インスタライブ

2024年3月1日に開催したKIDSNA STYLEインスタライブ。お忙しい時間帯にもかかわらず、たくさんのアンバサダーのみなさまにご参加いただき、本当にありがとうございました!参加が難しかった方も多いと思うので、インスタライブの様子を簡単にご紹介いたします。