岸田内閣の「女性登用」はハリボテである…「女性閣僚は過去最多5人」でも女性に支持されない当然の理由
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成果を強調するほど、女性をイラつかせる
岸田内閣の支持率が低迷し続けている。ジャーナリストの浜田敬子さんは「岸田首相は、9月13日の内閣改造で支持率浮上を狙ったが、副大臣・政務官54人中、女性は初の0人だった。ジェンダー平等より自民党の派閥の論理を優先させた結果で、岸田首相がアピールする女性登用が見せかけであることの表れだ」という――。
「女性の登用」が目玉になるはずが…
支持率が低迷する岸田内閣が内閣改造で頼ったのが「女性」だった。過去最多タイとなる5人の女性を閣僚に任命。党役員では小渕優子衆院議員を選挙対策委員長に就任させるなど、「女性の登用・抜擢」は今回の改造の目玉になるはずだった。
だが蓋を開けてみれば、改造直後の報道各社の世論調査では支持率は横ばいか微減。手厳しい評価の裏には、党内政局や事情を優先した人事への批判もあるだろう。
だが、それだけではないはずだ。目玉のはずだった女性の起用に関して、その後の副大臣・政務官人事では54人中女性ゼロという「びっくり人事」などで、岸田首相や政権の女性登用やダイバーシティに対する理解の欠如や浅はかさが透けて見えたことも影響しているのではないか。