母乳育児中の離乳食。食べないときの対応やいつから離乳食を始めたかなど

母乳育児中の離乳食。食べないときの対応やいつから離乳食を始めたかなど

母乳育児の場合、離乳食をいつから始めようか悩むこともあるのではないでしょうか。離乳食開始後の母乳の回数やタイミングで迷うママもいるかもしれません。今回は、離乳食を始めたのはいつからかや離乳食と母乳とのバランス、母乳をいつまで続けたか、離乳食を食べないときの対応を母乳育児をしていたママの体験談や厚生労働省の資料から紹介します。

母乳育児の離乳食はいつから?

厚生労働省の資料によると、離乳食は生後5、6カ月頃に始めると記載されているようですが、実際に母乳育児をしているママたちは離乳食をいつから始めたのでしょうか。

「母乳を飲ませていましたが、食事にも興味を示していたので、生後5カ月のときに離乳食を始めました」(30代ママ)

「母乳育児をしながらいつから離乳食を始めようか迷いましたが、お座りができるようになった生後6カ月頃に離乳食を始めました」(20代ママ)

母乳育児をしていたママたちに聞くと、生後5、6カ月頃から始めたという声がありました。いつから離乳食を始めるようか悩むときは、赤ちゃんが家族の食事をする様子に興味を示したり、お座りができるようになったりする様子を1つの目安にしてみるのもよいかもしれません。

座る赤ちゃん
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離乳食を始めた後の母乳とのバランス

資料によると、離乳食を始めても母乳は赤ちゃんの欲しがるだけ与えてよいとされているようですが、実際は離乳食と母乳とのバランスに悩むママもいるかもしれません。母乳育児のママたちに離乳食と母乳のバランスについて聞いてみました。


離乳食初期

「離乳食を始めた頃は、赤ちゃんが欲しがるだけ母乳を飲ませていました。1日7、8回くらい授乳していました」(20代ママ)

「離乳食初期の頃は、まず食べることに慣れていく時期だと思っていたので、母乳はそれまでと変わらず欲しがるだけ飲ませていました」(30代ママ)

離乳食初期の頃の母乳は、回数や量は離乳食開始前と変わらず、赤ちゃんが欲しがるだけあげていたママがいるようです。母乳をしっかりとあげながら、離乳食を食べることに少しずつ慣れていけるとよいかもしれませんね。


離乳食中期

授乳をするママ
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「離乳食を食べる量が少なめな赤ちゃんだったので、離乳食中期の頃も母乳は赤ちゃんの好きなだけ飲ませていました」(30代ママ)

「2回食になると徐々に離乳食を食べられる量が増えたからか、離乳食中期の終わり頃には日中の授乳回数が5回から4回ほどに減っていました」(30代ママ)

離乳食中期になると、徐々に母乳の回数や量が減ってきたというママもいるようです。離乳食がどれくらい食べられているかなどを確認しながら、赤ちゃんに合わせて母乳を好きなだけ飲ませたり、回数を調整したりしたというママの声もありました。


離乳食後期から完了期

「離乳食後期になり3回食になった頃から、日中の母乳は3回くらいになりました。離乳食を食べた後にあげていました」(20代ママ)

「離乳食完了期になると自然と母乳を飲む回数や量が減ってきました。朝起きたときと夜の寝かしつけのときの2回だけ母乳をあげていました」(30代ママ)

離乳食後期や完了期になると、赤ちゃんがあまり母乳を欲しがらなくなったというママもいるようです。3回の離乳食にも慣れてくることで、母乳よりだんだんと離乳食をメインとした食事に変わってくる頃なのかもしれません。

出典:「Ⅱ離乳編」/厚生労働省

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ママを見つめる子ども
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離乳食が始まった後、ママたちはいつまで母乳育児を続けていたのでしょうか。


1歳頃

「1歳1カ月頃まで、母乳を続けていました。1歳頃になると離乳食を3食ともしっかりと食べていたので自然と母乳の回数が減っていきました」(30代ママ)

「いつまで母乳を続けるか迷いましたが、日中の授乳回数が減っていたことに加え、仕事復帰を控えていたので、1歳の誕生日前から母乳の回数を減らし1歳2カ月頃には卒乳しました」(30代ママ)

母乳は1歳頃まで続けたというママがいるようです。母乳をいつまで続けようか悩むときは、赤ちゃんが離乳食を毎食きちんと食べていて、日中の授乳回数も減っているなど毎日の様子を見ながら考えるとよいかもしれません。


1歳半頃

「いつまで母乳をあげようか考えていましたが、離乳食完了期になると食事を毎回残さず食べていたので、1歳半頃、自然と母乳を卒業しました」(20代ママ)

「1歳8カ月くらいまで母乳をあげていました。母乳育児を続けたいと考えていましたが、ご飯が好きであまりおっぱいを欲しがらなくなりました」(30代ママ)

離乳食が完了する1歳半頃まで母乳をあげていたというママの声もありました。この頃になると、自然と母乳を飲む回数が減ってくる赤ちゃんもいるようです。母乳より離乳食やご飯が好きな赤ちゃんもいるのかもしれませんね。

赤ちゃんが離乳食を食べないときの対応

母乳育児をするママたちは、赤ちゃんが離乳食を食べないと悩むこともあるかもしれません。赤ちゃんが離乳食を食べないとき、ママたちはどう対応していたのでしょうか。


母乳は離乳食の後にあげる

「母乳を飲ませてから離乳食をあげると、お腹が空いていないのか離乳食を食べないことがありました。母乳のタイミングを離乳食の後にするとよく食べてくれました」(20代ママ)

離乳食を始めた頃は、食べ慣れない離乳食より母乳を欲しがる赤ちゃんもいるかもしれません。離乳食をしっかりと食べた後は、好きなだけ母乳を飲ませていたというママの声もありました。


母乳の回数を調整する

「日中も好きなだけ母乳を飲ませていたからか、夕方の離乳食を食べないことに困っていました。昼間の授乳回数を減らすと、しっかり食べてくれるようになりました」(30代ママ)

昼間の母乳の回数を調整することで、赤ちゃんが離乳食を食べてくれるようになったというママもいるようです。離乳食が進んできたら、少しづつ母乳の回数を減らしたり、授乳の時間を短くしたりしてみるのもよいかもしれませんね。


離乳食に粉ミルクを使用する

「離乳食を食べないときは、離乳食に粉ミルクを取り入れてみました。母乳と似た味がするのか食べるものが増えました」(30代ママ)

粉ミルクを離乳食に使うことで離乳食を食べるようになった赤ちゃんもいるようです。赤ちゃんの好きな味付けにすることも、離乳食を食べやすくする工夫の一つかもしれません。

離乳食と母乳育児は赤ちゃんのペースに合わせて

離乳食を食べる赤ちゃん
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離乳食をいつから始めるかは5、6カ月頃を目安とし、赤ちゃんの様子を見ながら決めるよさそうです。離乳食と母乳のバランスは、赤ちゃんの離乳食が進むにつれて変わってくることもあるようです。離乳食をしっかり食べているかなどを目安に、いつまで母乳を続けるのかも考えてみるとよいかもしれませんね。離乳食を食べないときは、母乳のタイミングを見直すなどのさまざまな工夫を試しながら、赤ちゃんのペースに合わせて母乳育児と離乳食を進めてみてはいかがでしょうか。

2018.05.02

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